箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

私の森浸りの相棒は!? 

2007-03-31 | 箕面の森のあれこれ話し!

私の森浸りと相棒は・・・!

 

私は 「箕面の森の散策」を趣味の一つとしていますが、更に具体的に自分に

問うならば 「山歩き」でもなく 「ハイキング」でもなく 「自然観察」でもなく・・・

やはり的確な言葉はないけれどあえて 「森浸り・・」といった所です。 

何か? 森の木の枝で じ~としている ”ふくろう” みたいですね・・・

 

気に入った森の中でゆっくりと浸る・・・

これは私にとっていつの間にかやみつきになりました。

最初から意図してやったわけではありませんが・・・

山歩きを始めた頃は、より遠くへ、より早く、より初めてのところを探し、そして

それらを自分の地図に毎回印をつけ、満足していました。

 

箕面駅前にある箕面観光協会で 「箕面の森のハイキングマップ」 を頂き、

毎回それに書き込み、地図にない道を新たに加えたり、コピーしコピーして

自分なりのオリジナルな森の地図を作ってきました。

しかし、「箕面の森」は 東京の「高尾の森」に次いで、日本で二番目に小さな

「国定公園」ですから 週末に毎回歩いていても 1年(52週、52回ぐらい)で 

あちこち組み合わせたとしても全てのコースは二回ぐらい歩けてしまいます。

 

そこで 2年目からは前回歩いた時と季節を変えて歩いたり、逆向きにコース

を取ったりしたら、また違う風情が楽しめたり、新しい発見があったり・・・と、

その都度コースの組み合わせも考えて楽しんできました。

しかし、体力の懸念もありますが、早く、遠くまで、今日の目的地まで何が

何でも・・・ とやっていると 3巡もすると慣れ過ぎて感動が薄れてくるんです。

ある秋の日、疲れたこともあり 目的地までを諦めて1時間ほど森の中で

浸っていました。

 

じ~としていると、今まで聞えなかったいろんな森の音が聞えてくるんです。

風の音~風にそよぐ葉と葉の音、木立が擦れ合う音、枯れ葉が舞い落ちる音

、小鳥のさえずりが何種類もいっぱい聞えてきた・・・

まさに 森のコンサートの始まりです!

 

足元にはせっせと冬の準備で忙しい蟻の姿、いろんな昆虫も目の前にいる・・・

少し先には森の中に一本だけの真っ赤に紅葉した「イロハもみじ」の木が

ある・・・  きれいだ!  気が付かなかった・・・

こんなきれいなもみじを私だけ独り占めしてしまっていいのかな!  普段は

誰も気が付かないだろうな・・・ もったいない。

 

小鳥がいっきに飛び立った時、ぶなの木から枯れ葉がまるでシャワーのように

降り注ぐ・・・ 肩に何か当たった・・・ 何?  

しばらくしてパラパラと音を立てて ドングリがいっぱい落ちてきた・・・

見上げると一匹のお猿さんが木から木へと移りながら木の実を食べていた・・・

 こんな出来事の重なりが、私が 浸りの魅力 に目覚めた時でした。

 

7年目の今は、もっぱらこの 「森浸り・・」を楽しみ、いつまで続くのか飽きも

せず・・・

いや~本当に同じ森ばかりでよく飽きないものですね・・・と 周りからは呆れ

られていますけど・・・ 凝っています。

しかし不思議ですね。  私はもう400回以上になりますが、いまだに森に入る

と、いつも行く度に 新しい感動と、新しい発見と、心の癒しをもらって、英気を

養って帰ってくるのです。

 

「森浸り・・」には双眼鏡のほかに、もう一つ相棒がいるんですよね。

森で浸りたい・・・いい所なのに座る所が岩場だったり、雨上がりで濡れて

いたり、急斜面だったり、ぬかるんでいたり、適当な座る場所がないときが

ありますよね・・・

そんな時、試行錯誤して見つけたのが・・・・これなんです。

 

 

私が森浸りに至った経緯の一端は前回、少しお話しましたが・・・

それには相棒が必要なんです。 

この相棒探しには時間もかかりましたが、何とひょんな所で見つかったんです。

 

森浸りに重要な事は、気に入った森の中でゆっくりと心を落ち着けて、心穏や

かに自然の空気と一つになって 浸りきる事だと思っています。

その時大事なのは座る所・・・

どんなに良い場所でも座れないごつごつした岩場であったり、濡れたぬた場で

あったり、足場の悪い所や斜面だったり、まして雨や雪ではゆっくりと座れない。

そんな時に相棒は強い味方です。

 

そうなんです! 「小椅子」 なのです・・・

折りたたみで 軽く 小回りがきく物。

いろいろ探してみましたが帯に短し、たすきに長しで上手くいかない・・・

所が何と 100円均一SHOP にあったんです。100円ですよ! 

これで座れるのかな? 

どうせ100円だからダメでもいいや・・と、持っていったら軽くて、小さいのに

尻の大きな私でも座れるし、どこでもひょい! と取り出して座れる気軽さに

大満足! 

 

いまやいつも私のリュックに納まっていてすっかり相棒になりました。

他の100均店でも探したらまた形の違うものがありました。

これはダメでしたね。

私のお気に入りの小椅子は人にも勧めようとおもい、再びその店へ行きました

が、もうなくなってしまいました。  残念!

 

今日も教学の森に座っているとウグイスが鳴き方の練習中で面白いんです。 

鳴き方を教えているウグイスもいるのか?・・・親子かな? 

二羽が交互に鳴くんですが、練習している方が ”ホ~ホ~ケキョ・・ケケ・・

キョ・・ ケキョ・・”  なんてね   こっちがひっくり返りそうになるんですよ。 

すると少し先で お母さん鳥? が ”ホーホケキョ・・”と、きれいに鳴くんです。

次は 子供? のほうです・・・”ケケケケ・・キョ ケキョ・・” 

ホ~が抜けだぞ! と 私の独り言ですが・・・。 

 

横には 山つつじの「コバノミツバツツジ」がピンクの綺麗な花を咲かせてい

ます。  「もちつつじ」も蕾を膨らませてきたな・・・

足元にはよく見ると スミレの花・・「タチツボスミレ」 か? 

可憐できれいだな・・・

樹木の葉の間から太陽が山道を照らす・・・ 小さな 「シダ」の赤ちゃんが

一斉に太陽に向かって小さな葉を広げている。   

 

しばらく歩いて後鬼谷(ごきだに)から上った尾根道でまた小椅子に座り

ながら一休み。

さすがまだ山頂は風が冷たい・・・温かいコーヒーが有り難い・・・

ふっと木々の間に目をやると、この周りには 丸い石が多い・・・なぜ?  

岩とは明らかに違う・・・もしかして!  

後で箕面ビジターセンターの職員の方に尋ねたら、「あのあたりは数十万年

前は海の底だったんでしょう・・・だからそれはかつての海の石でしょうね・・・

」 と。   やっぱりね・・・

 

才が原林道の道脇には、はっきりと地層の見えると所があるんです。

ある時 歩きながら山肌に丸い石がいくつもあり・・・あれ!?

このときも後で聞いたら大昔の海底の石ですよ・・・と 言われてビックリ! 

地歴の好きな子供なら 「おじさん・・そんな事も知らないの!」 と 言われ

そうだが・・・ おじさんは今、子供時代をやっているんですよ・・・

我ながら、まさに好奇心でいっぱいな少年の様相ですね。

 

春夏秋冬・・・森浸りをしているといろんな事があって飽きません。

もういっそうの事、森の中に 山小舎 を建てるしかありませんね・・・

本当は欲しくて仕方がないんですが・・・

この夢は生きているうちに叶うでしょうか・・・?  

叶えばこれが本当の私の人生の相棒になると思うんですが・・・

 

その前に、人間様の「相棒」の説得がこれ大変なんですが・・・

なにしろ 「山ノ神」 と言いますからね・・・逆らえません!  とほほ・・・

 

06-1 (完)

 


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森の中で犬を放して遊ばさないで下さい! 

2007-03-29 | *編集・その他

森の中で犬を放して遊ばさないで下さい・・・!

 

 

 私の家には 大型犬の 「ゴールデンレトリバー」 がいますから、決して私は

犬嫌いではありません。

しかし、これも公衆マナーでしょうか・・・

少し山や森での迷惑体験談を書いてみます。

 

勝尾寺南山(407m)から谷山谷を抜ける山道を 才が原へ向かって歩いて

いた時です。

道幅40cmぐらいの 細い山道の前から ノソノソとなにやら動物が歩いて

くるではありませんか・・・ 大きい! なに!? 

最初は子牛かと思いましたよ・・・ しかしすぐ分かりました・・・

あのTVで見たことのある 横綱の回しをつけたような闘犬・・・

大きな土佐犬?  でした。 迷い犬か?  

どんどん近づいてくる・・・

細い道で避けようが無いし、振り返って逃げようとしたいが、追いかけられる

ようで恐いし・・・ もう・・・

それでなくても気の弱い私ですから 一瞬、どうしようかと頭が真っ白になり

ましたよ。

 

すると、後ろで犬を呼ぶ人間の声・・・ いたんだ! よかった! 

このときの安堵のため息はまさに実感でした。

手前の窪地で犬を押さえて待機してくれていましたから、恐る恐る犬と交差し

ましたが、おじさんの手には、あの綱引きに使うような太い綱がありました・・・

離さないで・・・ 離すなよ・・・ 離すな!  

時間と共に安堵感が 怒りに変わってくる自分がいました。 

 

次は、東海自然歩道から清水谷へ降り、四反田谷を登っている時でした。 

考え事をしていて、足元を見ていて・・・

ふっと頭を上げると、前方になんと二頭のドーベルマンが立って こちらを

睨んでいるではありませんか・・・

このときばかりは自分の体が硬直して凍りつき、一瞬立ちすくんでしまい

ましたよ! 

あの映画で見る 悪役の傍で敏捷で獰猛な、歯をむき出して今にも襲って

くる恐い犬のイメージです。

 

この時までに何を考えていたのか、未だに思い出せませんが・・・

これこそ究極の ”パラダイムの転換 ” ですね。

この ビックリ恐怖は体験したものにしか分かりません・・・

これも、後ろの方から人の声がしたかと思うと、二頭の犬は驥尾を返して 

飼い主の所へ駆けていきました。

私は引き返すわけにもいかず 心臓ドキドキのまま前に向かって歩きました。

 

右側は急斜面の谷へ、左面は山側ですから交差がやっとです・・・行くべきか

、行かざるべきか・・・

(後で考えたら どうって事ないんですが・・・)  

すると、前方でおじさんが二頭に声をかけて山肌を駆け上り、私が通るのを

待っていてくれた。

私は頭を下げて すいません! と言って通りましたが・・・

しばらく歩いて・・・何で私が頭を下げて通らねばならないの!? と、

あの時の一瞬の恐怖感も忘れ、一人怒っていました。

 

最近、もう一回ありました。

expo90みのお記念の森から 鉢伏山へ向かっている時でした。

ここも笹薮に覆われて幅30cm位の細い道を 掻き分けて歩いている時、

前の方で大きなワンワンワン・・・と言う鳴き声が聞えたかと思ったら、

私の脇を猛スピードで真っ黒い犬が駆け抜けていきました。

この時も突然だったので腰を抜かしましたよ。 何だあれは? 

回りに人は見かけないし・・・捨て犬か? 迷い犬か?  

遠くで キャー、キャー と 言う複数の女性ハイカイー達の叫び声・・・

あの犬だ・・!

 

私は気になり、後ろを振り返りながら、鉢伏山から 

更に明ケ田尾山(619m)を目指していました・・・

何か後ろに気配を感じて振り返ると、あの黒い犬がこっちを見て首を

傾げている・・・

首輪が無い・・・やっぱり捨てられて、山や森の中で飼い主を探し回って

いるのか・・・

そう思うと恐さも忘れ 可哀想にもなったが・・・

すぐ私を追い抜いて前方へ行ってしまった。 

 

それから大分経ってからだ。

梅ケ谷に降りていった時、下のほうから5人ぐらいの人がそれぞれ

犬を連れて登ってきた。

なんとあの犬もいるではないか・・・ ついに温和な私? も 頭に来た!  

” この犬は貴方の犬ですか・・・? 綱をはづさないで下さいよ・・・

急に飛び出してきてビックリしましたよ・・・ 大変迷惑です。

下のほうで何人かの女性の叫び声も聞えましたよ・・・

犬を放すのは絶対に止めてください・・・ ”

 

言いたい事の10%も言えなかったけど注意しましたよ。

しかし、飼い主は 「首輪が外れてね・・・それに遊ばせてやろうと

思っただけで・・・、そんな遠くまで行ってたのか・・・どうりで遅いと思ったわ 

すんませんな!」

他の人もニヤニヤ・・・その内、ニ人の女性が私に応えてダックスフンドと

チワワの綱をつないだが、後の男3人の柴犬とラブラドールと あの犬種が

分からない真っ黒の犬の飼い主は相変わらず犬をなでながら・・・そんな事

・・・ どうってことないわ・・・ と、言う顔でいた。

 

小さな犬ならまだ可愛いものですが、大きい犬は・・・ビックリします!

誰もいないから遊ばせてやろう・・・なんて・・・迷惑です!

山や森の中だからこそ、誰がいて、何があるか分からないではありませんか。

絶対に綱をはずさないでもらいたい・・・

飼い主の方も、人に迷惑をかけようとは思わないでしょうが、一歩外へ出たら

、綱をつけておくのが 犬を愛する人たちの公衆マナーだと思いますが 

いかがでしょうか・・・?。

 

それでなくても 心臓の弱い私と、犬を見ると喧嘩したくなる箕面のサルを

代弁してよろしくお願いします・・・

 

07-2 (完)


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箕面の山 大掃除大作戦! 

2007-03-26 | 箕面の森のあれこれ話し!

第三回 箕面の山 大掃除大作戦! にて・・・

 

 

3月25日(日)、前夜の大雨が残り、朝 9時の集合時にも小雨が降っていて 

あいにくのお天気でした。

しかし、さすがです。 

沢山のボランテイアの方々が集まっていました。

早速、私も登録を済ませ 軍手、ゴミ袋、手ハサミ等を受け取り、20人前後

一つの班として 各々定められた所へと向かいました。

今回は その10班前後が一斉に 「才が原林道」を集中的に清掃するとの

事で、私も一つの班に入れてもらい向かいました。

 

何分、私は寒がりやの、暑がりやのせいで、更に今日は雨もふり、余計に

リュックが荷物で膨らんでいます。

西江寺の境内を抜けて、裏山を登り、展望台に着くともうすでに先発隊が、

その周辺の間に散乱するゴミをめがけて谷へ向かって降りていくところでした。

私達の班は更に山上の、みのお山荘 「風の杜」に向かって登り、ここで

一休みした後、いよいよ 「才が原林道」へ向かいます。

 

林道の南側を見るともう 「山桜」が満開です。日当たりがいいのでしょうが、

谷深くそこまではいけません。

木々にも新芽が膨らみもうすぐ葉が出てきそうです。

コバノミツバツツジがきれいな花を咲かせ始めました。 春近し、を実感する

風情です。

やがて我が班の担当地域に到着、すぐに 春近し、の風情なんか吹飛ばして

しまいました・・・

 

なんと南斜面から谷に向かって おびただしいゴミの散乱に唖然としました。

しかし、「みのお山 パトロール隊」のボランテイア リーダーの方は、いつも

見慣れているのか、すでにロープを下に降ろし、参加者の若い人たちも順に

降りていきます。

私も同様に開始しましたが・・・

 

やがて、林道には次々と収集されたゴミの山が出来ていきました。

大型家電、TVや冷蔵庫、洗濯機、空調機、電気部品・・・大型家具

ベットやタンス、事務用品、ロッカーや机、事務椅子や書庫、ベンチ・・・

ドラム缶、車のボンネットやパーツ類、壊れた単車・・・まだまだ・・・

産業廃棄物がいっぱい・・・明らかに電気屋、塗装屋、建築屋・・・

業者の廃材がいっぱい・・・

大型品はロープで人海作戦で引き上げるのですが、我が班では全て

手作業だったが、別の班ではあまりに大型の廃棄物は重機をいれて

吊り上げたとか・・・大変!

 

雨がやっと上がったとは言え・・・斜面は泥だらけで全員の服はもう

ドロドロ状態・・・それでも文句一つ言わずに黙々と作業をされている姿に

頭が下がる。

私は、日頃の運動不足も合って足場の悪い急坂を何度も上り下りして、

ゴミを林道に上げる途中で足がつって動けなくなった・・・足が上がらない・・・

こんな事は今までで初めてのことだったので一体どうなったのかと思ったが、

しばらく休んでいたら何とか歩けてほっとする。

その後、あまり無理して回りの人に迷惑をかけてもいけないので、近場の

空き缶、空き瓶、弁当ゴミなど、小さなものにしたが、それでもすぐ

ゴミ袋がいっぱいになる・・・ 

 

やっとお昼です。

お昼休みにもうみんなぐったり状態! 

箕面市のごみ収集車やトラックが次々と回収していく・・・

私は、毎月 箕面山をパトロールしながら ごみ収集をされているという、

ボランテイア リーダーの方と話をしてみた。

 

今回 約、200余人の方が参加してくれてこうして一気にゴミを収集できるが

、自分達の力だけではどうにも追いつかない・・・」 と。 それはそうでしょう・・・

今回はそれもこの 「才が原林道一帯」だけでこれだから、これが箕面山

全体のゴミとなると想像もつかない・・・

今回だけで約、数十トンになる・・・ との事。

 

人々のマナーの悪さも年々悪化しているとの事。

それに対抗する為、今まであった・・車を停めて風景を楽しめるような空き地を

、大きなコンクリート塊を置いて停車できなくしたり・・・捨てられやすい所に

高いフェンスを張ったり・・・してきた・・・と行政は言う。 

本末転倒じゃありませんか?

私はますます箕面の景観が悪くなり、箕面のイメージも悪い、それに

マナーの悪い人はそれ以上の悪さをして返してくるから こんなやり方は

際限が無い・・・と思ってきました。

もはやボランテイアの力には限界がある・・・と感じましたよ。 

 

丁度、箕面市長も市役所の職員達と参加されていたが・・・行政の本腰の

取り組みも必要だ。

後で私は、箕面ビジターセンターの職員の方と話していたが、先の

パトロール隊の人たちの意見と私の意見も合わせてまとめると・・・

ゴミ捨ては夜間車で乗り付けて捨てているケースが大半との事・・・

そこでだが。

 

1) 本来、夜間通行禁止(タクシーは除く)の箕面ドライブウエイが

現在その通行が野放し状態で徹底されていないので徹底する事。

(2)「才が原林道」は夜間、遮断するなりして物理的に通行できなくする。

(他にも候補あり)

(3)夜間、車が一定時間止まると点灯し声が出る監視カメラを随所に

つける。

(4) 不法投棄の罰則を強化し、法制化して、日本一厳しい所とする。

・・・など、思い切った施策が必要だと感じた。

 

当事者の方々が言われる共通の言葉に・・・ 

「市民の声と、市民の盛り上がりが必要なんです・・・」 と、そのとおり

ですね。

 

夕方帰宅した私は、玄関で泥だらけの服を脱ぎ、急いで洗濯機に投げ込み、

あきれる家の人を尻目に風呂に飛び込みましたよ・・・気持ちいい

 

きれいになったあの 「才が原林道」の谷間を思い浮かべながら、少なくとも

私は 「捨てる人・・」 より 「そのゴミを拾う人・・」 の方がどれだけ

気持ちがいいものか・・・

この気持ち良さと、いい心地をこれからも持ち続けたい・・・と思うのでした。

 

最もそれから数日は足腰の筋肉痛でうなっていましたが・・・ (笑) 

 

06-3-25 (完)


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箕面の滝道に馬車!? 

2007-03-22 | *編集・その他

箕面の滝道に馬車・・・!?

 

 

先日、「箕面の森に動物園!?」 と、その跡地を歩いてきた事をブログで

紹介しましたが、ついでに思い出したことがあります。

 

私が箕面の大滝を初めて訪れた記憶は小学校の遠足でしたが・・・

定かではありませんが・・・ 40余年前頃には・・・

滝道を馬車が走っていましたよ。

(食事中の方はここからは後ほど・・お読みください。KUSAI 話ですのでね)

 

大きな馬が 荷車の上に沢山の観光客をのせて坂道にくると、鞭を入れられ

それでふんばると 決まって大きな 糞(kuso)をたれるんです。

すると、手綱を握るおじさんも手馴れたもので、蝶々を採る網のようなもので

馬のお尻から出てくるものを上手く受け取るんです。

それが失敗すると路上に落ちるわけで、落としものを拾って歩く 専門? の

人もいたみたいだけど・・・

 

とにかく 馬糞を避けて歩くのが嫌でしたね・・・

でも一度、その馬車に乗ったときは何とも優雅な気持ちになって 風情を

楽しんだものです。

 

樹木の間からのさす木漏れ日を浴びながら・・・渓流の音を聞きながら、

沢山の小鳥のさえずり・・・杉の大木で昼なお暗き道やら、季節の木々や

花々の移り変わりを左右に見ながら馬車に揺られてね・・・

 

長く歩けないお年寄りなども多くて 馬車は重宝されたと思うんですが、

いつの間にかなくなってしまいましたね・・・。

 

時代の変化でしょうね・・・?

 

何より狭い道で馬糞を避けて歩くのは大変だし、馬車が通るたびに

人間さまは両端の道端にへばり付くようにして避けねばならないし、第一 

今の時代、衛生上も問題だったんでしょうね・・・

箕面の萱野、芝地区であの馬車と馬達の馬舎があり、子供を連れて見に

行った事もありましたよ ・・・

 

ところで、この滝道は駅前から大滝を往復する 4.8KMで、健常者には 

丁度いい距離? かも知れませんが、お年寄や体の不自由な人々には

無理ですね。

馬車時代は、それらのハンデイのある人々も楽しめた箕面の大滝の散策も、

今はひたすら歩く以外何も乗り物が無いようです。

 

京都の嵐山や、奈良公園、飛騨高山、全国のあちこちには観光人力車が

あって結構人気があるそうでね・・・こんなサービスが箕面の滝道にもあれば

いいのにな~と思ったものです。 

万博公園を案内して走る電気自動車もいいですね・・・

箕面の滝道には人力車が似合いそうですね!

 

 さて、箕面ビジターセンターから才が原林道へ出る山道に 「ばばたれ坂」 

と名がつく所があります。  

丁度、先週の土曜日に 「こもれびの森」の帰途に通りましたが・・・

その昔、池田へ荷物を運ぶ、馬車や、牛車がこの山越えをする時、あまりの

荒れた急坂に、遅れる牛は鞭を入れられそのたびにふんばるのでここでよく 

「ばば(糞)をたれ・・・」 と 言う事での名称だそうですが、それにしても

ストレートでリアル過ぎてあまりいい名称とは言えませんね。(笑)

 

まだ 「ふんばり坂」とか、こんな坂、なんだ坂・・・しゅっしゅ 「ぽっぽ坂」 

なんて・・・可愛い・・・ 何?  冗談ですが・・・

まとまりませんが、馬脚が 現れないうちに今日はこの辺で・・・ (笑)

 

昔の滝道に観光馬車が走っていたという箕面の森の小さなお話でした。

  06-3 (完)

 


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森の凡栽記・植物はE・T?

2007-03-10 | 箕面の森のあれこれ話し!

森の凡栽(ぼんさい)記 ・ 植物は E・T ・・!?

 

 

前回、ハゼノキの葉が私に話した・・・? なんて書いてみたものの・・・

漫才師が言うように 「そんなわけないやろが・・・」 と人に・・・言われ

そうだが・・・

呆けの始まり・・・? と、人に心配をかけさせる前にここは一つ、誤解解きを

かねて他の人の話も聞いてみたいと思うんであります。

  

かつて箕面在住の ミヤコ蝶々さんがTVやラジオ、本の中でも・・・ 

わてな・・・家の植物や畑の野菜にいつも声かけてやりまんねん! 

そしたらな・・・花はよう咲くし野菜はどんどん大きくなりすぎてな・・・

うまそうや・・・早よ、食べたいわ・・・言うとな、野菜が震えだして喜びまん

ねんで・・・」 と、あの大阪弁でまくし立てていましたが・・・

今から思うと毎日、私と同じように植物や葉と話しをしていたんですね。

 

植物には人の声どころか、人間の考えている事さえ理解して反応する

能力がある・・・」と言う実験結果があります・・・と言う 新井 昭廣さん 

(近畿大学の哲学教授)。  

新井さんは私もたまたま持っている本 「植物の神秘生活」(工作舎刊) 

ピータートプキンスとクリストファーバード著の訳者であるが、この600ページ

に及ぶ分厚い本には ビックリするような植物の神秘が科学的に実験され、

証明されたものから・・・まか不思議な生態まで詳細に書かれているのだ。

 

興味のある方は本を読んでもらうこととして、そのサワリだけ紹介して、

私の体験もまんざら 呆け症状でないことだけは理解してもらいたい・・・と

願うのです。

古くは1966年のこと、アメリカのウソ発見器検査官の第一人者、

C・バックスターが、退屈しのぎにいたずらをしていた時の事だった。

オフィスの観葉植物ウソ発見器の電極をつないで・・・ためしに、葉に熱い

コーヒーをかけてみたが、メーターは何の反応も示さなかった、

「コーヒーはダメか、じゃ葉に火でもつけてみるか・・・」と、心で思った瞬間、

メーターの針は劇的に大きな変化を見せたのだ。

仰天したバクスターは、それからいろんな野菜や植物についても同じ実験を

したところ結果は同じで、やはり心で思った時に針は異常に動いたのだった。

 

次に、IBMのコンピューター技術者M・ヴォーゲルは、ニレの木の葉を

3枚ベットの脇において、毎朝起きた時に眺める事にしていた。

3枚並べておいた両側の葉にはいつも愛情を込めて 「枯れるんじゃないよ

、どうか生き続けておくれ・・」 と 言ったが、真中の葉だけは常に無視

ておいた。

やがて一週間ほどたって、真中の葉は褐色に変わり、しなびてしまった。

しかし、両側の二枚の葉は相変わらず緑色で、健康だった。

しかも、葉を枝からもぎ取ったときにできた傷まで治りつつあった

 

植物が示すさまざまな不思議な 現象が発表される度に、科学者達は笑い

飛ばすけど・・・自分で実験してみるとそれが裏付けられてしまい・・・

笑い事ですまされない神秘を実感して戸惑ってしまうとのこと 。

 

私が先日、箕面の牛舎で牛にクラシック音楽を聴かせているところに

出会ってビックリした・・・と、ブログに書いたが・・・

調べてみるともうそれらは常識の世界のようだ。 

 

カナダ人牧師の E・カンビーは、自分の小麦畑でバッハ

ヴァイオリン・ソナタをいつも聴かせることで66%もの増収をあげ、

しかも他の畑よりも小麦が大粒重かった事や・・・、

 

イリノイ州の植物学者 G・スミスは とうもろこしと 大豆を同じ条件で 

2つの温室に分けて捲き、一方だけにガーシュインの名曲を流し続けた

ところ、生育も開花も早く、音楽の無い温室より20%以上の増収になった

・・・ とか。

 

ある電気技師はソラマメを植えた鉢に 電流を流してみた所、普通、茎は

せいぜい60cmぐらいなのに 11倍の660cmもの高さに成長したとか・・・

日本の電力会社も電撃ショックを与えて 「キノコ」栽培 の収量拡大を

図っている事を新聞で読んだことがあるが・・・これらはちょっと私の趣とは

違うんだが・・・

こんな電撃なんて事例は植物への虐待のようで、 私は聞いていても 

余り良い気持ちにはなれないが、しかし、人間の声かけに反応したり、

いい音楽に反応したりなんてことはいいですね・・・。

 

このようなできごとは 日常茶飯事であるとの事だが、そうすると 植物は

人間より先にこの地球上に出現したわけなので、最初に飛来した 

E・T(地球外生物) と 言えるのかもしれないね。

人間と植物とが精神的な交流が出来るとしたら、それは 「地球」 と言う

生き物のいる唯一の天体 ?    として  是非いい形で 共存共栄していきたい

ものである・・・

 

今日は今年初めての雪 ? 

「今期、一度も降雪がなく、やむなくスキー場を閉鎖した翌日に雪・・・とは 」 と、

近くのスキー場の方が TVで嘆いておられたが、やはりこれも異常気象 ? 

地球がおかしくなってきている今こそ、先住の E・T ? 「植物」 との

精神交流を通して、何か私のこころにも ヒントをあたえてもらいたい・・・と

願うのです。

今も、モーツアルトが流れる私の書斎の机の前で 「森の凡栽」 達

話し掛けていたところです。

私が葉っぱと話し込んでいる姿を人に見つかったら・・・これは大変! と・・・

あわてて病院に電話でもされたら大変ですので今日はこの位で・・・

 

07-3 (完)

 


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森の凡栽記・葉が話す・・?

2007-03-10 | 箕面の森のあれこれ話し!

森の凡栽(ぼんさい)記・葉が話す・・・!?

 

 

数日前のことです。

夕食も終わり、私の 「森の凡栽」 を窓辺から、私の机の前の棚に置いて

しばしサン・サーンスのイヴニングコンサートを聴いていました。

静かなメロデイを愉しみながら・・・ ふっ! と 目の前の 「森の凡栽」 に

目をやり何気なく見ていたときのこと・・・

 

 数ある草木の中から 高さ15cmぐらいの細い 「ハゼノキ」だけが一本、

揺れているのです。

風~? 地震? でも 他の草木は何も揺れてもいないんです・・・

冬ですからもう枯葉となって落ち、枝に付いている葉は余り無いのですが、

この木の葉もほとんど無く・・・

しかし、家の中で置いているので、時々季節はずれに芽のでる草木もあるん

です・・・

このハゼノキからも数週間前から新芽が出て、それがもう立派な葉になって

いるんですが・・・その葉だけが動いているんですよ。 

うん?

 

私は初めて見るので・・・つい見とれてしまった。

その内、今度は木が揺れ始めたので・・・根元に虫でもいるのかな? と、

注意深く覗き込んでみていましたが根元は全く動かない・・・? 

それなのに細い幹と葉だけが揺れるんです。 私に向かってね?

何度も・・・何度も・・・

気持ち悪い・・・と言うより感動でしたね。

植物と会話したと言う感覚は初めてだったからね・・・ 

 

丁度、家の人が用があって書斎に入ってきたんでありますが、さすがにこの

事実は言えませんでした。

それでなくても最近はボケ待遇ですから、それこそこんな事を言い出すと

本気で呆けたの?・・」扱いに なりそうなのでやめておきました。

 

私は毎朝、起床して書斎に入り、まず 「森の凡栽」鉢を窓辺の朝陽の

当たる所へだしてやるんです。

温かい日差しが葉に当たると・・・それはそれは嬉しそうなんです。

水をやり、一本一本声をかけてやり調子を見るんです。 

山や野や里の小さな草木ばかりですが、みんな生き生きとしているんです。

 

朝食前に庭にでて、以前この書斎の 「森の凡栽」 の住人? いや、住木?

だった草木が大きくなりすぎて 庭へ移植した所へ見に行くんですが・・・でも、

庭へ移植すると余り元気が無いんですね。

枯れてしまったものも随分ありますし、庭に あると全く草そのものですし、

木といっても小さいですから、間違って抜かれてしまったりして、可哀想に

思うこともありますが仕方がありません。

 

ドングリの木など はっきりしているものは箕面の森へ行く時に持っていって、

太陽がよく当たる所へ植えてくるんです。

私の 「森の凡栽」 育ちのドングリの木がどんな成長を見せてくれるのか

今から楽しみにしているんですがね・・・。

 

家にいるときは私はほとんどの時間、クラシック音楽が流れています。

モーツアルトのCDも170枚になり毎日楽しんでいます。

気が向けば学生時代にはやった jazzや カントリーミュージックを聞いて

います。

この前、古本屋で探したCD、私の生まれた年より古い1940年代以前の曲が

あって、これに一時凝りましたね・・・いいですよ・・・おかしいですね? 

そんなわけでこの「森の凡栽」達も毎日いつも一緒に音楽を聴いている

はずです。 

 

前置きが長くなりましたが・・・

このハゼノキの動きは私への話し言葉?・・・ 嬉しいじゃありませんか! 

植物とも心が通じ合う事が出来る・・・E・T じゃありませんよ! 

これは同じ、箕面に住んでいた漫才師のミヤコ蝶々さんが昔、TVでよく

言って笑わせていたので知っている人もいるでしょうが・・・

 

「ワタイね! 家で花育てたり、野菜育てたりするの好きでんね・・・

毎日な声かけてまんねん・・

花咲いたらな 「よう咲いたな ごっついきれいやんか・・・」 

 野菜に実がなるとな 「どないや! もうちょっと大きなってや! 

がんばらなあかんで・・!」 

毎日 声をかけて 毎日誉めてやるとな 

花は何ぼでも咲くし、野菜の実は大きなんねんで・

そんでな  もう うまそうやから、はよ食べたいわ・・・言う と野菜はな・・・

喜んで ほんまに ふるえだすんやで・・・ほんまに !」  と。

 

昔から百姓は 畑に出たら肥料の前に 「かけ肥え」 をかけろ・・・と、

「声かけ」が大事な事を知っていたようですね。

植物は声どころか人間の考えている事まで理解し反応する能力がある」 

と言う学者の科学的証明があるとのこと・・・

本当ですか?  興味がありますね!

 

これはにしましよう・・・

とにかく年をとると世の中、今まで見えてなかったものがいっぱいあって・・・

面白いですね・・

 

07-3 (完)


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森の凡栽記・事始め・・!

2007-03-10 | 箕面の森のあれこれ話し!

森の凡栽(ぼんさい)記 ・ 事始め・・・

 

 

私の「森の盆栽」ならぬ「凡栽(ぼんさい)」は、初めて箕面の森の

四反田谷」・自然6号路)を歩いた時から始まった。

 

3月とはいえ、まだ春遠からじ、冬の寒空のもと、私は「清水谷」からの登りを

四反田谷から「expo‘90箕面の森」へ向かっていた。

何しろまだ箕面の森を歩き始めたばかりで興味あることばかり・・・

この日も一人で地図を片手に歩いていたのだが何分、体力が付いて

いかない・・・

また一休み中だった。

 

枯葉の落ちた樹木の間から温かい太陽が顔を出し、その木漏れ日の当たる

陽だまりで一休みしていた。

足が疲れ・・・どでん~と、お尻から座りお茶を飲みながらしばしボケ~として

鳥のさえずりに耳をすませていたが・・・

(この谷は”小鳥の村”・・・と言われるぐらい、いろんな鳥がいる)、

ふっ! と、目の前を見るとスイセンのような葉をした植物の群生を目に

した・・・

寒い冬の谷間に緑の群れが余計に目を引いたのだが・・・

前に行ってそれを触りながら・・・”きれいだね・・・! ” と。

そして自然と自分の口から ” 私のところへ来てくれないかい ?” と、

声をかけている自分がいた。 

不思議な出逢いだった。 

風がそよぎ ” いいよ・・” と、うなづいて言ってくれてるようだった。

 

私はそ~と手をのばし、ゆっくりとその群生地から目のあった数株を抜き、

土と共にハンカチに包んだ。

小さな球根があり、葉はスイセンのようで、高さは20cm位で青々としている。

(家に帰り昔の植物図鑑を調べてみたが・・・ヤブランでもなく、ツルボ? 

タマスダレ? ヤマスイセン?でもなく いまだに不明・・・野草にもいろんな

種類があるのには驚いたが・・・)

 

私は早速、空いていた 20x30cmぐらいの深鉢に土を入れてそれを植えて

みた・・・  なかなかいい・・・

” 美人だね・・・君は! とても綺麗だよ!” と、一人で葉っぱだけの

植物を眺めて喜んでいた・・・

何もなくて 殺風景な私の狭い書斎に まさに花が咲いたような雰囲気に

なり・・・  もし、扉越しに家人がそれを聞いていたら、どんな女(ひと)を

連れ込んだのかと思うだろうな・・・と、ほくそ笑む。

 

それから しばしこの狭い鉢を埋める為に私は森を歩く度に、5cm位の

ヒノキ、松山つつじ、もみじの葉をつけた3cm位のもの・・・

小さな木々はどれも生まれたばかりだが太陽が当たらないのですぐダメに

なる・・・

名も無い野草コケ、シダなど各々一種類毎に植えてみた。

見る見るいっぱいになり、私はこの鉢に森の盆栽ならぬ 「森の凡栽」と 

名付けてみた。

 

狭い鉢はまさに森の縮図のような雰囲気を漂わせ私を喜ばせてくれた。

春が来て、それらはみんな生き生きとし、中には新芽を出し、葉を大きく

させてきた。夏になると更にぐんぐん伸びて来てビックリするぐらいだった。

やがて秋が来ると落葉するもの、枯れるものありで寂しくなってきた、でも

そのまま変わらないものなどもあるが凡栽にも変化が出てきた・・・

私は山で拾ってきたドングリや唐松などを上におき秋の風情を愉しんだ・・・

 

冬が来て・・・なんと、冬なのにあの最初のスイセンもどきが、なんと新芽

出してきて、静かな森の凡栽が一気に賑やかになった。

再び春の訪れと共に、更に驚きはあの秋に置いておいただけの 

ドングリからが出てきた・・・

置物程度に置いていただけなのに生きていたのだ・・

このさまざまな四季のドラマは書ききれないほどいっぱいあるが、どれも私の

心をどれだけ癒し、喜びと感動を与えてくれたか分からない。

 

私の机の前に置いた「森の凡栽」とは毎朝、私との 

” おはよう! よく眠れたか・元気か!” などの会話から始まる。

毎朝、私が聴いているクラシック音楽がゆっくりと流れる中を 鉢をもって、

朝陽が差し込む書斎の窓辺に移してやる・・・

葉が太陽に当たリ始めると、嬉しそうにより輝き始めるのが分かるんだ。

水をやり、枯葉を拾い,一つ一つをめがねをはずしてよく観察する・・・

いつの間にか狭い中に10数種の植物がひしめき合っている。

名も無き野草が多いのだが・・・

 

ある日、書斎机の上にゴマを更に小粒にしたような物が沢山落ちていた・・・

何かな?  

よく見ると凡栽鉢から溢れるように咲いていた草花がいつしか枯れて実となり

、その種がはじけていたのだった。

残っているさやを触ると 急にはじけて種が飛び散るさまにはビックリした

ものだ。

ユキノシタの小さな苗が、やがて大きくなり 鉢の中でぐんぐん勢力を

張り出した時は、さすが我が家の庭に引っ越してもらった。

あのドングリから芽を出した木々たちも森へ行った時、日当たりのよい

森の中へ植えてきた。

秋に美味しかったの種を鉢の中へ突っ込んでおいたら、これも春に芽が

出て、やがて大きくなり今は我が家の庭に移し変えたが・・・

(みんな移し変えると余り上手くいかない・・・)

 

どうやら私の「 森の凡栽」 鉢 の中ではみんな居心地がいいと見えて

元気がいいんだが、これ以上大きく育つと移植も止む終えないのが残念

なのだ・・・

あらからもう6年が経った・・・

今日もあの時からの スイセンもどき向かって、おしゃべりをしていた所です。 

” 今年は温かいな!・・・それにしても君はこの狭い鉢の中で70cmもの葉を

伸ばすなよ・・・すこしは遠慮しろ・・・ ” とね。

 

 

07-3 (完)


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明治の森 箕面国定公園の誕生前夜 

2007-03-07 | *編集・箕面の森ガイド

明治の森・箕面(みのお)国定公園の誕生前夜 

 

箕面の森の歴史を書いてみようと調べてみると、この方の存在を抜きにして

語ることはできません。

そこで、私が知ったかぶりをして書くよりも、直接ご本人からのお話をお聞き

頂きたくご紹介をいたします。

 

これは、私が何年か前に 「箕面観光ボランテイアガイド」の 養成研修で

参加した時の資料からです。

(私は研修終了後、事情で登録はしませんでしたが・・・)

その後、箕面ビジターセンターの 「森の博物館」 でよくいろんな事を教えて

いただきました。

 

箕面ビジターセンター前所長で 「箕面自然観察会」を永年運営され、

こよなく箕面を愛されておられる「箕面の森博士」・浅葉 清 氏 です。 

 

 

「 明治の森 箕面国定公園が誕生したのは、昭和43年(1968年)10月23日

のことです。

その総面積は大変小さく、963ha(9.63km2)しかありません。

大阪の中央区位の広さです。

どうしてこんな小さな区域が国定公園になったのでしょう。

それには、次のようなわけがあるのです。 

 

昭和41年(1966年)4月、「政の茶屋」(現在のビジターセンターのある所)から

勝尾寺付近の山々をならして「墓地公園」を造る計画が大阪府(企業局)から

提出されました。

その場所は現在の東海自然歩道の、政の茶屋~清水谷~開成皇子の墓~

北攝霊園に至る両側の山や谷です。

つまり、政の茶屋、勝尾寺園地、箕面川ダムの北方を結ぶ三角形の区域内と

いう、広大が地域です。

 

当時、千里ニュータウンをはじめ各地に団地,住宅地が開発されていました。

それに伴って、墓地不足が深刻になってきたのです。

そこで、箕面の勝尾寺付近が墓地公園を造成するのに適した所として選ばれ

たのでした。

ところが、箕面から勝尾寺にかけての一帯は 「日本三大昆虫生息地」とか、

「日本のシダ植物の宝庫」とか、「野鳥観察の最適地」と言われる所です。

ここでは、多くの科学者が動植物を採集して、研究活動をしていました。

あるものには箕面産のタイプ標本として研究雑誌に発表しました。

タイプ標本の産地は、そこを保護しなければならない道義的な責任があると

思います。 

もしも、ここをなりふりかまわずブルドーザーで開発するならば、道義的な

責任はおろか、自然界のバランスまでもが大きく崩れ「動物,植物の宝庫」

は潰えてしまうに違いありません。

 

そんなことにならないように、いち早く「墓地公園を造る場所を変えて

ください」と、お願いしたのは 箕面生物研究会(故・村田賢三、西川芳太郎

、藤下英也、浅葉 清・・・その他多くの方々)でした。

箕面生物研究会は箕面の山地に生息する 動植物約4900種のうちの

大部分のものの目録を作成して、大阪府議会へ提出しました。

同時に、箕面の動植物の素晴らしさをより多くの方々に理解していただく為に、

「箕面自然に親しむ会」と なづけて自然観察会を毎月実施し、会誌の発行も

しました。

参加者は月毎に増え、会員家庭数は3000を超えました。

会員の間からは、「こんなに沢山の、素晴らしい動植物のある所を、どうして

墓地公園にしてしまうのでしょう。

ブルドーザーで開発するとこんな動植物はみんななくなってします・・・」と、

このような会話が聞かれるようになりました。

 

一方、学者の皆さんの間でも「箕面の山を墓地公園として開発すべきか、

止めるべきか」について論争がおこりました。

日本自然保護協会の先生方(大阪市立自然史博物館初代館長、

故・筒井嘉隆氏、他)の方々はなんと「箕面の山は余りにも荒れすぎている。

ここに墓地を造っても損なうものはないだろう・・・。」と、調査結果を報告

されました。

大阪府立大学の箕面山調査団も同様で・・・ ここまで言い切るならば、

調査結果を公表し、結論を導いた道筋について経過を説明しなければ

ならなかったのですが、そういう手続きは一切しなかったのです。

そういう手続きを省略して 結論だけを押し付けることは、学者として誠に

恥ずべき行為であると思います。

そので、昭和41年(1966年)12月2日、当時の箕面市役所大会議室で意見の

交換会がもたれました。

座長は箕面市教育長 故・河野良作氏で、参加者は大阪府,箕面市の

関係者、日本自然保護協会、大阪府立大学箕面山調査団,箕面生物研究会

でした。 

多数の記者の方たちも取材をされていました。

自然保護協会の先生方のご意見が? 心に残りました。

大阪府立大学箕面山調査団の方たちの箕面の山の動植物や自然のことに

ついて、あまりの無知に驚きました。

箕面山のことは何一つ調べていなかったのです。

両者の行き詰まる会議においてすら、箕面の動植物を保護しようと願う方

たちの心が晴れるまでには至りませんでした。

 

ところが、事態は突然開けてきたのです。

昭和42年(1967年)1月4日、厚生省と農林省から ”明治100年を記念して

、大阪の箕面と東京の高尾を「明治の森」国定公園に指定し、自然を

生かした国民の森にする”・・・事を発表しました。

箕面の森は、永遠に国定公園として保護される事になったのです。

箕面も高尾も自然公園としては余りに小さいのですが、大都市近郊の

自然公園として豊かな自然を保護し、多くの人々に自然のよさを味わって

もらう為に造られたのです。

 

では、最初に大阪府が発表した「墓地公園」はどうなったのでしょう。

箕面生物研究会は、墓地公園の場所の変更をお願いしました。

(1) 自然の宝庫といわれる箕面地域の北隣にするか、

(2) 松尾山と五月山ドライブウエイとの間、を提案しました。

結局、(1)案の 箕面市と豊能町との境界付近から高山地区にかけてと

いうことになりました。

(2)案は「箕面ゴルフ場」になりました。

懸案の「墓地公園」は、私達の提案を受け入れていただいて 「北摂霊園」と

して設立していただいたことに感謝しています。

私たちの願いは最高の結果を持って叶えられました。

私たちに与えれれた課題は、明治の森、箕面国定公園がより充実した

自然公園になるよう、努力を怠ってはならないことであります。」  (おわり)

 

 

私は、毎週のように「箕面の森の散策」を愉しんでいますが、

浅葉 清先生はじめ、先人の先輩方の懸命の努力があって、この森が

守られてきたことを・・・

本当に心から感謝いたします。

 

 

07-3 (完)


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