フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のオレンジワインで有名な造り手「ロンコ・セヴェロ」が少量手がけるメルローの赤ワインを開けてみました。
で、岩手から届いた旬の茸をリング・パスタにからめて食べ合わせてみました。聞きなれない名のパスタは「カラマラータ・リーシャ」といって、本場では魚介のソースに合わせて食されているようですが、私は濃い味付けの赤身肉を使ったソースと合わせるのが好みです。
最初、トスカーナのサンジョベーゼもしくは、ピエモンテのバルベーラあたりと合わせようとワインを選びましたが、目についたのがこのメルローでした。
完熟に熟すまで収穫を遅らせ。プレスはせずに、発酵はトロンコニック木樽で120日間かけてゆっくりとマセラシオン。発酵後、バリックで36ヶ月間熟成してから瓶詰するとのこと。
最近このトロンコニック木樽を使う造り手さんが増えました。少仕込みになって手間はかかりますが、美味しくなるのはいいことです。酸とタンニンがこなれて、どことなくバルサミックな果実味に変化するので、濃い肉料理との相性が増し増しになるのがいい。
加えてセヴェロのメルローには紅葉した晩秋の森のニュアンスが豊かに感じ取れます。この香りが松茸の土っぽさや、檜やカラマツの乾いた様な香りと絶妙にマッチして嬉しくなります。

パスタのページ

翌朝は松茸のオムレツと、松茸ご飯にしました。思わず白ワインが欲しく...
