今月の定例ワイン会は2tsumoriにて開催。
昨年10月に続き3回目になる、こちらでのワイン会。
楽しみな最初の一杯はアルザスのリースリングと、「タルトレット 栃木県産なめこ、ボッタルガ(サルデーニャ産カラスミ)」と合わせます。
甘さと酸味が絶妙に調和した風味豊かなリースリングと、なめこの甘やかさ、まったりとした味わいがマッチ。カラスミに「きな粉」的効果も?感じつつ、柔らかなアルザスワインにピタッと合いました。
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アカシア樽によるシンプルな風味を感じさせる北イタリア産・リースリング。 溌剌とした柑橘が横に広がり、集中力のある酸とミネラルが縦に伸びます。
これに「文旦、サワークリーム、群馬県産生ハム」を合わせます。文旦の甘酸っぱくヴィターな味わいをサワークリームと生ハムで包み込む。ワインと料理が持つ柑橘の風味が溶け込んだペアリングに嬉しくなる。
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ラツィオ州の白(品種:パンパネッロ、マトゥラーノ、カポロンゴ)と「インサラータ ネルヴェッティ(ローマ風牛のアキレス腱のサラダ)」。
土着品種で造るワインは質素で田舎っぽく、あか抜けないものでしたが、ローマ時代から愛される気品や繊細さがあります。
これを活かす為に醸造面では野生酵母での自然発酵が採用されるそうで、清澄やフィルターなどのワイン造りを楽に(経済的に)する事で本質 的美味しさ(あるべき姿)を表現。
ほんのり葡萄の種のオイリーさを感じさせるワインと、コリッと歯応えのあるコラーゲン豊かなアキレス腱とは好相性でした。
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「活〆ヒラメのアーモンド焼き、蛤と発酵蕪のスープ」と合わせたのは、珍しいバラトゥチャット100%のワイン。
この品種は初体験です。2008年にイタリアの大学で再発見された品種で、今後の展開が楽しみなワイン。
ピエモンテはアスティの丘に囲まれた小さな村、ビオンゾに位置する畑の葡萄を使用し、
品種個性のミネラル、アプリコットやみかんのアロマ、テンションのある酸味とナッツのような香ばしさ、旨味が特徴で、オレンジワイン的外観と風味を呈します。文句なしの好相性。
この料理うまーーいっ、が声高に響き渡ります♪
ソースをパンで拭って、皿まで食べる勢い(笑)。
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シェフがこれから供するパスタをこしらえます。
すかさず参加者のひとりが打ち立てパスタをテイクアウト(笑)。
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次はピエモンテ州・ブラケット種の赤。ブラケット・バスティアン・コントラリオ。
短めのマセラシオンで品種個性のフレッシュで苺のような風味を残し、甘やかなラズベリー、シナモン、ナツメグの香りなどの豊かなアロマを備えます。巷に出回る軽いブラケットとは一線を画すしっかりとした造り。
味わいはドライでタンニンも充分。
甘みのある「紅はるかのラヴィオリ」と一緒に頂きました。
まいうー♪
こんど干し芋にシナモンシュガーとバターを振り掛けてワインと合わせてみましょう。
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お待ちかねのパスタ「経産牛のタリオリーニ」にはトスカーナ産サンジョベーゼ、ロッソ・キアッソブイオを合わせました。
『酵母も野性酵母のみ。清澄もしない。何も足さない。葡萄を発酵させただけの世界で最もシンプル酒が私達のワイン』を造り手の哲学とし、
黒系果実の凝縮した甘い香りが魅力的で、そこにシナモンや丁子等のスパイスがプラス。柔らかく甘いタンニンが心地よく、たっぷりとした果実感と酸の余韻。 品種:サンジョヴェーゼ主体、コロリーノ、カナイオーロなど、混植されている畑なので一緒に収穫して一緒に発酵させるそうです。
ナチュラル系サンジョベーゼ酒のシンプルながら奥深い味わいのワイン、
コクのある赤身本来の旨味を味わえる経産牛との相性は秀逸な印象。
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料理のラストを〆るのは「スペイン産ウズラのサルシッチャ詰めロースト」。
ボルドーとトレンティーノのカベルネ主体の赤と飲み比べ、食べ合わせをしました。
よくあるボルドー・カベルネの安定した美味しさは当たり前として(←しかもハーフボトルだから程よく熟成状態)、
北の産地だからと高を括っていたポイエル・エ・サンドリが手掛けるロッソ・ファイエの美味しさに特に刮目することに!
シンプルだけれど驚くほど風味豊かな腸詰肉とワインの相性が最高。
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すべて手作りのデザートは、
カントゥッチ、パンフォルテでした。
これには個性的な味わいのシチリア産モスカートのデザートワインと共に。
甘さだけではない躍動感のある美味しさ。
抜栓したら微発泡しているので驚きつつ。。
今回もたくさんの幸せをいただきました。
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