(2019.11.09 訪問)
鳥取砂丘に行こうとウチの奥さんが云うので、行ってきました。
たまたまボクも砂丘の「砂の美術館」には是非行ってみたいこともあって、オーケー早速行ってみようということで、大和路号は鳥
取砂丘を目指しているのであります。中国道「佐用IC」から鳥取道へ入り、あとは目指す砂丘まで一直線、約200キロを3時間のド
ライブです。と書くと今日の目的は鳥取砂丘と思われますが、実のところ本目的は、同じ鳥取市内の「摩尼寺」というお寺。適当に
「砂場」を見て大和路号は摩尼寺を目指しているのであります。
▼「砂の美術館」ベリーグー! 砂で作られた彫像には唖然としました。素晴らしい!
砂の芸術を堪能して、ではでは摩尼寺に向かうことにしましょうか。
[ 摩尼寺 ]
●喜見山 (きけんざん)
●寺号 摩尼寺 (まにじ)
●開山 慈覚大師円仁 (じかくだいしえんにん)
●開創 承和年間 (834年~)
●宗派 天台宗安律法流 (てんだいしゅう)
●本尊 千手観音菩薩 帝釈天
▲拝観料 境内自由 戒壇巡り300円 朱印300
▲拝観時間 9:30~16:30
▲鳥取市覚寺624 TEL.0857-23-5300
▲JR「鳥取駅」から車20分
中国道「佐用IC」から75km約1時間30分
▼見応え十分の仁王門。非常に重厚な重層楼門で三間一戸、本瓦葺。初層左右に金剛力士像を安置。文禄三年 (1594年) 建立。
摩尼寺縁起 ( Wikipediaより)
古来より信仰の対象として崇められてきた摩尼山の山頂付近に開創された古刹であり、山頂の立岩は帝釈天降臨の霊地とされている。
寺に伝わる「摩尼寺帝釈天王縁起」によれば、平安時代の初め、高草郡の産見長者が摩尼山に登ると、立岩に帝釈天が降臨、「今よ
りこの峰に鎮座して衆生を救い、なかんずく五障の身である女人を済度しよう」と告げた。長者はこの地に精舎を建てた。それを承
和年間、円仁(慈覚大師)が再興したのが摩尼寺の起こりと伝えているのです。
▼金剛力士阿形像。
▼金剛力士吽形像。
▼折角ですので仁王門の上層へ登ってみましょう。
▼仏間設えにお釈迦さんを中心に十六羅漢が並んでいます。
▼中尊のお釈迦さん。
▼喜見山摩尼寺と刻された木札。
▼仁王門から境内と思いきや少々崩れかかった石段が目前に。
▼大杉を右に見てさらに石段を登ると…、
▼これまた重厚な山門が控えています。
▼さて境内に入りましょう。鐘楼ですが、オットトな状態、ヤバいです。
明らかに鐘楼自身が倒れかけています。このままほって置いていいんでしょうか。
▼よく判る境内案内図が掲示されています。
▼何やら音が聞こえると思ったら、風車お地蔵さんがお立ちでした。
▼香炉の前に布袋さん。
▼本堂です。このお堂がまた凄い! 決して大きいお堂ではないのですが、各所に施された彫刻の数々が目を見張ります。
▼向拝の龍を中心に上下にみっちり施されています。
▼向拝柱の貫彫刻は豪快な像と獅子。
▼本堂扁額。全く読めません。
▼本堂内陣、奥のお厨子に本尊千手観音菩薩が祀られているのでしょうか。
▼本堂斜景。
▼簡素な閻魔堂。
▼閻魔堂扁額。
▼閻魔堂内陣須弥壇の閻魔一族。
▼ドン閻魔大王。
▼三祖堂。弘法大師、伝教大師、慈覚大師の三祖師をお祀りしています。
▼三祖堂内陣須弥壇。中央に伝教大師、左右に弘法大師と慈覚大師。天台のお寺なので、この力関係止むを得ないか。
▼中央の伝教大師最澄さん。
▼横の石段を上ると善光寺如来堂。本尊信州善光寺分身如来。
風土が厳しい山陰地方では、信濃善光寺へ詣るのは至難であるためこの地に勧請したそうです。
▼善光寺如来堂扁額。摂取殿と書かれた大きくて立派な扁額、前天台座主毘沙門堂門跡玄航上人八十六歳の書と記されています。
▼善光寺如来堂前面の景。
▼善光寺如来堂内陣の荘厳。
▼改めて本堂の凄い彫刻を見納めとして摩尼寺巡りオ シ マ イ。
市内とはとても思われない、周りを山々が取り囲む一角に摩尼寺はあります。閑かでした。この地にまで来て結局本尊千手観音菩薩
にも帝釈天にも会えることは出来ません。秘仏ではないんですが、毎年7月に1日だけ開扉されるそうで、その時に是非どうぞとお寺
の副住職が気の毒そうに云ってました。