(2019.11.06 訪問)
大和路号は近畿道から南阪奈道を経てR165号線を隠国初瀬の地を目指して走っております。恵まれた秋の好天に意外や意外なんて
ことでしょう、混んでるはずのクルマがほとんど走っていません。楽チン走行で目指すは長谷寺、本尊大十一面観世音菩薩の足元を
お触り出来るとのことで勇躍初瀬の地を目指しているのです。行き違いもままならない細い門前町を大和路号がドンドン行きます、
時折初瀬名物草餅を焼く香りが漂ってきます。
[ 長谷寺 ]
●山号 豊山 (ぶさん)
●院号 神楽院 (かぐらいん)
●寺号 長谷寺 (はせでら)
●勅願 聖武天皇 (しょうむてんのう)
●開基 徳道上人 (とくどうしょうにん)
●開創 伝 神亀四年(727年)
●宗派 新義真言宗豊山派総本山
●本尊 十一面観世音菩薩立像 (重文)
▲拝観料 拝観料 500円 朱印300
▲拝観時間 9:00~17:00
▲西国三十三カ所観音霊場第八番札所
▲http://www.hasedera.or.jp/
▲奈良県桜井市初瀬731-1 TEL.0744-47-7001
▲近鉄大阪線「長谷寺駅」を下車、徒歩15分
西名阪自動車道「天理IC] 国道169号線を桜井市内で国道165号線を東進、
初瀬西を左折し門前町へ。
▼参道前の寺号石標。
長谷寺縁起 (長谷寺HPから抄出)
朱鳥元年(686年)道明上人は、天武天皇の銅板法華説相図を西の岡に安置、神亀四年(727年)徳道上人は、聖武天皇の勅を奉じて、
衆生のために東の岡に近江高島から流れ出でた霊木を使い、十一面観世音菩薩をお造りになられました。徳道上人は観音信仰にあ
つく、西国三十三所観音霊場巡拝の開祖となられた大徳であり、当山は三十三所の根本霊場と呼ばれてきました。現在の長谷寺は、
真言宗豊山派の総本山として、西国三十三観音霊場第八番札所として多くの人々の信仰をあつめています。
▼参道。
▼仁王門。三間一戸、重層楼門、入母屋造、本瓦葺。初層左右に金剛力士安置。
▼寺号長谷寺と書かれた仁王門扁額。
▼登廊 (のぼりろう)。108間、399段、上中下の三廊に分かれています。長歴3年 (1039年) 建造。
▼名花も今は充電中。
▼登廊登りきったところに本堂。早速大舞台へ。
▼振り向けば大扁額。大悲閣と書かれています。
▼本尊十一面観世音菩薩立像が見えますネ。流石に大きい本尊、像高10.18m、木造、天文7年(1538年)再興。
通常の十一面観音像と異なり、右手に数珠と地蔵菩薩が持つ錫杖を持ち、左手に通常の十一面観音像と同じ水瓶を持っている姿
です。錫杖を持った十一面観音は「長谷寺式十一面観音」と呼ばれています。
▼本堂大舞台から本坊遠望。
▼舞台から秋色に染まる五重塔。
▼五重塔をほぼ下から仰ぎます。青空に映えますネ。
塔高 31.39m、桧皮葺、昭和29年( 1954年)建立。
▼小高い丘の上に一切経蔵。方3間、宝形造、本瓦葺。残念ながら内部は窺うことは出来ません。
▼弘法大師御影堂。方5間、宝形造、銅板葺、1間向拝付。宗祖弘法大師をお祀りしています。
▼興教大師祖師堂。方3間、宝形造、本瓦葺。両脇は格子の蔀戸。
▼祖師堂扁額。
▼本長谷寺。桁裄3間、梁間3間、入母屋造、本瓦葺、1間向拝付。
天武天皇勅願で道明上人がここに精舎を造営したことから、今の本堂に対し本長谷寺と呼んでいる。朱鳥元年 (686年)道明上
人は天武天皇の御病気平癒のため「銅板法華説相図」を鋳造、本尊としてお祀りされた。
▼本長谷寺内陣。正面に国宝本尊「銅板法華説相図」が祀られています。
▼本坊から本堂を望む。
▼境内の秋色を満喫して今日の長谷寺 オ シ マ イ。
隠国の泊瀬とよく云ったもので周りは総て山また山、いつもながらこんな所によくお寺を開いたもんだわいと道明上人、徳道上人の
パイオニア精神に感動しながら境内を周りました。モチロン大ご本尊にお触りしてきました。