![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/c9/ef230fa4dae4ea027fb1f4afe5c633cd.jpg)
(2018.05.26訪問)
大報恩寺、千本釈迦堂と云う方が有名かも。特にお亀桜という大枝垂れ桜で名を馳せているお寺ですネ。時期は済みましたが大枝垂
の今は青葉満載の大樹、本堂が隠れるほどの樹勢です。そうそう「お亀さん」のお話も。本堂建築棟梁のおかみさん「お亀さん」に
まつわる天晴伝説が今も語り継がれ、本堂にはその「お亀さん」のお面や人形が展示されています。
今日は究極のベッピン「お亀さん」に会いに大報恩寺にやって参りました。目的はもう一つあるんですヨ。
▼参道口に立つ寺号石柱。やはり大報恩寺よりも千本釈迦堂ですか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/76/e51bd35865f40b93487a6c9fb6670aad.jpg)
[ 大報恩寺 ]
●山号 瑞応山(ずいおうざん)
●寺号 大報恩寺 (だいほうおんじ)通称 千本釈迦堂(せんぼんしゃかどう)
●開山 義空上人 (ぎくうしょうにん)
●創建 安貞元年 (1227年)
●宗派 真言宗智山派 (しんごんしゅうちざんは)
●本尊 釈迦如来坐像
▲京都市上京区今出川通七本松上ル溝前町 TEL.075-461-5973
▲拝観料 一般500円 御朱印300円
▲拝観時間 9:00~17:00
▲JR京都駅市バス50系統、阪急京都線四条大宮駅から市バス51系統で上七軒下車徒歩約3分。
▼綺麗な参道です。参道口は五辻通りに面しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/83/bf70bc4bc207591281bdb8ab825538c6.jpg)
大報恩寺縁起
鎌倉時代、承久三年(1221年)義空上人が、この地に小堂を建て、釈迦如来像と十大弟子像を安置したことに始まり、倶舎、天台、
真宗三教の霊場となる。安貞元年 (1227年)、現在の本堂が建立。室町時代、応仁文明の乱 (1467~1477年) では西軍の中心地(西陣)
だったため焼失。ただ、本堂だけは奇跡的に焼失を免れました。
▼山門。簡素ですが五本線が施された格調の高さを感じる山門ですネ。切妻造、四脚門、本瓦葺。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/18/ecded8b6e1b4456d29d30d2e1f7ba036.jpg)
▼参道は一直線に本堂を目指しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/06/682207813b8c4642b9cf5fc4f3a55d2c.jpg)
▼山門を潜るとすぐ左、北野経王堂。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/e4/9ae44950118aed5620fc4ece1f769ca7.jpg)
▼北野経王堂の縁起。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/63/2d645bbab46749d5eec52bbfc9e86ea9.jpg)
▼山名氏清の碑。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/ec/7fb442708407382d803e0b526d0de47a.jpg)
▼さて本堂参道に戻りましょう。右の大きな樹は……、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/b5/dd8f7a5948d4da7a72fa50d8cf935f42.jpg)
▼これが「お亀桜」枝垂れの見本のような桜樹、樹齢60~70年とのこと。満開の頃は圧巻です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/73/a8a1d11716fc74042b767cb819125950.jpg)
▼本堂(国宝)。桁行五間、梁間六間、入母屋造、檜皮葺、正面一間向拝付。安貞元年(1227年)建立。
十年続いた応仁の乱で唯一残ったのがこの本堂です。
正面五間はすべて蔀戸になっているため入堂は左側面から。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/a2/185d9d46b8eea5e2a3033bf85f138755.jpg)
▼蔀戸が開けられた正面。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/60/a31c9be5188eda99e88e74dbfc202c46.jpg)
▼広々とした堂内、外陣から内陣の様子。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/29/168480c55223d63e0e164d71584deb50.jpg)
▼本堂須弥壇。中央方一間を鮮やかな仏画が残る四天柱で囲み内々陣とし、本尊釈迦如来像は秘仏のため奥のお厨子に。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/d1/0e032e4324ad1bc89b39f8790205c42a.jpg)
▼本尊釈迦如来坐像(秘仏)。
像高約90cm、木像、玉眼、仏師行快(快慶の弟子)、鎌倉時代。
千本釈迦堂の名前の由来は、この釈迦像から名付けられたと云います。
(写真はネットからもらってきました)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/eb/0684de6482b474838f369a1cf2f2be76.jpg)
▼内陣四天柱と貫、梁に残る柱絵の鮮やかなこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/d4/1e2d728b0351c323a864b02f6cf90dd1.jpg)
▼応仁の乱の生々しい痕跡が残る柱。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/0f/a14bb6b7a5aeb8905d4632b28be4fd0e.jpg)
▼本堂左脇の間にお亀さんワンサカ集合。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/f8/e8649b83edb1e4cf29b8acd6d29388eb.jpg)
▼こんな方や、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/4a/1b7f17fb205c4d05041d2f3c59fa367f.jpg)
▼こんな方が。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/43/769421b33046df26380361d7856f6807.jpg)
▼本堂から境内の左方を見ると……、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/f0/bc2fc664b35e1dae9fd4881e1e25b5e9.jpg)
▼いてはりました、お亀さん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/d2/33e6552587c6fa7fc1a55547acf0b34a.jpg)
▼なんとふくよかな、これこそジャパニーズベッピン。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/98/4a69c82185c723bed05f27caec825a77.jpg)
▼おかめ塚の由来。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/1b/260ce719e778f470cd1bf0ed453478a1.jpg)
▼本堂裏に千体地蔵塔が天を目指して。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/0b/ba53140e3435c8a8982200bfc36fe4b7.jpg)
▼鎮守の稲荷社も鎮座。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/a9/428e5bea6fe6689602e431493aaa1b8a.jpg)
▼霊宝館。過去二度ほどこのお寺を訪ねているのですが、霊宝館に入るのは今回初めて、ブラボーな仏像が迫ってきますヨ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/3a/cacb7c26f53b800c447712ceaee84c15.jpg)
▼感動の六観音立像 (重文)。仏師肥後別当定慶、貞応3年(1224年)
右端如意輪観音坐像を除いて各立像は、ほぼ像高175cmくらいの等身像。一部ガラス越しに拝見することになりますが、相
当真近で見ることが出来ますので細かい彫技がよく判ります。凄い技の仏師がいたものです。
他に十大弟子立像10躯も必見。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/74/2013c6788727417989bd9a343dea5641.jpg)
▼一番右の如意輪観音坐像。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/8b/c5aa118f75281886ccfbc2f7b75b42ca.jpg)
▼ご朱印です。枝垂れ桜が地面まで枝垂れてます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/c1/fdbb090f4dbb661aaefdb9693dec9044.jpg)
お亀さんの顔がまだ瞼の奥にチラチラしますが、今日の感動NO1は六観音に会えたことです。ザッと800年前の造像仏、大仏師運慶
さんの流れをくむ仏師定慶さん、プロ中のプロの弟子筋もやはりプロ中のプロでした。久々にプロの凄技を見た大報恩寺訪問でした。
大報恩寺 オ シ マ イ
↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。
![](http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1948_1.gif)