(2014.02.22訪問)
金福寺を辞すとき辺りを見ましてもミケの姿はありません。今頃、キットご住職とおこた団欒なのでしょう。
曼殊院道を引き返し、叡電一乗寺駅から出町に戻らず鞍馬行に乗ったと思ってください。木野駅で降りて南
に向かって歩いていると思ってください。左手に比叡山の勇姿がついてきます。そうなんです、比叡山を借
景とした枯山水庭園を持つ圓通寺に向かっています。クルマが時々通りますが、人っ子一人なし。
▼山門。幕は菊の御紋です。
[ 圓通寺 ]
●山号 大悲山 (だいひさん)
●寺号 園通寺 (えんつうじ)
●宗派 臨済宗妙心寺派
●開山 景川宗隆 (けいせんそうりゅう)
●開基 文英尼公 (ぶんえいにこう)
●開創 後水尾天皇(ごみずのおてんのう)
●創建 延宝六年(1678年)
●本尊 聖観音菩薩立像。
▲京都市左京区岩倉幡枝町389 TEL.075-781-1875
▲拝観料 500円 御朱印300円
▲拝観時間 4月~11月 10:00~16:30 12月~3月 10:00~16:00
▲市バス4号系「深泥池」下車徒歩約20分
地下鉄烏丸線「国際会館」下車徒歩約20分
圓通寺縁起 (圓通寺パンフレットから抄出)
江戸初期後水尾上皇造営の幡枝離宮のあとを禅院に開創。左大臣園基任の三女文英尼公を開基とし、後水尾
上皇より山号大悲、寺号圓通の勅額を賜り、霊元天皇(後水尾天皇の第十九皇子)の勅願寺院となる。以来、
皇室の祈願所として後水尾上皇以降歴代皇族の御尊碑が御幸御殿に祀られている。
▼禅刹典型石柱。臭いもの喰った者入るべからず。
▼鐘楼。
▼前庭に蝋梅。
▼潮音堂。黄檗宗の祖、隠元さんが中国より請来したという不空羂索観音をお祀りしています。
▼書院前庭。
さすが京一と称される枯山水庭園。比叡山を借景とした名勝庭園には大勢の方々で書院は埋まっていました。
時節柄、苔のグリーンも茶色、生け垣の緑も元気がありません。しかし杉木立を通して見る比叡山は、借景
と云うよりもむしろ主役、このお庭を設計した後水尾天皇の感性の高さに喝采! そんな気になるお庭です。
枯山水庭園は庭一面の杉苔と四十個余りの石とつつじの刈り込みを配し、高さ160cmの生垣は、50種類
近い樹木を混ぜて作られた「混ぜ垣」で構成され、ほぼ等間隔で聳える杉と檜の巨木が比叡山を霊峰として、
その露払いの役をし、お庭全体を引き締めているようです。
▼書院前庭。
▼書院前庭。
▼比叡山。
▼書院前庭。配されている40個余りの石は後水尾天皇自らが置き、配されたそうです。
▼境内から山門。
▼ご朱印です。この文字も素晴しいですネ。ご住職の文字です。
圓通寺は比叡山を借景とする枯山水庭園でつとに有名ですが、こじんまりとした規模で、決して大きいお寺
ではありません。皇室ゆかり寺院なのでどことなく高貴な香りはしますが、拝観は庭園に限られていますの
で禅刹としての感じは受けませんでした。それにしてもご本尊はどこにお祀りしてるのでしょう。
さてこれから宝ケ池PHへウォーキングです。なぜ宝ケ池PHかは聞かないでくださいネ。
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