
(2018.08.25訪問)
常楽寺から湖南三山のもう一つ、善水寺に向かおうと思ったんですが、途中ナビに「南照寺」の文字を発見。
ここは一つ未調べの南照寺を訪ねてみようと急遽行き先変更。常楽寺から西へ4~5キロ、いくらか回り道になりますが南照寺が
あります。
▼かたや歩道、かたや車道、両方とも参道。

[ 南照寺 ]
●山号 美松山 (びしょうざん)
●寺号 南照寺 (なんしょうじ)
●開基 伝教大師最澄 (でんきょうだいしさいちょう)
●開創 延暦24年(805年)
●宗派 天台宗
●本尊 薬師如来 (秘仏)
▲拝観料 境内自由 朱印300円
▲時間 9:00~17:00
▲滋賀県湖南市平松 Tel. 0748-72-0950
▲JR草津線「甲西」南徒歩7分
名神栗東湖南ICより約7.5キロ、約15分
▼山門です。

南照寺縁起 (南照寺パンフより抄出)
桓武天皇延暦24年(805年) 宗祖伝教大師、美松山麓に草堂を建立、これ南照寺の開基である。
その後文徳天皇仁寿3年(853年)領主藤原頼平山城国から松尾明神を勧請し南照寺はその神宮寺となった。至徳年間(1384-1387)
火災により焼失、至徳3年(1386年) 現在地に再建。
▼心を清めてサァ参拝。

▼山門には松尾宮別当と書かれた南照寺の木札が。このお寺は松尾明神の神宮寺、神仏習合の好例ですネ。

▼山門から境内を見るとお堂らしき建物がありません。正面は舞殿か拝殿でしょうか。

▼門を潜るとありました、こじんまりした境内の右手にこじんまりした本堂、お堂はこの本堂だけの小さなお寺です。

▼本堂扁額。下三文字は寺号南照寺と読めますが、上三文字が山号と思いますが読めません。

▼本堂内陣須弥壇の荘厳。

▼須弥壇中央お厨子前に本尊お前立ち像がお立ちです。
本尊薬師如来は秘仏で33年に一度開扉、内陣には本尊を中心に十二神将、不動明王、神変大菩薩、十一面観世音菩薩等を祀っ
ています。

▼お前立ちのお薬師さん。

▼桟瓦の美。

▼本堂横のちょっとしたお庭の奥に芭蕉句碑が立ってます。
西行の いおりもあらん 花の庭

▼弁天さんがお祀りされてます。

▼境内を分け合っている松尾神社の拝殿。

▼拝殿を通して本殿です。

▼ご朱印です。本堂外縁の箱に入ってました。

往時の盛況は判りませんが、今はごくごく小さな境内を分け合う南照寺と松尾神社。それぞれお寺は本堂と神社は拝本殿しかな
い規模です。そうそう松尾神社の毎年7月末に行う変な祭り「ぼんのこへんのこ祭」は有名らしく、どんな祭りか書くのが憚れ
ますが、夏越し祓いの神事で一度は見てみたい「変な祭り」みたいですヨ。
南照寺これにて オ シ マ イ