(2018.06.23訪問)
今日は午後から雨と天気予報が言ってました。我が家から近畿道に乗り、中国道に入った頃にはポツリポツリと少し早めの降り出し
です。雨模様のお寺巡り、今日は覚悟の上強行拝観決行。目的のお寺は久々兵庫のお寺、西宮山手の神呪寺と山越えして宝塚の清荒
神清澄寺を訪ねます。神功皇后の伝説で名高い甲山の山麓に境内を持つ神呪寺は、立派な門構えを持つお寺、背後の甲山の山容は優
しくて丸~いお山、強いオンナと優しいお山の取り合わせ、その山中にある神呪寺とはどんなお寺なのか津々の興味で甲山を目指し
ました。
話は変わりますが「神呪寺」読めました?
▼仁王門。重層門ですが楼門ではありません。3間1戸、入母屋造、本瓦葺。文化元年(1804年)建立。
県道に分断された手前に門は建っています。
[ 神呪寺 ]
●山号 武庫山(むこうざん)
●寺号 神呪寺 (かんのうじ) 愛称甲山大師
●開基 真井御前(まないごぜん)
●創建 天長五年 (828年)
●宗派 真言宗御室派 (しんごんしゅうおむろは)
●本尊 如意輪観世音菩薩
▲拝観料 境内自由 朱印300円
▲拝観時間 9:00~17:00
▲兵庫県西宮市甲山町25-1 Tel.0798-72-1172
▲http://www.ne.jp/asahi/kabutoyama/kanno-ji/
▲阪急甲陽線「甲陽園駅」下車徒歩30分
阪神西宮駅から阪急阪神バス「甲山大師前」下車目前
▼仁王門扁額。山号が書かれています。
神呪寺縁起。(新西国霊場から)
神呪寺は真言宗御室派仁和寺末寺である。甲山大師と親しまれ「西の高野」ともいわれ新西国33所第21番札所である。寺蔵の「神
呪寺縁起絵巻」によれば、弘法大師に帰依した淳和天皇第4妃、真井御前が、天長5年(828年)に開基したとされる。本尊は木造如意
輪観音坐像で、甲山山頂にあった桜の木を妃の身長に準じて刻んだ像として有名である。本尊は秘仏で毎年5月18日に開帳される。
新西国霊場客番の観心寺、大和室生寺の観音とともに日本三如意輪と称されている。
▼仁王門ですが控えているのは金剛力士ではありません。右に増長天。
▼左に広目天が控えています。
▼道路際に山門に代わる石柱が両側に建つ参道口。後方の丸い山が甲山。
前の道路は結構なクルマの量、ミギ見てヒダリ見てもう一度ミギを見て注意して渡りましょう。お寺の前でクルマに轢かれるとシ
ャレになりません。
▼スマート寺号石柱。
▼一瞬お化け茸かと。3mはある石灯籠。
▼参道横に五輪塔や石塔が集められています。
▼さて参道です。石段です。
▼参道横にチョットした広場が。慈母観音がお立ちです。
よく磨かれて輝いているでしょう、何で出来ているか判りますか?
▼慈悲に溢れる優しいお顔。黒い石像です。
▼回れ右、直れ、石仏が横一列に整列です。
▼参道に戻りましょう。もう少しで到着です。
▼早速一撞きさせて戴きました。いい音が下界へ響き渡るような気がします。
▼手水舎。
▼境内はこんな感じ、主要堂宇が一列に並んでいます。
▼大師堂。桁行三間、入母屋造、桟瓦葺。
▼大師堂扁額。
▼外陣から中陣を越えて内陣格子の向こうにお大師さんが居られる筈です。
▼本堂です。桁裄3間、入母屋造、本瓦葺、1間向拝付。向拝屋根は唐破風で銅板葺。
▼本堂前面。
▼本堂扁額。日本三体 重要文化財 秘仏 如意輪融通観世音菩薩と書かれています。
扁額に規定はないとは言え、ここまで書くと扁額ではなく扁額型案内板。シンプルに格調高い扁額に、して欲しいなァ。
▼賽銭箱にこのユーモア、これはイイ。
▼本堂内陣。例によりご本尊は秘仏、奥のお厨子の中でしょう。
▼本堂。
▼不動堂。本尊不動明王坐像。
▼不動堂扁額。
▼不動堂内陣。須弥壇中央お厨子にご本尊不動明王がお坐りのはずです。
▼こんな相輪は初めて、不動堂の相輪は太刀で雲寄せの形をとっています。珍しい相輪ですネ。
▼観音堂(納骨堂)。方3間、宝形造、本瓦葺、1間向拝付。
▼観音堂扁額。
▼須弥壇に本尊聖観音立像が祀られています。
▼本尊聖観音立像。
▼本堂後方の高所に建つ多宝塔。いいですネ、塔姿の美しい多宝塔です。
▼多宝塔相輪。テッペンは三重受け花に宝珠が乗っかっています。
▼境内奥に甲山登山口が。小雨の中、年配の方お一人登山決行。
▼放生池ではないと思いますが、道路脇の池に架かる太鼓橋。水鏡が実に綺麗ですが水は汚れています。
▼池の睡蓮。
▼太鼓橋。奥は弁天さんのようですが、橋は渡ることが出来ません。
▼孤高の睡蓮。
▼特別フロク 本堂前から雨に煙る西宮市街。
▼ご朱印です。「筆と朱印を貸してください、自分で書きますワ」と思わず言いかけました。
終始小雨の中の神呪寺参拝でした、これにて神呪寺 オ シ マ イ
神呪寺から清澄寺まで5キロほど、この程度の雨でお寺巡り止めるわけにはいきません。と言ったものの宝塚に着くや本格的に降っ
てきました。一旦清澄寺の駐車場に入りましたが、こりゃダメで~す。
当然大和路号は我が家へ向かったのは言うまでもありません。