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(2016.02.06訪問)
京阪「祇園四条駅」から各停で「東福寺駅」をスルーして「鳥羽街道駅」まで戻ります。内緒ですがこちらの方が東福寺には近いので
す。即宗院は東福寺塔頭で境内ほぼ東にあるお寺、今「京冬の旅文化財特別公開」で名勝庭園「月輪殿庭園」が公開されているのでボ
クの第五弾として急遽訪ねることにしたのですが……。
▼東福寺三門(国宝)。
重層楼門、五間三戸、入母屋造、本瓦葺、棟高は二十二メートル余、楼上は壮麗な極彩色の世界が、内部須弥壇上に本尊宝冠釈迦如
来、十六羅漢像が安置されています。楼上からの見晴らしもピカイチ。なんと云っても禅刹最古最大の三門。七堂伽藍のトップ三門
から一直線に並ぶ伽藍の壮観さはなかなかのもの。今日は登楼しませんでしたけど。早速即宗院へ行きましょう。
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[ 即宗院 ]
●山号 臥雲山(がうんざん)
●寺号 即宗院(そくしゅういん) 東福寺塔頭寺院
●宗派 臨済宗東福寺派(りんざいしゅうとうふくじは)
●開山 剛中玄柔和尚(ごうちゅうげんじゅうおしょう)
●創建 元中四年(1387年)
●本尊 宝冠釈迦如来坐像
▲拝観 特別拝観 600円 朱印 300円 東福寺無料駐車場あります
▲時間 9:00~16:00
▲京都市東山区本町15-813 電話075-561-9200
▲JR奈良線「東福寺駅」下車 徒歩12分
京阪電車「東福寺駅」下車 徒歩12分
▼東福寺三名橋の一つ偃月橋(えんげつきょう)。単層切妻造、桟瓦葺木造橋廊。渡ってスグ右に即宗院の山門があるのです。
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即宗院縁起 (京都観光Naviから抄出)
大本山東福寺塔頭寺院。元中四年薩摩藩島津氏久が、剛中玄柔禅師(東福寺第五十四世住持)を開山として創建。薩摩藩菩提寺で氏久の
法名「齢岳玄久即宗院」から寺号とした。その地は、関白藤原兼実の山荘「月輪殿」跡で、国宝「法然上人絵伝」にも描かれ、寛政の
「都林泉名勝図絵」にも名園として紹介されている。庭園は現在京都市名勝に指定され、紅葉の美しさと千両の鮮やかさで有名。西郷
隆盛と僧月照は、王政復古を願い、即宗院で幕府転覆の策をめぐらした。西郷隆盛は鳥羽伏見の戦いで勝利を手中にした。戦いの戦死
者524霊を弔うためこの即衆院で斎戒沐浴し碑文を書きしたため、明治二年「東征戦亡の碑」を建立した。
▼この谷、洗玉澗渓谷に架けられています。まるで高さが分からない谷ですネェ、ヘタな写真で済みません。
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▼偃月橋扁額。
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▼山門前の特別公開のポスター看板です。
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▼入山受付が山門横に設えられて、受付のお姉さんとお話夢中、山門写真撮り忘れ、いきなり参道です。
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又また愚痴が先行しますが……。
池泉回遊式庭園でありながらお庭を巡ることダメ。庭園に降りることモチロンダメ、書院のガラス障子を通してのみ拝観で、ガラス障
子を開けることすらダメ。こちらもダメダメづくしでした。お庭拝見に訪ねたのにこれじゃねぇ。
▼この写真だけナマです。
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以下ガラス越しのお庭。心字池などどこにあるの、とても名勝に見えないのが残念です。
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ならばと裏山の西郷さん縁の「東征戦亡之碑」へ。
▼参道。
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▼参道脇に千両がたくさん植わってます。黄色の千両もあるんですネ。
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▼こちらですよ。
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▼外塀と灯籠。
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▼「東征戦亡之碑」への参道。
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▼途中になかなかユニークな羅漢さんがいましたよ。
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▼この上です。
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▼建碑のいわれ。
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▼古い写真を見ると立派な石碑なんですが、今は変な囲いがありますので、
石碑部分の西郷さん直筆のアップを。
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見慣れている西郷さんの豪快な草書崩しの書体からはとても西郷さん書とは思えな
い実直な筆跡ですネ。見えます? 左端下に西郷隆盛謹書とあります。
▼鳥羽伏見の戦いの薩摩藩戦死者524霊の名前が刻されています。
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▼万両。今の時期の赤や黄は結構目立ちますネ。
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▼御朱印です。
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諸社寺の堂塔伽藍、仏像を初めとする文化財や庭園、そして環境全般の保護や保全のための拝観制約を反対する積もりはいささかもあ
りません。度が過ぎているのを懸念するだけです。特に今回の「京冬の旅文化財特別公開」の拝観制約はアホらしいほどバカげた制約
が目に余ります。当該寺院住職の気分一つなのか、主催する京都市観光協会の差し金なのか、どこに基準があるのかサッパリ分からな
いが、寺院によってはご自由にどうぞが結構ある中で、「拝観させてやる」「見せてやる」が前面にちらつく寺院が少なくない。
と、これ以上書くと差し障りがありそうなのでこれ位で。
↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。
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お察し申し上げます。私も経験いたしましたので・・特に場末の観光寺院には多いですね。勘違いはずっとなおらないでしょう。
ヤッパリそう思いますか、
イライラしつつ、ブツブツ独り言と、引きつった顔で歩いていると、
変なヤツと思われたかも知れません。