(2017.09.09訪問)
R170富田林付近を走っていると東の山懐に朱色鮮やかな五重塔が見えます。
あのお寺は何と思いつつ、寄りもせずいつも通過だけなんですが、たまたまある方のブログで願昭寺という新しいお寺で、人気のパ
ワースポットなんて書いてありましたので今日はそのお寺、願昭寺を目指しています。
八宗兼学真修教と云う仏教宗派をご存知でしょうか。ボクは全く知りませんでしたが、戦後設立の新宗教だそうで、南都六宗と天台
宗、真言宗を合わせた八宗兼学、特定の宗派に偏しない教えを基本教義としている八宗兼学真修教の大本山、それが今日訪ねる願昭
寺なんです。
▼R170号から見えていた五重塔はこれです。
富田林市で一番高い山金胎寺山標高296.2mの中程標高169mに建つ五重塔。
[ 願昭寺 ]
●山号 浄心山 (じょうしんざん)
●寺号 願昭寺 (がんしょうじ)
●宗派 真言宗系 八宗兼学真修教 (はっしゅうけんがくしんしゅうきょう)
●開教 浄心、智信の弟姉 (じょうしん、ちしん)
●開創 昭和十六年 (1941年)
●開山 昭和二十七年 (1952年) 願昭大和上、浄心大法尼
●本尊 目白不動尊立像
▲拝観 境内自由
▲大阪府富田林市伏見堂953 Tel.0721-35-5751
▲近鉄長野線「汐の宮駅」から徒歩15分
▼境内入口に、まだ行き場のない仁王さん。囚われの身のようなチョット気の毒な感じ。
▼現代仏師の作でしょう、よく出来ていて迫力満点の阿形仁王さん。
▼左に吽形仁王さん。早いこと仁王門が欲しいと云ってましたヨ。
▼五重塔。目立ちすぎるほど目立つ、朱色が青空に鮮やかに映え過ぎてます。
塔高37.27m、平成二十三年 (2011年) 竣工。
国内の五重塔では10番目の高さで大阪府内では唯一となる木造五重塔。
▼五重塔初層の前面。金色の金具がまだまだ映えてます。
▼五重塔。
▼五重塔相輪。高さ10.3m。
▼鐘楼堂。四隅の基礎柱に柱間二本の補助柱で重厚な屋根を支える豪快な鐘楼です。
十二本柱、入母屋造、本瓦葺、総欅造。
▼全国規模4位という大きな梵鐘で重量12トン、高さは2mくらいありそうです。
▼重厚感はこの角度の方が出てますネ。
▼コレまたデカイ本堂。真言宗系寺院では戦後最大規模らしいです。
桁裄五間、梁間四間、入母屋造、銅板葺、三間向拝付。
▼前面三間の入口。
▼山号が書かれた扁額。
▼本堂外陣風景。びんずるさんとか風神雷神さんとか観音さんが適当に置かれ祀られています。内陣とは障子で仕切られています。
▼一段上がった奥内陣。
▼大きな本尊を中心の須弥壇。
▼本尊目白不動尊。お目目ぱっちり、像高3mくらいありそう、樹齢八百年の樟の一刀彫とはコレまた凄い彫像です。
▼手の混んだ豪華な天蓋。
▼本堂。
▼無風快晴。
▼手水舎。
▼手水舎の水口。これは鳳凰のかたわれ or 不死鳥?
▼護摩堂。前方に護摩壇があるのですが、不思議なことに直線上じゃないんです。
全く不思議なお寺で、お堂のカラーが統一されてません。このお堂は白基調。
▼境内。
▼境内南端にお地蔵さん大デレゲーション。
▼中尊子安地蔵尊を中心に左右相当な数のお地蔵さんです。
▼開山堂。開山願昭大和上をお祀り。方三間宝形造、本瓦葺、一間向拝付。
このお堂、全く目立たない、庫裡建物の裏手にポツンと建てられています。
▼開山堂扁額。揮毫は懐かしいお名前が、数代前の大阪府知事です。
▼開山堂。
▼境内西端の小高い所に八大竜王が祀られています。
▼色彩豊かなお不動さん。
▼緋 (正しくは衣偏に非) 袍大明神への入口。立派な石鳥居が建てられています。鎮守社かな。
緋袍大明神って?
▼こんな山道に鳥居のトンネルが続き……、
▼あの上にあるお社まで続きますので、テッペンまで行くのはご遠慮しました。
▼庫裡です。インターフォンでお寺ガイドと朱印をお願いしたらたらウチはやってません!
ケンホロの対応でこのお寺、詳細内容はサッパリ分りません。
各お堂はそれなりに完成しているようですが、伽藍配置など従来の形式にとらわれない配置、言葉を変えればバラバラ、仁王さんは
出来ているが仁王門はない、境内くくりの土塀もない、まだ完成寺院ではないように思える願昭寺でした。
それにしても五重塔は立派なものです。500年1000年先には、キット平成の名塔と評価されるでしょう。
※お寺のガイドなどないため、記載の数字や内容などはウィキを参照、五重塔の各数字は建設会社の数字を参照しています。
願昭寺これにて オ シ マ イ
次に訪ねるのは正真正銘あの名刹です。
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