(2019.01.12訪問)
新春10日から恒例の第53回「京の冬の旅」非公開文化財特別公開が15カ寺で実施されています。
今日はその第一弾として御室大仏の「轉法輪寺」と門跡寺院の雄「仁和寺」の二カ寺を訪ねてみることにしました。冬とは云え京の
賑わいはさぞやと思いましたが、やはり冬は京のお寺と云えどもさすがに人影まばら。これはチャンス、思う存分見てやろうで先ず
は「轉法輪寺」を訪ねました。
▼第53回 京の冬の旅 轉法輪寺特別公開ポスター。
[ 轉法輪寺 ]
●山号 獅子吼山 (ししくさん)
●寺号 轉法輪寺 (てんぽうりんじ)
●宗派 浄土宗 (じょうどしゅう)
●開基 関通上人 (かんつうしょうにん)
●開山 岱中良定 (たいちゅうりょうじょう)
●創建 宝暦八年 (1758年)
●本尊 阿弥陀如来坐像
▲京都市右京区龍安寺屋山田町2 TEL. 07-464-2668
▲拝観料 境内自由 朱印 300円
▲時間 10:00~16:30
▲https://tenpourinji.com
▲嵐電北野線「御室駅」または「妙心寺駅」下車 徒歩約12分
市バス26系統 「御室仁和寺」バス停下車 徒歩8分
市バス59系統 「塔の下」バス停下車 徒歩5分
▼本尊阿弥陀如来。
轉法輪寺縁起 (轉法輪寺HPから抄出)
當山開基、関通上人は洛陽にある轉輪寺におられ、專修念佛の法門を説いていましたが、その地の狭隘を感じ寺地を探しました。そ
んな時一条通りの突き当たり北野の地に気づき「この所こそ求むる西方にして、究竟一乘の浄土門弘通に最も適せる勝地なり」宝暦
六年、円通寺というお寺を譲り受け、彼と此との寺名を換えて、そこに轉法輪寺を創建。宝暦八年四月、堂宇の竣工と本尊阿彌陀如
來の新彫成り開眼供養並びに入佛大會の法要を勤修、ここに轉法輪寺の歴史が始まります。
▼開基関通上人の名と寺号を刻した石柱が立っています。相当酷い汚れが目立ちます。
▼続いてこんな石柱、殺生禁止、臭きもの、酒肉ここより入るべからず。
▼鐘楼門。
▼袴部分の白い漆喰が存在感を示す大きな鐘楼門です。上層に高さ九尺、直径四尺二寸、重量一千貫の巨大な梵鐘が吊られ
ています。
▼鐘楼門上層。大梵鐘が見えないのは惜しいことです。
▼これがすんなり読めたらいいんですがネ、山号が書かれた扁額です。
▼鐘楼門。
▼山門トンネル。トンネルを抜けると境内です。
▼堂々の手水鉢。
▼本堂です。右下のテントで入山受付。
▼凝った扁額は寺号が書かれています。
▼御室大仏、本尊阿弥陀さんです。像高750cm、寄木造、仏師不祥、宝暦八年1758年造像。
▼なにしろデッカイ、丈六どころではありません、なんと坐像で像高二丈四尺7.5mです。もしこの阿弥陀さんお立ちになると15m、
長谷の観音さんより背が高いことになります。日本一の木造仏像、御室大仏と云われる由縁です。
▼この阿弥陀さんには大きな特徴があります。衲衣の着方が両肩を覆う通肩。通常右肩を出し左肩だけ掛ける偏袒右肩が多いですネ。
そして衲衣の皺が翻波式の見本のようで見事です。
▼横顔もまた魅力イッパイ。
▼本堂後堂には袴を付けた阿弥陀如来立像がお立ちです。実はこの阿弥陀さん裸で○ん○ん丸出し、あんまりなので袴を付けてるそう
です。裸形阿弥陀如来立像。日本で五体の一体だそうです。像高90cm、一木造、仏師賢問子、江戸時代。
▼ウ~ンうっとり、恍惚のお顔。
▼本堂壁面に釈迦涅槃図。縦5.3m、横3.9mの大作。
▼この本堂、下層両端に火頭窓、中々珍しいそうですヨ。
▼本堂前に小さなお庭。
▼仏旗を掲げた西門からお暇。
▼ご朱印です。
轉法輪寺 オ シ マ イ。
何を隠そう今日訪ねたここ「轉法輪寺」と次に訪ねる「仁和寺」は過去何度か訪ねているお寺なんです。恒例実施されている非公開
文化財特別公開で毎年数カ寺が公開されますが過去公開寺院全てを訪ねたことがありません。ここで一つ、今年は15カ寺全部を廻っ
てやろうと一大決心、決心はすぐに崩れるボクなんですが、さて完全制覇出来るかどうか、この際未訪問、既訪問関係なしにやって
みようじゃないか。と思ってます。
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