![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/32/f0e2728c448ea883a5a982926d7a32dc.jpg)
(2014.08.23訪問)
前回宝積寺から山崎の聖天さんへ回る予定が、あの豪雨で戦意喪失。この日改めて再度天王山の麓に。たか
が270mの麓と思って、なめていったのが間違いのもと。参道はすべて石段、しかも急坂、マイッタサンの
ミョウオンサンですワ。
四苦八苦で境内に着いた早々、ピーカンが一転俄の大粒雨、帰る頃には又またピーカン。アッタマにクル西
山古刹巡りでした。
▼本堂。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/d5/fbfd769470b965f20262b9db798107e0.jpg)
[ 観音寺 ]
●山号 妙音山(みょうおんさん)
●寺号 観音寺 (かんのんじ) 通称 山崎聖天(やまざきしょうてん)
●開基 宇多法皇(うだほうおう)
●開創 昌泰二年 (899年)
●宗派 真言宗単立
●本尊 十一面観音菩薩立像
▲拝観料 境内自由 朱印300円
▲拝観時間 9:00~16:00
▲京都府乙訓郡大山崎町大山崎白味才62番地 Tel.075-956-0016
▲阪急京都線「大山崎」駅下車 徒歩15分
JR京都線「山崎」駅下車 徒歩約15分
▼西国街道沿いの東参道石鳥居の扁額、観音寺とあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/2b/43aee2bdf961724af400567dcf6fce71.jpg)
観音寺縁起
寺伝によると、観音寺は、平安時代の昌泰二年、宇多法皇が御願寺として創建されと伝えられ、江戸初期に
箕面勝尾寺の僧木食上人以空が、中興開山します。以後、歓喜天を祀り、商売繁盛家運隆昌を願う豪商など
の信仰や、京や堺の商人の参詣を得て大いに発展。本尊の十一面千手観音菩薩よりも 歓喜天への信仰厚く、
「山崎の聖天さん」として有名になり、大いに賑わいます。しかし、蛤御門の変の際、戦火に巻き込まれて
天王山一帯は壊滅的被害を受け、観音寺も兵火によって、本尊の十一面千手観音菩薩と歓喜天像以外を残し
て焼失。明治時代から順次復興され、現在の建物は西観音寺(廃寺)の本堂、聖天堂、鐘楼など移築再建さ
れたものです。
▼JRと阪急のガードを潜りいきなりの石段参道を行くと旧西国街道。渡ると境内への参道。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/d8/ace337f2949651909ca8187ea9bd95d9.jpg)
▼参道両脇に山号、寺号石標が建ち、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/15/29c83d3374cb36b573424c71a557b6fa.jpg)
▼石鳥居が、扁額には聖天宮と揮毫されています。ここにも神仏習合の名残が。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/48/cfdb04a2273e3dead265c8526d553554.jpg)
▼石段参道、ドンドン行きましょう、見えているのは仁王門。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/19/5f68ec43e44c14a0ea1884777dd359c9.jpg)
▼仁王門です。重層楼門、三間一戸、入母屋造、本瓦葺、十二脚門、初層左右に仁王像。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/fd/3a4f358db2a1a6798bb71ebe024a5704.jpg)
▼扁額は、山号妙音山。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/23/d0bd5e9b537d9b74ba062ec5728a8d5d.jpg)
▼仁王門向かって右、阿形仁王さん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/ea/84a0ef4922f31828adc02883a4783ba7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/72/b5a5e8ad54b1d97a2f722279402ce3b4.jpg)
▼向かって左、吽形仁王さん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/ce/35308bbb2dffb5d1ec86121c37bf6674.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/04/2570b55333d400a0d7112c3c48803dbc.jpg)
▼仁王門を潜ると石段が二手に分かれています。立派な石垣が組まれ、まるで城壁のようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/66/bc7bbf9ddc7f2d0252b6c65aee86e8d7.jpg)
▼どちらにしようかな、と左石段に決めました。あの光を目指して。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/1c/2e99368239f177d0ac8f34fd9f2953bb.jpg)
▼石段から見た仁王門。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/6d/2eb2f9ac4741507f0823bb643b63d083.jpg)
▼境内がパーッと広がります。突然イヤーな雲も出て来ました。そしていきなり降ってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/da/162e33a66468afcce55fca69ea11a6e2.jpg)
▼手水舎です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/fe/d63016ab9a08bbae549c19c3abb84928.jpg)
▼水口は龍。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/d8/9df03de8432b9fe257741ce7b98e0783.jpg)
▼鐘楼。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/93/27b60508f6838808cce55cc41ec3e84c.jpg)
▼寄付好き桂昌院さん奉納の梵鐘、胴回りに四仏梵字が。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/5b/7632e6a0bc93f5fdba863d446c805817.jpg)
▼高さ3m、元禄十年(1697年)、豪商住友家が奉納した大燈籠。
100%別子採掘銅製。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/52/00bbbb9d45f4f3dbc46685293d2bf4d7.jpg)
▼本堂。桁行三間、一間向拝付、入母屋造、本瓦葺。
元治元年(1864年)蛤御門の変で全山焼失、明治十三年西観音寺(廃寺)の本堂を移築されたもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/24/f490f32c0f787eb4c4fdedc22bd1feed.jpg)
▼扁額は山号です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/7f/9cbda44c691fc10843341c680db8141a.jpg)
▼本堂内陣、中央お厨子に本尊、十一面千手観音立像。お厨子は暗くてほとんど見えませんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/dd/fab84b584e35935855e42b5cf3136831.jpg)
▼青もみじ、後ろは本堂屋根。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/a5/e00509570bd38787630f15ec8b78417c.jpg)
▼宝篋印塔。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/3b/ed123029240fa33808802f2b3320a027.jpg)
▼光明殿。仁和寺より移築された元浴油堂。後水尾、明正、霊元、中御門天皇の位牌と東山天皇の坐像をお
祀りしているそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/8f/45518be6a412b8df74a92396c88307dc.jpg)
▼光明殿扁額。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/ac/9a7acfbaff6132d15a37515928226e04.jpg)
▼青もみじが覆いかぶさるように谷を埋めています。紅葉は見応えありそうですよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/c0/6b884d9687217954fb197daedaa214fd.jpg)
▼薬師堂。一間四方、宝形造、本瓦葺。薬師如来をお祀りしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/b0/3bb60abf2cc5f2cac3c844a719e6f21b.jpg)
▼山崎聖天の名のおこり聖天堂への参道。鳥居扁額には歓喜天とあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/da/1e3cf26c51d54d11643e75f3f2e378bb.jpg)
▼聖天堂前左右に笑う狛犬。
このお寺の狛犬は、笑っているので超有名らしいのですが……。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/92/81c9e0b0a82489685c2be91025da574f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/6b/57ca45c159dd89c3ec931d9294a02429.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/2d/70476fd5a46affe211b7846e31ae13a6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/93/1987a0ff469d689726e5966c3e98fd05.jpg)
どうですか、笑ってます?
▼聖天堂。
元治元年(1864年)蛤御門の変で全山焼失、明治十三年西観音寺(廃寺)のお堂を移築されたもの。
秘仏の大聖歓喜雙身天王(歓喜天)を祀っています。蓮華の上で象頭人身立像が抱擁する雙身像で、天和
二年(1682年)勝尾寺より遷坐されたものだそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/72/b910e39fbeede302b7593c2dd434ac8b.jpg)
▼扁額。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/3e/4e4a68ca3f7fe8aa6dbbcfd14904762e.jpg)
▼お堂正面左右に、大聖歓喜雙身天王宝前の長提灯。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/5c/ba8e420a5d2a2de106127986b5e40a98.jpg)
▼土蔵。蛤御門の変で唯一焼け残った建物だそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/9d/8a5a4604c0c767b7e4226bc2140d21de.jpg)
▼庫裡。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/02/fe55bf17e722abf8d0291e915f0cf61e.jpg)
▼庫裡前から、石段が二手に分かれた右石段を下ります。この石段がこれまた急勾配で雨水に滑り、5~6段
滑り落ちました。パンツの後ろが真っ黒け、よくぞ止まってくれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/66/bc7bbf9ddc7f2d0252b6c65aee86e8d7.jpg)
これにて東参道からの参拝はオシマイ。
この際ですので仁王門から西門まで戻り、西参道の再アタックですよ。
▼西門。立派な石垣にこじんまりとした山門があり、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/7b/6e0e7b726077830b6aa9d9472bfe4a93.jpg)
▼約一間幅の石段を上り門を潜ると
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/f0/34cb00fa9f4e5c8b96eec0be5d310474.jpg)
▼いきなり急石段、途中踊り場があるものの、約120段、ここも相当な急勾配、これをクリアするとそこは
境内となります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/ad/7d6307c719cedfda0deedf8f92ab1ca2.jpg)
▼西門横に鎮守の稲荷大明神が鎮座。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/aa/f7d5b86c5af1bf0363e65183db1e4993.jpg)
▼あとは下るだけ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/70/98ac5aee2201927a0f7fe717bacf435a.jpg)
▼旧西国街道の西参道入口に出て、今日の石段巡りオシマイ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/af/5bac0cb2809825fcd39839b833a16dd0.jpg)
▼御朱印です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/81/0ebbd7252a0f4dbef1b17c0e060885cf.jpg)
石段に悩まされ続けた山崎の聖天さんでした。濡れている石段には、皆さんくれぐれも慎重の上にも慎重に。
アーお尻が痛い。
↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。
![](http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1948_1.gif)
お疲れ様でした。
階段を滑られて大丈夫でしたか?
雨の階段は本当に危ないですね。
数年前に雨の日に光明寺に行った時
傘をさしながら表参道で滑ってドスンと尻餅をつきました。
一か月ぐらい痛くて難儀しました。
下まで落ちなくて良かったですね。
笑う狛犬で有名なんですか。
以前よく狛犬を写していた時がありますが
この狛犬は初めて見ます。
本当に笑っているように見えるふくよかな狛犬さんですね。
いつもありがとうございます。
落ちたのが5~6段、2m弱位でしょうか。
一段の幅約20cm、高さ約30cm位でしょうか、
かなりハードで急勾配の石段でした。
今思うと冷汗ものです。
笑う狛犬、特に吽狛チャンが人気らしいですよ。
光がもっとあれば、出目の下瞼の影が濃くなり、
もっと笑うかもしれませんネ。