(2018.09.23訪問)
南海電車高野線に「学文路駅」と云う名の駅があります。学文路地区にあるのでその名が付けられています。今週も難問です「学文
路」なんと読むでしょうか? 全国には難解な読みの地名が沢山ありますが、ここもその一つ、「かむろ」と読みます。かむろ大師
は、その「学文路」にあるお大師さんを本尊とするお寺で、本堂一つのごく小さなお寺ですが、 ここがまた抜群の景観を誇っていま
す。遠く葛城山系を望み、眼下には紀の川が滔々と流れ、晴れた日の夕景は「和歌山県朝日夕陽百選」に選ばれています。きょうは
そんな見晴らしのかむろ大師を訪ねました。
▼かむろ大師は紀の川を見下ろす高台にあります。
[ かむろ大師 ]
●寺号 かむろ大師 (かむろだいし)
●宗派 真言宗 (しんごんしゅう)
●本尊 弘法大師 (こうぼうだいし)
●開山 尊海上人 (そんかいしょうにん)
●開創 明治43年 (1910年)
▲拝観 AM8:00~PM5:00 朱印300円
▲和歌山県橋本市学文路938-1 Tel.0736-34-2680
▲南海高野線「学文路駅」から徒歩15分
京奈和自動車道「橋本IC」から車で約15分
▼今盛りとコスモスがユラユラと。
かむろ大師縁起 (かむろ大師パンフから抄出)
当寺は明治43年3月、開祖尊海上人の発願により開創されました。かむろ大師発祥の地は旧高野街道に面し、その昔弘法大師がお通
りになり高野山と各地を往復、その途中、大師が腰を掛けて休憩したと云う「腰掛け石」が旧本堂門前の物狂い地蔵尊の前に在り、
大師とご縁浅からぬ場所柄であります。寺名の「かむろ大師」は地名の学文路(かむろ)と弘法大師の大師をとって学文路のお大師さま
と親しみを込めて呼ばれたのが由来とされています。
▼駐車場からいきなり参道、大きな燈籠がお出迎えです。
▼70~80段の石段、苦もなく上りきると……、
▼本堂です。
▼堂々の向拝があるのでこちら正面と思うでしょうけど……、
▼実は側面なんです。左面……、
▼こちらが正面、二重垂木と太めの2本角柱が重厚さを盛り上げているようです。
▼高野山大僧正の揮毫扁額。
▼お大師さんの姿はありませんが、その人気は窺えます。
▼内陣の荘厳。本尊のお大師さんはお厨子の中、秘仏ですから。
▼屋根の二重垂木は直線ではなくやや丸みを付けた角材、柱間の二重桁には宝相華の蟇股など手がこんでます。
▼本堂。
▼開山尊海上人碑。
▼十三仏と真言。
▼お大師さん祈念の姿。
▼彫像と云えどもイイお顔ですネ。
▼こちら修行大師。お大師さんの足元向こうには、
▼紀の川が静かに流れています。
▼健気な1輪に「可愛いね !」と。さて次のお寺へ向いましょうか。
▼ご朱印です。
本堂一つの小さなお寺にも、秋は確実にやって来ています。揺れるコスモスに秋を感じながら、見晴るかす景観に感動、お寺巡りも
時にはこれもありかな、と思いつつ次に訪ねるお寺は少々ハードなものを見ることが出来るお寺、ここからは近いので訪ねてみまし
ょう。
比叡山に登った時、どこのお寺だったか、正面だと思っていたら側面で、驚いたことがあります。
アプローチの仕方によって、そうかも知れませんネ。
最近のナビも賢いとは限りません。
ボクも何回も、痛い目に遭ってます。
いつもコメントありがとうございます。
お返事遅れお許しください。