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(2016.11.26訪問)
先週のお天気ウソのよう、なんときれいな青空、迷車大和路号は近江路に戻ってまいりました。我が家からは高速オンパレード。
第二京阪、京滋バイパス、名神高速、そして新名神高速甲南ICで降りればヘッチャラで着きます。ドコへ着くかと云うと清涼山明
王寺と云う少々毛色の変わったお寺があることを知りましたので訪ねることにした訳でございます。
▼参道入り口に建つ寺号石標。
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[ 明王寺 ]
●山号 清涼山 (せいりょうざん)
●寺号 明王寺 (みょうおうじ)
●宗派 天台宗 (てんだいしゅう)
●開基 伝 最澄 (さいちょう)
●再興 弘仁五年 (814年) 円瑞上人
●本尊 五大明王
▲ 滋賀県甲賀市甲南町磯尾 電話 0748-86-2572
▲拝観料 無料
▲拝観時間 自由
▲JR草津線「甲南駅」から甲南町循環バス西線「明王寺口」下車 徒歩5分
JR草津線「甲南駅」から車で10分
新名神高速道路「甲南IC」から車で10分
▼参道沿いの紅葉、お仕舞の輝きでしょうか。
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明王寺縁起
伝教大師最澄が比叡山伽藍堂宇建立のためこの地で用材集めに奔走。ある夜の夢で、山上に紫雲棚引き「五大明王を安置せよ」の
お告げがあり、翌朝から五大明王の像を刻し安置し一寺を建立し天下泰平などの祈願道場としたと云う伝承があるそうです。
▼まだ整備途上か知れませんが、モダンな庭園を見ながら……、
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▼お地蔵さんの団体や……、
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▼石仏や五輪塔を集めたピラミッドを眺めつつ……、
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▼聖光観音菩薩という聞き慣れない観音さんもいらっしゃいます。
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これらを見ると一応お寺なんですが……。
▼残り紅葉のきれいな所にやってきました。
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▼どう見てもお寺の堂宇とは思えない書院の前には……、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/df/1aac6bb049954accbe28a90a4984fb99.jpg)
▼赤の彩りきれいな中でスタイル抜群の十三重石塔がさりげなく……、
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▼振り返ってみると錦繍華やかなりし頃の名残が一帯に。
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▼瀟洒な建物が、どなたが見ても庫裏には見えない庫裏なんです。
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▼高台に向う石段があります。
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▼石段の先にお堂が……、
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▼安心しました本堂です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/f4/9eaae6f040fc5829ef743c4642814a3c.jpg)
▼本堂。時代に揉まれたんでしょうか、少々疲れた姿に見えます。これは新しい庫裏や書院を先に見たからでしょうか。
桁裄三間、梁間三間、入母屋造、本瓦葺、一間向拝付。
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▼正面と開かれた戸口。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/5c/98145b5b2bd30e337a16ce968f0390a9.jpg)
▼外陣と内陣は格子戸で区切られ正面に須弥壇が。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/b5/8ae8adc081e58e3d0dd6c3c38d62d1ee.jpg)
▼内陣長押には天台宗寺院のほとんどが掲げている傳教の扁額。
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▼ココにも欄間左右に龍の透かし彫り。
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▼内陣須弥壇。
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▼須弥壇に本尊五大明王。中央には不動明王坐像、左右に降三世明王 (東) 軍荼利明王 (南) 大威徳明王(西) 金剛夜叉明王(北)とそれ
ぞれ立像が祀られています。どの像がどのお名前かは不明です。
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▼不敵な面構えが素敵な中尊不動明王。
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▼本堂。
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▼少し高台に鐘楼。
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▼天女が微笑んでる梵鐘。
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▼高台から境内を、何となくお寺の境内には見えないでしょう。
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▼名残の紅葉に見送られ、コンセプト不明のお寺からお暇します。
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アレ、チョット様子が違うぞ、お寺に来たつもりのボクの目には堂宇が見当たらない、きれいなお庭に瀟洒な建物、どこかの別荘
に紛れ込んだ印象。本堂への石段を発見して一安心と云う信じ難いお寺です。
相当大規模な改修をされているようで、池や植栽、苔付けなどまだ進行中と見受けましたが、お寺の歴史は古く平安初期にさかの
ぼり、本堂の佇まいや祀られている本尊など見応えのある古刹です。初めと後の印象がガラリと変わる珍しいお寺でした。
この後は、水口の古刹三か寺を巡る予定ですが……。
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不動明王だけしか分かりませんでした~
どこかの庭園のようなお寺さん、
お寺も様変わりしていくのでしょうか。
名残りの紅葉がきれいですね。
私は安曇川の河口の辺りへもう一度行ってみたいです。
晩秋は雰囲気がいいのではないかな~と。
堂宇も本堂のみの小さいお寺ですが、本尊五大明王だけは光ってました。
このお寺、新しい感性を形で表す、お寺経営の挑戦の意思かもしれませんネ。
新旧の取り混ぜ、今異質でも時が経た後には見事な調和と云うことを計算済みたいな。
晩秋の雰囲気もですが、本当は安曇川の鮎と鮒寿しでしょう、通ですネ。
いつもコメントありがとうございます。