土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

観音正寺、西国三十三カ所観音霊場三十二番札所です。

2015年08月04日 | 滋賀の古寺巡り




(2015.08.01訪問)


皆さ~ん! 狂った暑さに熱中症対策万全ですか! 世の中猛暑々々とうるさいことですが、くれぐれもおだいじに。

今日も猛暑日、しかし迷車大和路号は敢然と難関観音正寺を目指しています。最初はナガ~イ石段と挌闘かとビビリま
くりましたが、結果は楽チン参拝、観音霊場第三十二番札所は見晴らし抜群、吹く風爽やか、下界がウソのような極楽
でしたヨ。


▼裏参道駐車場からの参道。ここに来るまでが大変な道なんです。これが通行料400円かと思うような道なんです。





[ 観音正寺 ]
●山号 繖山(きぬがささん)
●寺号 観音正寺(かんのんしょうじ)
●宗派 天台宗(単立寺院)
●開基 伝 聖徳太子(しょうとくたいし)
●開創 伝 推古天皇十三年(605年)
●本尊 千手千眼観世音菩薩坐像

▲拝観料 無料 御朱印300円 裏参道通行料400円
▲拝観時間 8:00~17:00
▲滋賀県近江八幡市安土町石寺2 電話 0748-46-2549
▲http://www.kannon.or.jp
▲西国三十三カ所観音霊場第三十二番札所
▲ JR東海道本線「能登川駅」下車、近江バス八日市行「観音寺口」下車 徒歩50分
  JR東海道本線「能登川駅」よりタクシー裏参道駐車場下車 徒歩10分
  名神高速八日市ICから県道209号線、国道8号線五個荘南から県道202号線で観音正寺裏参道へ



        ▼寺号石柱がドンと。





観音正寺縁起 (観音正寺HPから抄出)
聖徳太子がこの地に来臨の折、太子自らが千手観音の像を刻み堂塔を建立されたのが当寺の縁起であるという。以来、
湖東地方に勢威を振るってきた。応仁文明の乱で寺は苦難の路を辿ることとなり、永禄十一年(1568年)織田信長の兵
火で全山焼失、慶長二年(1597年)再び山上に堂塔が営まれたが、往時をしのぶべくもなかったようである。



▼こんな山道を行くと、





▼道しるべがありました。





▼楽チン参道を約10分ばかりで





▼入山口に到着。
 観音正寺には山門がありません。露坐じゃなかった露立の仁王さんのお迎えです。





▼右に阿形さん、





▼左に吽形さん。
 楽ちん分しっかりお参りせいとハッパをかけられました。どちらの像も基壇を入れるとゆうに3mは超えます。





        ▼簡素な鐘楼が最初に目に入ります。





▼挽き臼型の手水と思うんですが、こんなの初めて見ます。





▼観音水と書かれた手水舎。石柱つっかえ棒がユニークじゃありませんか。





▼これまたユニーク、茅葺きに樽の小堂。北向きお地蔵さんが祀られています。





▼なかなか男前の濡仏阿弥陀如来坐像。単純に露坐だから濡仏なのか。江戸時代。戦中供出で昭和58年(1983年)に再
 造像されたそうです。





▼立派な唐破風付きの方丈と寺務所の玄関。





▼地蔵堂。

 



        ▼本尊地蔵菩薩立像。綺麗なお地蔵さんですね。

   



▼護摩堂。





▼堂内の様子、中央須弥壇には お不動さんが。





        ▼そのお不動さんです。檀像風作りでお顔のみ彩色、
         衣文と火焔光背に截金が施されています。現代仏師の作でしょう。





▼太子堂。方三間の宝形造、桟瓦葺。





        ▼中央お厨子に本尊十一面千手千眼観音立像が、このお像も新しい作だと思われます。





▼標高400m越えの境内から近江八幡市街です。





▼本堂。桁行五間、梁間七間の単層、入母屋造、銅板葺。
 彦根城欅御殿を拝領した旧本堂は平成五年(1993年)焼失、平成十六年新本堂が落慶。





▼山号が書かれた本堂扁額。シンプルでいい扁額です。





▼外陣の大提灯。





        ▼本尊千手千眼観音菩薩坐像。像高3.56m、光背ともで6.3m
         インド白檀23トンで刻されているとか。現代仏師の雄松本明慶さん作。
         外陣から拝する本尊、大きいです、まさしく檀像です。





 

        本尊写真は観音正寺HPとネットから拝借。



▼外陣の節付き柱。この柱は「抱きつき柱」と呼ばれ、節が三十三ヶ所あり、節表面には三十三ヶ所霊場本尊の梵字が
 刻され、この柱に抱きついて祈れば、三十三ヶ所巡礼の功徳があるとか。柱のテッペンには風神雷神もへばりついて
 います。





        ▼境内にはこんな幟がいくつも。決して裏焼きではありません。





▼本堂横に石積みの山。大小とりどりの石を積み上げています。ある意図のもとに積み上げたと思いますが、乱積みな
 がら崩れてこないのが不思議、どうやって積み上げたんだろう。





▼こんな観音さんや、





▼こんな観音さんも置かれています。





▼こんな塔も置かれています。





▼本堂から見る正面はこんな感じ。





▼どこから見ても凄い石積みです。





        ▼石積みの一角に水掛魚濫観音が安置されています。
         石に変形の凹みを彫り込み、魚に乗った観音を半浮き彫りで彫りだしています。
         中々ユニークな形態です。





        ▼いつもこんな風に濡れている観音さん。
         参拝者の皆さん、かならず水掛けするようですね。





▼石積みの下は源平池という放生池、蓮の葉っぱ繁ってはいるのですが、





▼蓮花はこれ一つだけでした。





▼水盆の上にも観音さんが。





▼本堂裏に鎮守社の稲荷大神がひっそりと祀られ、





        ▼木陰には貫禄十分の宝篋印塔が、これまたひっそりと建っていました。





▼西国三十三カ所観音霊場第三十二番札所のご朱印です。





大阪施福寺、京都上醍醐寺、滋賀観音正寺は三十三カ所観音霊場中最難関霊場として名高く、いずれも山上に位置する
山岳寺院と云っていいでしょう。参拝するには要するに登山です、ナガ~イ石段です、ハッキリ言ってイヤ。

観音正寺は標高432.9mの繖山(きぬがさやま)に位置する古刹ですが、境内までは、
1. 表参道、下から登山、石段1200段で境内。
2. 有料表参道から駐車場、駐車場から石段440段で境内。
3. 有料裏参道から駐車場、駐車場から山道徒歩約10分で境内。

何処から行くかは言わずもがな!

ご注意!
ナビによっては 2.を指示するものがあるようで、境内でお話しすると数組の方が怒ってました。

以上観音正寺参拝 オ シ マ イ
あとはズルの出来ない施福寺訪問が残ってるんですわ。どうしたもんか。





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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
シェア (kotarou)
2015-09-09 13:03:43
hideponさん
いつもすばらしい案内とお写真ありがとうございます。シェアさせていただきました。
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Unknown (hidepon)
2015-09-11 15:21:19
kotarouさん、こんにちは。
いつもありがとうございます。
返信する

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