塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

高校サッカーと高校野球の違い

2010-01-03 23:32:05 | 日記
 皆さんは高校サッカー選手権を見ていますか?
 僕は見ていません。見ると言うよりも、見る習慣が無いんですね。また長野県の場合高校サッカーよりも、高校野球のほうが上位進出を期待できるということもありますし、やはり小さい頃からテレビで見る習慣が根付いているんですね。

 ここにひとつ野球とサッカーの面白い比較があります。

 それは「批評」という比較です。

 春、夏問わず高校野球は朝早くから昼間にかけてNHKが放送していますね。それは大人と子供関係なくテレビ観戦がしやすい時間帯の上、ファン以外の人も知っている事柄です。

 「審判今のはストライクではなくボールだろ!!」
 「あんな浅い外野フライでタッチアップなんてするな!!」
 「ストライクじゃないか!思いきりバットを振れよ!!。」
 高校野球を見ている大人たちの反応は、正に批評そのものです。必死にボールを追いかけているのは、プロの選手ではなくアマチュアの学生たちです。でも大人たちはまるでプロの試合を見ているような口調で、自分の意見を熱弁し学生たちにハッパをかけつづけます。こうした批評を胸に、選手達は成長していくわけです。

 こうした観戦している大人たちの姿を子供の頃から見ているからこそ、僕たちも高校野球に熱中し、その僕らの姿を見て下の世代が感化されていくというわけです。つまり自然と野球の見方を学んでいるというわけです。
 日本が米国と並んで野球大国であり続ける背景には、このファンが野球を語れることが大きく影響していると思います。

 残念ながらサッカーはそこまでの域に達していないと思います。僕はサッカーに関心がありますから日本テレビが中継していること、放送の時間帯は夕方ということは知っていますが、一般レベルでこの時間高校サッカーの中継が行われていることを知る人は少ないでしょう。

 ましてやテレビの解説に頼らず、自分の視点で両チームのサッカーを批評できるファンなど、ごく少数だと思うんですね。僕もこの場合は多数派に入ってしまいますし。
 
 自分に反省を促す意味も含めて、プロとアマ関係なくもっと自分の視点を大切にした観戦をしてみようと思います。確かに学生にとって一番の必須事項は勉強です。でも彼らが将来サッカーを続けてゆくなら、意味のある批評は必ず彼らの糧になると思います。
 日本が本気で将来ワールドカップ制覇を狙いたいのなら、僕達ファンが「批評ではない批評」を行う必要があると思います。
コメント
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