塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

選手の移籍が活発化

2010-01-24 18:49:43 | 日記
 ルート・ファン・ニステルローイがレアルからハンブルクへ
 フィリップ・センデロスがアーセナルからエバートンへ

 ワールドカップ出場を考慮した選手達の大陸間移動がますます熱を帯びています。冬の移籍市場は残り1週刊で閉じてしまいますから、代表に当落線上の選手達は、少々焦りを感じているかもしれません。中には「無所属」の選手がワールドカップ23名にエントリーされることもありますが、それは明らかに例外の出来事です。

 日本でも移籍の件で駆け引きをしている選手がいます。

 レッズの阿部勇樹は2010年1月31日でクラブとの契約が満期になるそうです。レッズは再契約の打診を既に阿部に伝えているのですが、阿部はレッズのオファーにサインしていないんですね。

 そう彼もまた欧州の移籍市場が閉まる31日まで、欧州移籍の道を閉ざしたくないのです。どうやら昨シーズン阿部の許にはドイツ、ギリシャのクラブからオファーがあったようなので、阿部としてはワールドカップが目前に控えた今でも、海外移籍を諦めるわけにはいかないというわけです。実際彼は以前からずっと海外移籍を検討してきたそうですから、やすやすとレッズのオファーを受け入れられないようです。

 ただ日本は無所属の選手を代表に招集することは無いそうなので、阿部がレッズとサインする可能性は高いといえます。実際冬の移籍市場では、新加入の選手が環境と新しいクラブ戦術に馴染む時間は殆どありません。

 阿部がレッズと新しい契約を結んでしまうと、海外移籍は困難になってしまいますが時間にゆとりがない今移籍するよりは、今は我慢した方が得策だと思います。
 仮に欧州に移籍したとしても、試合に出る事ができなければ阿部にとって大きなマイナスです。
でもレッズがオファーを出したという事は、フィンケ監督は阿部を起用する意思があるわけですからね。

 阿部にとっては苦しい心境でしょうが、僕はレッズ残留の方が彼にとって実りある決断になると思います。
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ミスが許されない社会

2010-01-24 18:18:05 | 日記
 スーパーでの日常業務に携わっていると、「ミスが許されない社会」になりつつあるなと思うときがあります。僕は週末レジを打つ事が多いのですが、中には自分の買った品と、渡されたレシートを見比べて、打ち間違えが無いか注視している方がいて、正直うちひしがれる時があります。
 中には物凄い剣幕で怒り出すかたもいて、レジを打つことに脅威を感じるときがあります。
 ですから僕はレジを打つ際には、一呼吸おいて入力ミスがないか確認してからお金を受け取るのですが、それでもミスは生じてしまう時があります。

 打ち間違えは確かに店側の責任ですし、他にも割引シールの張り忘れや商品の欠品などで、お客にご迷惑をかける時があります。
 自己弁護の形で申し訳ないのですが、僕たちもミスをしたくてしているわけではありません。お客さんの申し出が頭にうまく連想できず、場違いな返答をしてしまう時もありますが、怒り出すのではなくて、もう一度説明をしていただけると助かる場面もあります。
 中には入社して間もない人間もいますから、返答に行き詰まる時もあるんです。

 同様の事がサッカーにも言えるのではないでしょうか。

 例えば高卒、大卒の新入団選手を、在籍年数の長い選手や代表経験者と同じ目線で叱咤していては、それらの選手がつぶれかねませんし、時には背中を押してやるような声のかけ方があっていいと思います。

 「どうしてそんな守備的な戦い方をするんだ!!」と声を荒げるファンもいますが、そういうファンほど、クラブが浅いラインを敷いて失点した際には、「何やってんだ!!」と更に監督や選手達を罵りますよね。

 攻撃サッカーが見たいんでしょう?浅い最終ラインはクラブが相手陣内に攻め入る際の戦術であって、攻撃的にでた結果での失点でしょう。サッカーはロースコアのスポーツですし、サッカー独特の降格制度を考慮した場合、残留は勝ち点3ないし1を、コツコツ沢山積み重ねたクラブが残留できるわけです。

 ですから時には守備的に振舞わねばならないときがあるのは当然ですし、時には退場者を出して一方的に負けてしまう時もあります。でもそれもサッカーですよね。

 スーパーでレシートを見つめ、間違いがあった際猛烈に怒るお客
 攻撃サッカーを希望し、実際クラブが攻撃サッカーを展開したのに失点し、結果罵ることになったファン。

 彼らには「中庸」という言葉が欠けている気がしてなりません。

 僕たち店側の明らかな不手際、例えばゴミ箱が一杯でゴミが捨てられない、商品入荷の連絡が無い。そんな時は僕たちが叱られても仕方ありません。
 しかし一方で僕たちもたび重なる万引きや、店内に放置してある買い物カートの散乱、駐車場や植え込みに捨てられている煙草の吸殻やゴミなど、お客が引き起こした事柄に心を痛めているんです。

 サッカーの世界でもフーリガンやファンの観戦態度が原因で、選手とクラブが被害を被る時がありますね。
 ですからミスが発覚しても、時には「お互い様」といえるような関係が築けたらと思うのです。もちろんプロサッカーに甘えは禁物ですが、攻撃に転じても得点できず、逆に失点してもファンが背中を後押ししてくれるなら、選手のやる気は萎えないと思います。

 僕にはそんな気がするんです。
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インテルから見たミラノダービーの展望(2)

2010-01-24 12:01:09 | 日記
 イタリアの新聞「ガゼッタ・デロ・スポルト」によると、予想されるインテルのディフェンスラインは、右からマイコン、ルッシオ、サムエル、そしてサントンという並びで、コルドバが先発から外れています。サントンはダービー前のバーリ戦でもサムエルと交代する形で出場している為、ダービーでは先発で使われるだろうというのが、ガゼッタの主張ですね。

 僕は前々回ぼブログでダービーの展望をお伝えしました。
 その際ミランは3トップ、ロナウジーニョとボッリエッロ、パトの3人が名を連ねると予想したのですが、インテル守備陣からすれば、この3人以上にインザーギが出場した時が、一番厄介なのではと思うのです。

 2007年のチャンピオンズ・リーグ決勝に集約されるように、インザーギはとにかく大舞台に強い上、ほんのわずかな空間を利用して点が取れる、守備陣からしたら本当に危険極まりないFWです。

 彼の真骨頂であるディフェンスラインの裏を突く動き、ボールの軌道を変えてゴールを狙う動き、インザーギのゴールはこうした「小技」に集約されますが、むしろこうした動きの方が、ディフェンスラインとGKを疲労させますよね。

 僕らはどうしても華麗なシュート、大胆なゴールに目を奪われてしまいますが、監督からすれば短い時間で結果を出すインザーギのような選手は重宝するはずです。
 一方で移籍の噂が絶えないフンテラールの出場はあるでしょうか?恐らく出場機会は巡ってこないと思いますが、仮に彼が出場したならば、空中戦にインテルは要注意です。

 試合が均衡した際、もしくはインテルがリードを許している場合、モウリーニョはどんな交代を見せるのかが気になります。
 どうやらスタンコビッチの出場は彼のコンディションが整わず無理のようなので、残された攻撃の駒が移籍が囁かれるマンシーニとクアレスマ、そしてアルナウトビッチといささか物足りない陣容なんです。

 僕としてはクアレスマが、得意のドリブルとアウトサイドキックでミラン守備陣を翻弄し、ゴールチャンスを奪うような姿を見せてくれると嬉しいのですが。
 やはり今回のダービーは、前回同様一方的な試合にはならず、非常に均衡した展開になると僕は予想します。
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インテルが抱える問題点

2010-01-24 01:59:36 | 日記
 前回のブログで述べたように、今インテルは4-2-3-1の布陣で戦っていますが、エトーがアフリカ選手権から戻っても、この布陣を継続するのか、それとも再び4-3-1-2に戻すのか、モウリーニョには決断が迫られています。

 1997-98シーズンインテルのエースはあの全盛期のロナウドでした。
 彼の活躍から10年が経ちますが、データ上当時の彼と同じペースでゴールを量産しているインテルのFWは、何とミリートのみだというのです。クレスポにイブラヒモビッチ、そしてヴェイリとインテルにはワールドクラスのFWが過去にも在籍してきましたが、誰もミリートのペースには及んでいないという事なんです。

 ですからFWの一角は既に埋まっています。2トップならばやはりエトーでその枠は埋まるでしょう。しかし4-2-3-1ならばその枠は拡大します。恐らく脱落するのは最年少のバロテッリでしょうが、癇癪を起こす事が欠点とされながらも、誰もがバロテッリの成長を期待している今、彼をベンチに置く事はインテルはおろか、イタリアの未来を奪いかねません。

 しかしスナイデル抜きの4-4-2などモウリーニョは最初から考慮していないでしょうし、4-3-3も頓挫した今、考えられる布陣はこの2種類しかありません。

 シーズンはまだ中盤、チャンピオンズとコパ・イタリアも含めればかなりの試合が残っていますから、モウリーニョはケース・バイ・ケースで布陣とFWの陣容を変えていくと思います。仮にバロテッリがベンチに座る時間が多くなっても、彼には我慢してもらい出番がきたら、インテルの為よりも自分の為に頑張ってもらいたいと思います。
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インテルから見たミラノダービーの展望

2010-01-24 01:22:58 | 日記
 イタリアでは首位のインテルと2位のミランが伝統の「ミラノダービー」でぶつかります。今季最初のダービーは4-0でインテルの圧勝に終わっていますが、今回は前回のような一方的な展開にならないと思います。ミランはボッリエッロにネスタと、過去怪我で精彩を欠いていた選手がコンディションを取り戻していますし、昨シーズン同様レンタルで加入したベッカムも、既に存在感を放っているためです。

 ではインテルの見解はどうでしょうか。
 僕はインテルファンですから、僕なりにインテルから見たダービーの展望を描いてみることにします。

 まず布陣ですがモウリーニョは4-2-3-1を選択すると思います。ミランは中央にボッリエッロ、彼の両脇をロナウジーニョとパトで固めた3トップを敷くと考えた場合、インテルとしては前線からのプレッシングでミランの3トップに自由を与えず、中盤のふたりがピルロから自由を奪い、同時にマイボールを拾うことで攻撃に厚みを持たせる事ができるからです。

 僕が4-2-3-1の布陣を予想する背景には、ラツイオから獲得したパンデフの好調ぶりをモウリーニョが考慮すると考えた為です。
 ミリートのワントップに中央にスナイデルを配置、両翼にパンデフとバロテッリを敷く布陣は、先日のバーリ戦でも試されたので、選手達の違和感は少ないと思います。

 一方守備陣に目を向けると、インテルは左サイドバックに大きな問題を抱えています。
 昨シーズン一躍その名を知られるようになったサントンはコンディション不良、そしてルーマニア代表のキヴは、敵地でのキエーボ戦で頭蓋骨にヒビが入る大怪我をしてしまい、本来センターバックを勤めるはずのコルドバを代役にしています。
 
 仮にダービーでもコルドバが起用された場合、マークの相手はパトになります。彼の足技に翻弄され、ペナルティエリア近辺でミランにフリーキックのチャンスを与えてしまうと、ピルロとベッカムの脅威に耐えねばなりません。
 
 失点の危機を回避しインテルが優位に試合を運ぶには、前線からのプレッシングは欠かせない要素になるはずです。
 ですから基本布陣である4-3-1-2を敷く可能性は低いと考えます。
 インテルがピルロをマークしてパスコースを寸断しようと思うように、ミランもスナイデルを徹底マークしてボールの供給を断ち切ろうとするはずだからです。

 4-3-1-2ではスナイデルが潰されてしまえばインテルの勝機は無いも同然ですが、4-2-3-1ならば攻撃のチャンスは格段に増えるはずです。第一ダービー初戦であれだけ暴れたスナイデルを、初戦同様自由にさせるはずはないからです。

 今回のミラノダービーは、ほんの些細なディティールで勝負が決まるような、互いの意地が真正面から向かい合うような展開になると僕は思います。
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