面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

ベーシックインカムについて私見

2020-09-24 23:26:49 | 経済
竹中平蔵が社会保障を全廃して日本国民1人に月7万円の支給をするベーシックインカムを提唱してネットでも議論になったようだ。ベーシックインカムについて私見を述べたい。

竹中平蔵案の1人月7万円支給はいわゆる標準家族であれば夫婦に子供2人なので月28万円になる。生活費としては十分だ。しかも父親が仕事を辞めるわけでもない。ゆとりある暮らしができるだろう。

しかし1人暮らしの高齢者が年金なしに月7万円で生活するのは少し苦しい。

竹中平蔵方式の社会保障を全廃してベーシックインカムを導入すれば生活保護受給者が負い目を感じることはなくなる。それは良いのだが、国民健康保険を廃止することは国民のためになるとは思えない。

竹中平蔵方式のベーシックインカムの問題点は国民健康保険がなくなってしまう点だ。日本の国民皆保険は世界にも誇れるものだと考えている。じわじわ自己負担額が増えているが。

10割自己負担では医者に頻繁に掛かる年寄りに早く死ねと言っているようなものだし、高齢者ではない国民もただの風邪で内科・小児科に行くことも躊躇われる。

ベーシックインカム導入に反対はしないが、その代わりに社会保障を全廃することには強く反対する。ベーシックインカムは社会保障の代わりにはならないし、してはならない。

ベーシックインカムを導入するならば1人月1万円の支給をとりあえず試してみるのが良いのではないか。月1万円だと年12万円で日本国民は1億2000万人だから年間14兆4000億円だろうか。

竹中平蔵案の月7万円だと総額で年間100兆8000億円となる。社会保障を全廃しないと捻り出せそうにない。私はMMTの考えを支持しているが、年間100兆円の国債発行はインフレを招かずにはおれまい。

消費税の税収が令和2年度で21兆7900億円(10月より消費税は10%に増税)を見込んでいるから7兆3900億円の開きがあるが、年12万円貰うよりも消費税を廃止して貰った方がありがたいと思う。金額的に廃止が無理なら減税でも良い。

ベーシックインカムを支給する役所の手間と消費税を納税する企業の手間と負担を考慮するとそうではないか。子供が多くいる家庭にはベーシックインカムの方がありがたいわけだが。消費税の支払い額がベーシックインカムで支給される額より少ない低所得者層も。

ベーシックインカムについて議論が広まるのは望ましいことだ。消費税廃止・減税の議論にも繋がるだろうから。税は財源ではないということへの理解が広まるかもしれない。国債を発行すれば良いのだ。累積債務も返済する必要はない。借り換えていけば良いだけだ。

ベーシックインカムについての私の考えは以上だ。


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