ハマスの奇襲攻撃から始まった一連の戦争だが、書かなければいけないなと思いつつ避けていた。難しい問題なのでどう書けば良いかわからなかったからだ。しかし読者から要望があったので思い切って書きたい。
ハマスの攻撃は10月7日の早朝に行われた。この日は土曜日でユダヤ教の安息日でイスラエルは国全体で休んでいた。1973年の10月6日にエジプトとシリアによりイスラエルに奇襲攻撃が行われた日の50周年の翌日に当たる日でもあった。
ユダヤ教の安息日でイスラエル全体が眠りこけている日を狙ってハマスは奇襲攻撃を掛けたわけだ。それは成功し、イスラエル人100人以上を誘拐し、1000人弱を殺害した。
しかしハマスの攻撃もそこまでだ。ハマスはテロ組織ないし一交戦団体に過ぎない。イスラエルとでは自力が違うのだ。イスラエルの猛烈な反撃を受けてパレスチナ人数千人が殺害された。
だが国際社会の同情はむしろイスラエルからパレスチナに移ったようだ。イスラエルの反撃は「自衛」の域を越えていて「民族浄化」の域に達していると考えるようになっている。
イスラエル支持を表明したのは米国、英国、フランス、ドイツ、イタリアだけだ。日本とカナダすら支持を表明していない。欧州諸国も大国ではない国はイスラエル支持表明をしてはいない。
日本はハマスの攻撃を「テロ」と非難したが、イスラエルを支持を表明してはいない。中立はコウモリとして好ましくないと思ってきたが、イスラエルとパレスチナの争いには深入りしない方が良い。泥沼に陥るだけだ。戦争が収まったらパレスチナに人道支援をするだけで良いのではないか。
サウジアラビアとイランがハマス支持表明をした。サウジアラビアとイランは対立関係にあるが、イスラエルという共通の敵を前にすると手を組むことがあり得てしまう。それはイスラエルだけではなく米国にも悪夢だろう。
ハマスの攻撃でサウジアラビアはイスラエルとの国交正常化交渉の中止を発表した。ハマスは戦略的目的を達成したともいえる。最終目的はアラブ諸国で連合軍を結成してイスラエルを攻撃し、滅ぼすことだろうが、どこまでハマスの目的が達成されるかはわからない。
ハマスの攻撃で息を吹き返したのがロシアだ。ロシアはウクライナを一方的に侵略した完全な侵略国家だったが、イスラエルの「やり過ぎ」に口出しすることで道義的な立場を取り戻した。
米国と欧州、日本はウクライナを支援してきたが、支援疲れが見えるし、国際社会の関心が中東に移りつつあるのだ。
欧米イスラエル対ロシアアラブ連合の第三次世界大戦にはなるまいが、外交的対立の図式はあり得る。アラブ諸国は資源高で潤っているから金はあるのだ。それに最新鋭の武器が加わればどうなるかわからない。
米国のリベラルなジャーナリストがイスラエルのユダヤ人に米国に戻ってくるよう呼び掛けて猛烈な非難を浴びて引退に追い込まれたことが10年以上前にあったが、イスラエルを放棄してイスラエルのユダヤ人は米国に住むことがイスラエル・パレスチナ問題の最終的な解決策に思える。
米国のイスラエルへの支援は年間数十億ドルに上るし、イスラエルの「やり過ぎ」で道義的な立場を喪っている。イスラエルを維持することはコストが高すぎるのではないだろうか。
米国がイスラエルを支持するのは米国内のユダヤ人が力を持っているからだ。ユダヤ人は米国に住めば学歴や実力は必要だが、貴族的な立場になれるのだ。イスラエルに拘るべきではないと思うのである。エルサレムは宗教の聖地だが。
もちろんこのようなことを口にすれば袋叩きにされるので岸田文雄以下政府高官は口に出してはいけない。
パレスチナ寄りの記事になってしまったが、日本国内にイスラム教徒が増えるのは大変困る。イスラム教徒は日本に融和しないからだ。現在は20万人ほどだが、増えると摩擦が増すだろう。
どのみち中東問題に日本の出番はない。早期停戦の呼び掛けをするのが精一杯だ。
最後にランキングボタンを押してくれるようお願いする。ランキングが上がればより多くの人に読まれるし、私のやる気も増すからだ。
(参考記事)
ハマスの攻撃は10月7日の早朝に行われた。この日は土曜日でユダヤ教の安息日でイスラエルは国全体で休んでいた。1973年の10月6日にエジプトとシリアによりイスラエルに奇襲攻撃が行われた日の50周年の翌日に当たる日でもあった。
ユダヤ教の安息日でイスラエル全体が眠りこけている日を狙ってハマスは奇襲攻撃を掛けたわけだ。それは成功し、イスラエル人100人以上を誘拐し、1000人弱を殺害した。
しかしハマスの攻撃もそこまでだ。ハマスはテロ組織ないし一交戦団体に過ぎない。イスラエルとでは自力が違うのだ。イスラエルの猛烈な反撃を受けてパレスチナ人数千人が殺害された。
だが国際社会の同情はむしろイスラエルからパレスチナに移ったようだ。イスラエルの反撃は「自衛」の域を越えていて「民族浄化」の域に達していると考えるようになっている。
イスラエル支持を表明したのは米国、英国、フランス、ドイツ、イタリアだけだ。日本とカナダすら支持を表明していない。欧州諸国も大国ではない国はイスラエル支持表明をしてはいない。
日本はハマスの攻撃を「テロ」と非難したが、イスラエルを支持を表明してはいない。中立はコウモリとして好ましくないと思ってきたが、イスラエルとパレスチナの争いには深入りしない方が良い。泥沼に陥るだけだ。戦争が収まったらパレスチナに人道支援をするだけで良いのではないか。
サウジアラビアとイランがハマス支持表明をした。サウジアラビアとイランは対立関係にあるが、イスラエルという共通の敵を前にすると手を組むことがあり得てしまう。それはイスラエルだけではなく米国にも悪夢だろう。
ハマスの攻撃でサウジアラビアはイスラエルとの国交正常化交渉の中止を発表した。ハマスは戦略的目的を達成したともいえる。最終目的はアラブ諸国で連合軍を結成してイスラエルを攻撃し、滅ぼすことだろうが、どこまでハマスの目的が達成されるかはわからない。
ハマスの攻撃で息を吹き返したのがロシアだ。ロシアはウクライナを一方的に侵略した完全な侵略国家だったが、イスラエルの「やり過ぎ」に口出しすることで道義的な立場を取り戻した。
米国と欧州、日本はウクライナを支援してきたが、支援疲れが見えるし、国際社会の関心が中東に移りつつあるのだ。
欧米イスラエル対ロシアアラブ連合の第三次世界大戦にはなるまいが、外交的対立の図式はあり得る。アラブ諸国は資源高で潤っているから金はあるのだ。それに最新鋭の武器が加わればどうなるかわからない。
米国のリベラルなジャーナリストがイスラエルのユダヤ人に米国に戻ってくるよう呼び掛けて猛烈な非難を浴びて引退に追い込まれたことが10年以上前にあったが、イスラエルを放棄してイスラエルのユダヤ人は米国に住むことがイスラエル・パレスチナ問題の最終的な解決策に思える。
米国のイスラエルへの支援は年間数十億ドルに上るし、イスラエルの「やり過ぎ」で道義的な立場を喪っている。イスラエルを維持することはコストが高すぎるのではないだろうか。
米国がイスラエルを支持するのは米国内のユダヤ人が力を持っているからだ。ユダヤ人は米国に住めば学歴や実力は必要だが、貴族的な立場になれるのだ。イスラエルに拘るべきではないと思うのである。エルサレムは宗教の聖地だが。
もちろんこのようなことを口にすれば袋叩きにされるので岸田文雄以下政府高官は口に出してはいけない。
パレスチナ寄りの記事になってしまったが、日本国内にイスラム教徒が増えるのは大変困る。イスラム教徒は日本に融和しないからだ。現在は20万人ほどだが、増えると摩擦が増すだろう。
どのみち中東問題に日本の出番はない。早期停戦の呼び掛けをするのが精一杯だ。
最後にランキングボタンを押してくれるようお願いする。ランキングが上がればより多くの人に読まれるし、私のやる気も増すからだ。
(参考記事)
モサドはある程度は情報を掴んでいたようですが、まさかと油断していたようです。いくらモサドが優秀でもやるはずがないと思い込みがあると奇襲されてしまいます。
イスラエルへのハマスの攻撃を米国がやらせたということはないと考えます。イスラエルの民間人のパレスチナ人の犠牲を厭わない攻撃でイスラエルを庇う欧米は人道的に不味い立場に立たされていますから。
サウジアラビアとイランは国交正常化していましたね。そうすると反イスラエルや反米で一致団結しかねないので米国には困る話ですね。
世界で最も優れた諜報機関と言われるモサドがハマスに気がつかないのはおかしいと思っていました。
安息日だったからでしょうか。
己の利のために露・ウを戦わせているのが米の中の金融らしいですが、
イスラエル・ハマスにその可能性はないでしょうか。
来るべき大統領選に向けて、トランプを当選させないように。
イスラエルは米が作った国ですが、それは米内のユダヤ人が力を持っているからなんですね。
そのユダヤ人が金融筋ですから、自分が儲けるのに同じ民族を犠牲にするかという見方もありますが、
積極的に売国し日本人を減らそうとする日本の政治家を見ると、彼らも同じではないかという気もします。
あわせてBRICS加盟もそろって表明、米国債の売却、インドルピーによる原油決済、完全にアメリカ離れを起こしているようです