ベトナムは社会主義国である。そう「中国」「北朝鮮」などと基本的には同じ「政治形態」だ
しかし、その内容は大きく異なる。
ベトナムは「集団性社会主義」とも言われる。中国や北朝鮮のように「1名の指導者に権力が集中」することが無いように
「権力分散」が行われるような仕組みだおおむね4人に権力は分散される
そして大きく違うのは「情報の公開」である。以前はよく中国に出張に行った(40-50回は行ってるだろう)
中国全土できっちり「情報統制」がされている。Googleやyahooはつながらないのである。
この点でベトナムの社会主義は大きく異なる。
ベトナム全土、どこでも「GoogleもYahooも」つながる、俗にいう「いかがわしいサイト」も閲覧自由である。
ベトナムが世界の中でどんな位置にいるのか?どんなに異なるのか?みんな客観的に分かるのである。
自由度は高い。 この点で「他国の社会主義とは大きく異なると思う」
それでは、資本主義(日本やアメリカなどの自由主義国)とどこが異なるか?ということだ?
自分が経験した「実例から読者が判断してほしい」自分が「社会主義(日本と異なる事)を感じた瞬間である」
① 以前に少しブログでの紹介したが? 「外国人に対する管理が厳しい」
*ある日の夜10時ごろ、公安と名乗る2名が突然訪ねてきた「あなたはここで住む登録がされていない3日以内に出ていきなさい」
無茶な命令である。(つまり、外国人が住んでいい場所は「外国人登録」がされていなければならないのである。時折この手続きは
お金がかかり、面倒なので部屋のオーナーはやらないでいる。見つからなければいいが? 大概は近所に住む人たちが
「あいつは外国人だが、許可取ってrか?などと「隣組」のような組織(日本では自治会?)に話すと、それが公安の耳に入り
このような事態が起こる。(私は過去に2回この問題でアパートを強制退去になっている)やっぱり社会主義だ!
② 外国人への「道徳基準」(常識)がきちんとしている。(厳しい)
*例えば、出張に来た「日本人のおじさんが、ベトナムのカラオケの若い女性と、宿泊しているホテル(日本人なので大概は
3つ星以上のホテルに泊まっている)に行ったとする。するとそこのレセプションで「お二人のご関係は?」と聞かれる。そして
やたらなことを言うと「結婚証明書」の提示を求められる。
つまりベトナムでは夜10時過ぎに婚姻関係に無い男女が同一の部屋にいることは許されない。(ベトナム人同士であれば
問題ないが、これが外国人とベトナム人、ましてや不自然な年齢差であれば、なおさら。である)つまり「ちゃんとしたホテルでは
このような事はできないようになっている」(どうしても!という人達用にハノイには2つのホテルで、いわば、公然の秘密でこの種のことが行われている。これらの話は他の詳しい人のブロブを参考にしてほしい)
では、自分のような「在住者」はどうなっているのか?
③ 外国人が登録されたアパートに住んでいると、時々(2-3か月に1回)公安が、どういうわけか「夜」訪ねてくる。
恐らく、「悪いことをしていないか?」の確認だろう。私の予想だが、これをコントロールしているのは
前述の「隣組」(自治会)なんだと思う。外国人が住んでいる(登録はされているか?)から始まって
「あいつのところには年中若い女性が来ている」などと、常に「見られているのではないかと?」悪気はなくとも
思わざるを得ない。
外国人対しては「そういう感じの興味」が常に払われているのかもしれない。
従って「向こう3軒、両隣」の人たちとは、良い関係を築くべきであろう。
幸い自分は「公安のお世話にはなっていない」駐在員の中には
これらの「ハニートラップにかかって多額のお金を払った」という話も聞く。
ベトナムでは節度をもって「まじめに生きないといけない」。
こういうことを知ると「ああやっぱり社会主義の国なんだな?」と思う。