人の世は、滞在期間の定め無き、今日一日の旅の宿

 時 人を待たず、光陰 惜しむべし
 古より有道の人、国城 男女 七宝 百物を 惜しまず
 唯 光陰のみ、之を惜しむ

ウクライナ紛争 - ネオナチの背景

2022-03-22 | 日記


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ウクライナ紛争の黒幕, ナチス語源

方剤:桂枝茯苓丸

2022-03-22 | 日記


今回は桂枝茯苓丸からです。
桃仁、牡丹皮、赤芍、桂枝、茯苓です。
桂枝茯苓は苓桂組として何度も出てきました。

茯苓の一番大きな作用はやはり心を養うと言う事ですかね 
それこそ脳を安心させるということですかね。
桂枝はそういうところに気が上ってきているのをなだめるのです。
だから桂枝茯苓丸という名前なのです。血の道の薬ですね。
苓桂朮甘湯と同じなのです。
桃仁牡丹皮湯とかそういう名前になってはいないのです。
これは金櫃要略の薬ですから金櫃要略以前からある昔からの薬です。

意味があってわざわざ桂枝茯苓丸とつけているのです。
桃仁、牡丹皮、赤芍とそれぞれ微妙な違いがあるのですが、
すごく格好良い言葉で言えば活血薬ですね。当然これは攻める薬です。
血の廻りが悪いのをひっぱたいて、さあ動け動けという薬です。
動くだけの本来の血の強さを持っていなかったら動きません。

牡丹皮は血に入った熱を冷まします。これは非常に難しいのです。
そとから入ってきた病いが血を犯しますが、
少し深いところに入って犯している場合もありますし、
逆に中から出た病気が血に関係するところで、うつ熱と言いますか、
滞って熱気を帯びている場合もあります。そういうものを冷まします。
でも冷ます薬ですからこれも瀉薬です。この附近、全部瀉薬なのです。

ちなみに言えばこの赤芍についてですが、
実際には日本ではほとんど白芍しかありません。というよりも、
白芍と言っても日本で出回っているのは完全には白芍ではないのです。
白芍と赤芍の違いは根っこの皮がついているか、芯だけかの違いです。
出回って市販されているのはほとんど同じであまり変らないのです。

厳密おそらく、赤芍と白芍の差は
蒼朮と白朮の差と同じで揮発成分にあるみたいなので、
エキス剤になっている場合、全然変らないのです。
それから桂皮なのか桂枝なのかの問題もほとんど揮発成分が
関係しているのですから、エキス剤にするとほとんど差が出ません。
そして日本で出回っている芍薬は芯だけのものがあったり、
やはりちょっと皮がついていたりして、
現実にはそんなに神経質に区別しても仕方ないのかなと思います。

本気で煎じ薬だけで使ってみるなら、やはり中国から入ってくるものは、
はっきり白芍と赤芍を区別しており、手に入れることが出来ますので、
それを使ってみても良いかも知れません。

ただこの桂枝茯苓丸というのは四物湯の時にもちょっと話したと思いますが、
血の道の薬で、血液の濃縮型に使う代表的な薬です。
血の道の薬は血液が希釈して行く動脈系の不足に使う薬と
静脈系のうっ滞に使う薬、それとどちらにもよらない薬の
三つに大きく分かれるのです。
静脈系のうっ滞に使う薬の代表が、この桂枝茯苓丸です。
昔は多かったのです。実は最近はあまり見ないですね。

これはあまり良いエピソードではないのですが、
大塚敬節が昔教えてくれた先生と一緒に歩いていた時に、
大正時代ぐらいでしょうか、
その当時どこかに一軒家を構えて囲っているいわゆるお妾さんという時代ですが、
そのお妾さんとお手伝いさんの二人連れに会うのです。

その当時、色白で細くて柳腰で、ちょっと押したら倒れそうな、
そういう美人が囲われることが多く、大抵そこにお手伝いさんがいるのですね。
それでお手伝いさんを雇うお妾さんは自分より美人だったら困るものだから、
どちらかと言ったら小さくて赤ら顔でころっと太ったような人を雇っていたと、
それが昔のお妾さんとお手伝いさんのパターンだったらしいのです。

たまたま外を歩いていたときその組合せで歩いてくるのを見て、
大塚敬節の先生は、お妾さんを当帰芍薬散が歩いてくると、
その後ろに風呂敷包みを持って小間使いの女の子がついてくるのを、
あれが桂枝茯苓丸だといったそうです。昔はそうだったのですね。
血液濃縮タイプというのは昔はそうだつたのです。

でも今はね、若いご婦人を診察してみると、
当帰芍薬散タイプは美人とはいえないですね。かえって病的という感じですね。
健康美ではつらつとしているのは、むしろこっちタイプ(血液濃縮型)なのです。
それも意外に桂枝茯苓丸はいないですね。

桂枝茯苓丸タイプというのはお分かりのように、やはり血の滞りがあるものだから、
本来、気が血を動かし気が水を動かさし血が水を動かしますが、
支配順番はそうなのですが、血があまりにも滞ると気も影響を受けてしまうのです。
気が働いても血が動いてくれないものですから
気が水を伴って上に上ってしまうのです。

分かりやすくいえばイライラしたり、ヒステリックになったりする病態です。
ところがこの桂枝茯苓丸タイプは、いろいろな不平不満不足があった時代と違って、
今の若い子は伸び伸び育っているので意外にいないのです。
次に出てくる大黄牡丹皮湯証の人がかなり多いのです。

でも桂枝茯苓丸というのは一番基本です。通じ薬も本来入っていません。
はっきりした下剤は入っていないのですが、
桃仁はある程度通じを良くしますので多少の便秘があっても効きます。
でも、基本は本来の血の道症があって、気が上衝して
桂枝茯苓で象徴される状態になります。それかあるいは打ち身、捻挫等で
同じ状態になったときに桂枝茯苓丸証となります。

テキストにも書いてあると思いますが、男性は桂枝茯苓丸を飲むのは嫌がります。
あまり良い感じがしません。でも打ち身や捻挫をした人は、
その直後から出しても喜んで飲みます。

私は打ち身、捻挫のときは最初から桂枝茯苓丸をよく出します
そうするとあまりひどい状態にならないで良くなって行きます。
それをやらないで痛み止めだけで治療して、1,2週たってくると
よく桃核承気湯の状態になります。もう便秘状態ですね

話を聞くと怪我をしてから2,3日目で便秘になったと等と言います。
大体怪我をしてから、ひどい人は直後から、
遅い人でも2,3日目ぐらいから非常に強い便秘になります。
そして痛みも全然去らないような状態になります。
桃核承気湯等で下すとすっと楽になります。

テキストの目標のところに書いてありますが、桂枝茯苓丸の人は皮膚が特有です。
皮膚がガサガサしていて、皮膚の表面まで血が行き渡っていないという状態です。

ひどい場合はさめ膚状態になっています。
そこまでなると桂枝茯苓丸加薏苡仁になります。

桂枝茯苓丸加薏苡仁というのは桂枝茯苓丸の症状ではなくて、
皮膚の状態を気にして受診する方に使う場合が多いのです。
これは覚えるしかないのですね。
さめ膚で皮膚が何となく黒いとか、何回か見ると分かります。
腹証については四物湯のところで話しているのでいいですね。

あと経験的に、非常に太っている人や粘液水腫状態の人に
大柴胡湯と併用して使う場合もあります。

桂枝茯苓丸と桃核承気湯と大黄牡丹皮湯とあわせて駆瘀血丸として
瘀血一般に使っている場合もあります。
駆瘀血丸(茯苓,桂枝,赤芍,桃仁,牡丹皮,大黄,芒硝,甘草,冬瓜仁)


第8回「さっぽろ下田塾」講義録
http://potato.hokkai.net/~acorn/sa_shimoda08.htm


https://www.kigusuri.com/kampo/kampo-care/042-1.html

大黄牡丹皮湯


[参考]:桃核承気湯, 瘀血は💩で出す