人の世は、滞在期間の定め無き、今日一日の旅の宿

 時 人を待たず、光陰 惜しむべし
 古より有道の人、国城 男女 七宝 百物を 惜しまず
 唯 光陰のみ、之を惜しむ

血管炎と皮膚潰瘍の臨床

2022-12-02 | 日記

                                                                                                                                     

3年ほど前から原因不明の血管炎がおこった。                   

2つの大学病院で診断を受けたが原因が分からず
何も治療も受けずにきた。

足に潰瘍ができて痛くて眠れないという。                               

治療は石鹸できれいに傷口を洗うだけだ。
潰瘍はここ2年間ひろがるばかりだった。

私は様々な血管炎を治してきた。
基本は駆瘀血剤に炎症を抑える地黄石膏といった組み合わせだ。

この血管炎は特殊で今まで見てきた血管の炎症がなく、
皮膚全体が発赤している。

そこで芎帰調血飲第一加減に地黄を加え、
さらに石膏も加えて炎症を抑えようと考えた。

潰瘍に関しては桔梗、枳実、金銀花、辛夷などの抗生物質になる薬を加えた。    それと伯州散の粉末を傷口に振り撒くことにした。                      傷口の黒いものは伯州散だ。

さらに数か月後の写真。
傷はほぼ治りかけている。

2週間前に比べて傷口の周りから肉芽が盛り上がってきて                                   傷口が小さくなっているのが分かる。
足全体の赤味が引いてきているから血管炎もましになっている。          痛みもましになり、眠れるようになった。

ただ患者さんは薬を飲むのが苦手なのかスケジュールどおりに           飲んでいただけないので困っている。

https://www.higasa.com/blog/diary/dy-85.html

血栓性静脈炎(柴苓湯), 蜂窩織炎, 閉塞性血栓性血管炎, 脚の化膿と漢方, 治法と方便

湿熱を助長するが如き避けた方が良い飲食の考察も必要 (根本)


奚仲造車

2022-12-02 | 日記

         第8則:奚仲造車