常連さんが左の脇腹が痛いという。
患部を叩くと痛みが出るので、こちらは肋骨の炎症を疑った。
しかし本人は、「内臓の可能性はないのでしょうか?」と言う。
ないわけではないが、可能性があるとすれば「膵臓」「脾臓」「大腸の左結腸曲」 である。
「膵臓」なら糖尿病や感染、炎症などで症状(下痢)が出るだろう。
これは調べればすぐにわかる。「脾臓」なら肝臓の基礎疾患があるはずである。
超音波ですぐにわかる。
「大腸の左結腸曲」なら便秘などがあるはずである。
いずれも当てはまらないというので、「肋骨で考えていいと思います。
レントゲンを撮って出れば良いですが、出ないのが普通です。
何か捻ったりしませんでしたか?」と言ったら、「腹筋運動を最近始めた。」と言う。
「え、腹筋運動。それじゃないですか?」と言ったら、
「あら、診ていただいた医者と同じ事を言う。
先生から腹筋を止めなさいと言われた。」
「え、そうなんですか。まちがいないと思います。肋骨なら息を吸うと痛いです。」「そうなんです。」「では決定だと思います。」と
こんなやりとりをして一件落着である。
気持ちは分かるが、何か安心材料が欲しいのであろう。
色々な先生に色々な角度から診て頂くことは大事なので、納得いくまで 通うといいと思う。
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