エンジニアな日々~製袋機 株式会社ムラタ ブログ

日々の仕事での出来事をエンジニアの視点から書いていきます!!

エンコーダーの形!

2010-05-25 08:05:54 | カムポジショナー
おはようございます!株式会社ムラタの村田洋介です!

昨日はお客様より「温度管理の記録を取れるのか?」とお問い合わせを頂きました。
機器を追加すると温度を記録することが可能になりますが、どうやらそのお客様は熱電対を直接AD変換してデジタルデータを記録したいとのことでした。
熱電対からは熱起電力が発生します。それを記録するとのことで、様々な管理の仕方があるなと思いました!!

さて製袋機の熱板の位置は360°で表されます。最上点を0°とし、下降しはじめて真ん中で90°、最下点で180°、そして熱板が上昇をはじめ真ん中で270°となります。

この位置を測定しているのががエンコーダーとなります!

エンコーダーはどれと言われたときに、説明すると「黒い円形で後ろから配線が出ているもの」と答えるのですが、実際ご覧になった方がよくわかると思います!


▲エンコーダー


エンコーダーにはアブソリュート式とインクリメンタル式があり、製袋機のカムポジショナーで使われているのはアブソリュート型です!

上の写真では手ぶれして確認できませんが、インクリメント型が取り付けてあります!

製袋機の製造年とシステムによってどちらかが付いておりますが、分からない場合はお問い合わせください。

今日は暑くなるそうですが、水分補給を行いしっかり集中したいと思います!!

それでは行ってきます!!
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カムポジショナー その3

2009-06-18 08:42:11 | カムポジショナー
おはようございます。株式会社ムラタの村田洋介です。

今日は『考古学出発の日』だそうです。大森貝塚の発掘をしたモース博士が来日した日にちなんでということですが、当時は横浜港に着いた見たいです。

さて、本日はカムポジショナー(通称:カムポジ)の新しいかたちであるタッチパネル組み込み式について書いていきます。

従来のメカ式の製袋機では必要なカムポジの数(リミットスイッチの数)を数えると、4つあることがわかります。

つまり最低4点の出力点数が必要となります。


▲リミットスイッチが4つあります。つまりカムポジでも4接点必要は必要です。


この4接点の内訳を見てみると、製袋機側から
1.製袋機の停止
2.カウント
3.クラッチ/ブレーキ(サーボSTART)
4.印刷カム
となります。

ここで気づくのが『製袋機の停止位置』と『カウント』は毎回同じタイミングで行うので固定しても良いことがわかります。

サーボSTART、パンチ、シール冷却エアー等のタイミングなどは微調整が必要なので、カムポジ画面で設定できるようにします。
【※タッチパネルに表示するカムポジの点数は製袋機の仕様によって変わります。】

また、製袋をしている時にカムポジの調整をしていると、元の設定値が分からなくなってしまったと問い合わせを受けるコトがあります。
私どもの製袋機では設定値デフォルトボタンを押すことで、納品時の設定値に戻すことができます。



▲カムポジ画面 変更したい値をタッチするとテンキーが表示されます
■右上の設定値デフォルトボタン あると便利です■


明日はカムポジを使わない製袋機について書きます。



株式会社ムラタ
〒259-0141神奈川県足柄上郡中井町遠藤240-14
TEL:0465-81-5011
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カムポジショナー その2

2009-06-17 08:35:44 | カムポジショナー
おはようございます。株式会社ムラタの村田洋介です。

今日はカムポジショナー(通称:カムポジ)について書きます。

カムポジとはある回転する軸(製袋機では熱板を上下させる主軸)に対して、任意のタイミングで信号を出すのがカムポジです。

どのメーカの製袋機でもオムロン製のH8PS型を採用しているように感じます。

この製品はバージョナップを繰り返してはいますが、基本的には20年以上前から変わらないロングセラー商品です。


▲初期の頃のオムロン製カムポジH8PS


ちなみに最新機種ではカラー表示となっています。
また使い方は以前のカムポジと変わっていません。


▲オムロン製カムポジH8PS最新機種


このオムロン製カムポジH8PS型を製袋機に取り付けた時、リミットスイッチでタイミングと取る場合(昨日の記事を参照)と比較すると次の点が見えてきます。

■長所
タイミングをデジタル表示で設定できる。
絶対値検出のため原点がずれることがない。
カンで合わせていたリミットスイッチでタイミングを数値で設定できる。

■短所
カムポジとエンコーダーが必要なため価格が高い。
購入したカムポジの出力点数を超える出力が必要な場合、別にカムポジを用意しないとならない。
主な製袋機では1回転を256分割して制御している。
また壊れた場合、データを再入力する手間がかかる。
設定手順が不慣れな人には面倒である。

このカムポジとリミットスイッチのイイトコ取りをしたのが株式会社ムラタのタッチパネル組み込み式カムポジとなります。

タッチパネル組み込み式のカムポジについては明日詳しく書いていきます。



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カムポジショナー その1

2009-06-16 08:21:47 | カムポジショナー
おはようござます。株式会社ムラタの村田洋介です。

本日は『和菓子の日』だそうです。

今週はカムとそのタイミングについて、カム、カムポジショナー、タッチパネル組み込みのカムスイッチと詳しく書いていこうと思います。

今日は基本編です!!

製袋機ではモーターの回転運動を熱板を上下する直線運動に変えているため、1つの製品を作るタイミングはあくまでも360°の円運動で設定します。

つまり360°の1回転で熱板が1回シールをして同じ位置に戻ってきます。

株式会社ムラタでは熱板が最上点にあるときが、0°(原点)としています。よって、熱板が真下にある時は180°となります。
そうすると熱板が下がり始めてちょうど真ん中の時が90°で、熱板が上がり始めてちょうど真ん中にあるときが270°となります。


▲リミットスイッチとカム
■機械の動作がおかしいときはリミットスイッチの接点不良を疑う可能性もあります■


この360°の設定をデジタルで行うのがカムポジショナーです。

カムポジショナーについては明日説明をします。



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