ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

ひらがな確認テスト

2008-05-01 05:05:27 | 日本語教室・日本文化
4月29日にひらがな確認テストを実施しました。実施時間は30分。
テストと聞いて恐れをなしたのか、当日は3人ほどバックレ(欠席し)ました。ほんの確認だからそんなにビビらなくてもいいんですが~。

テストはこんな感じで出題しました。
[1]各単語をひらがなで書きなさい。
 любовь (    ) →あい
 часы (    ) →とけい
 медведь (    ) →くま
[2]ひらがな表の空欄に該当するひらがなを書きなさい。
 あ (  ) う (  ) お
 (  ) き (  ) け (  )


一見簡単そうですが、文字文法が日本と悉く違うロシアの人々がこれだけ覚えるのは、結構シンドイんです。皆さん頑張りました。

このクラスには以前、2代目日本語教師Raffaelloさんから学び、「みんなの日本語初級1」の第20課まで終えている生徒さんが2名程在籍しています。この二人はやはりテスト終了が早く、そして解答率も90%以上、あっぱれVery Goodでした。

その他は全くの初心者ですが、皆さん解答率が70%を超え、上出来Goodでした。

それで誤答傾向をみましたが、
①「め」をド忘れしているのか、「お」みたいに書く人が多かったです。
②「ろ」を書くとき「り」みたいに書く人が多かったです。「い」と「り」、「る」と「ろ」を間違えることはよくあるのですが。

いずれにしても皆さん真面目で優秀、勇敢です。なので、たいへんよくできましたクマさんスタンプをしっかり押してあげました♪

尊敬語・謙譲語・丁寧語

2008-04-28 22:39:18 | 日本語教室・日本文化
日本には敬語というめんどくさーい表現があります。

某養成学校で習ったのが、シーソー関係で押さえる方法。自分と相手をシーソーに座らせ、どうしたら相手の位置を上げる(=敬う)ことができるか、考えさせます。
【方法①】相手を持ち上げる
【方法②】自分を押し下げる→相手は自動的にUP
【方法③】シーソー全体を持ち上げる→自分もUPするが、相手をUPできる
の3方法が考えられます。
ちなみに①は尊敬語、②謙譲語、③丁寧語となります。
この方法を教えた上で、その使用範囲(目上、友人、家族)を教えます。

ロシア語ではпожалуйсталимогли быなどをつけたり、動詞を変化させтеなどつけるなどすればよく、そう複雑ではありません。難しいのはむしろ格変化、完了&不完了体、形動詞&副動詞などです。
エスペラント語はBonvoluつけるだけとか、もっと簡単ですが。
まあ、どちらの言語も中途半端な筆者が語学を語るのは、自分で滑稽なんですが。

いま個人で受け持っている中級の生徒さんに対して、敬語を教えています。この生徒さんのみならず外国人にとって最も難しいと言われる文法が、この敬語です。日本には敬語表現があって、しかもバリエーション豊富なので、彼らは尚更頭を抱えてしまうわけですね。

イマドキの人(筆者も含め)がきちんと使い分けているかときかれると、思わずニヤニヤ~ッしてしまいます。でも、イマドキの人がちゃんと使い分けてないからといって、それをアドバイスして生徒さんの気を弛ませるわけにもいかないので、先生も入念な予習&気の引き締めが必要です。

ひらがな終了

2008-04-23 21:58:16 | 日本語教室・日本文化
今週いっぱいでひらがな終了です。

「あ」から「ん」まではじっくりやりましたが、濁点「が」や半濁点「ぱ」などは点や丸をつけるだけなので、スピードUPしてやりました。生徒さんちょっと疲れ気味?

この時点は拗音「ゃゅょ」がまだだったので、次回予告で拗音つきのひらがな表をチラリチラリみせたら
ま、まだあるの?まだあるの?!
という表情で少々ビビッっていました。かわいいなあ。頑張れ!

次週は確認テストを少ししてから、カタカナ突入です。ついてこれるかなー?(ニヤリニヤリ) 

日本語教室初日

2008-04-10 03:38:35 | 日本語教室・日本文化
4月8日(火)18:30から語学学校リングアにおいて、日本語教室が開校しました。

契約時に訪れたときは5名と聞かされてましたが、当日来てみると倍の10名に増えていました。中にはRafaelloさん時代の生徒さんの姿も。彼女の話をしてみましたが、この生徒さん達キャアキャア感激していました。

この日はひらがなの「あ~こ」までと、挨拶3本を教えました。ムルマンスクでは日本食や漫画ブームのお蔭で、日本の有名な言葉が浸透しているようです。今回教えた挨拶もすでにご存知のようで、発音は完璧でした。この分だと、次回からは教える量を若干多くしてもいいかな~。

こちら結構アガッていて、準備はしていましたが、途中妙な説明をしてしまったり語学力不足をひしひし感じることもありました。そのようなことを正直に話したら生徒さんの方から日本語で

「頑張ってー!」

ありがと・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ?

初回は皆さん初めてなので30分短縮しました。次回からは20時までじっくり教えますよ~。

日本語教室inリングア開催決定!

2008-04-03 03:54:59 | 日本語教室・日本文化
本日夕刻、語学学校リングアへ行き、雇用契約書にサインしてきました。

授業は週2回(火金。カ~カキンキンカ~キンキン♪)18:30スタートで2時間。
つまり8日から始まります。とりあえず初級教室のみの開催ですが、生徒は5人ほどいるらしい。もうこの時期からだと、長期夏期休暇まで2ヶ月しかないから、ひらがなカタカナぐらいしか、マジ出来ないんだけど。

それとリングアに掲示してある日本語教室のポスターを撮影しましたのでお見せします。ポスターによると、同時期にアラビア語教室も開催とのこと。どんな先生なのでしょうか興味津々?

いやぁ、一日千秋の思いで待った、というのは正にこのこと。
取り急ぎ報告まで。がんばりまっす!

語学学校リングヴァ訪問

2008-03-05 01:06:10 | 日本語教室・日本文化
伝兵衛さん滞在期間中にあった学校訪問その2として、語学学校リングヴァのことについて書きます。
28日夕刻、語学学校リングヴァ(Мурманский языковой колледж ЛИНГВА)を訪問しました。

ここは筆者が勤務予定の語学学校です。学校を見てみたいと言う伝兵衛さんの願望と、月かなり遅れて授業開始となる学校の学校長Тиленеさんの相談がこの訪問の目的でした。この日のために学校長は出張先のサンクトからとんぼ返りして打合参加され、話し合いは1時間に及びました。
ここでは英語をはじめフィン語、ノルウェー語など欧米の言語を学ぶことができますが、東洋の言語としては日本語が初めての導入です。

この学校での授業については、本ブログや私達のサイト「ムルマンスク情報アリョーシャ」のHP上で時々お知らせします。


初代日本語教師・北伝兵衛さんを囲んで歓迎会

2008-02-27 02:40:39 | 日本語教室・日本文化
昨日25日晩に、初代日本語教師・北伝兵衛さんを囲んで歓迎会をしました。
そのために、日本語教室に通っていた生徒さんに電話をかけまくったところ、大勢の方が伝兵衛さんのために駆けつけてくれました。ヨカッタですね伝兵衛さん!

会場はクルーシュカ-1(Кружка-1)。州立図書館近くにあるレストラン。去年位前から寿司・刺身など日本料理を出し始めました。ここの料理はなかなかイケます。


筆者司会の下、乾杯の音頭は第一期生で剣道有段者・ドミトリーさんにお願いしてスタート。
たくさんの可愛らしく魅力的で、日本に熱中している女子生徒たちに囲まれて、伝兵衛さん鼻の下がの~びの~びしていました。

最後に感謝の言葉を伝兵衛さんにお願いしました。生徒達楽しみながら耳を傾けていました。

そして記念品(?)贈呈。伝兵衛さん世代の人が聞いたら思わず喜ぶ「懐かしのメロディ集」をプレゼントしました。マジンガーZ、巨人の星、科学忍者隊ガッチャマンなどなど・・・アニメ、実写版、ドラマからCMソングまで180曲収録してあります。

北伝兵衛はん、来ムル。

2008-02-26 05:35:41 | 日本語教室・日本文化
初代日本語教師・北伝兵衛さん(写真)が、24日の23時頃ムルマンスク空港に到着しました。翌朝早々ムルの町をハイペースで散策したり、打合や宴会でロシア語を捲くし立てたりするなど、知力&体力の衰えが全く見られない伝兵衛さんの滞在中のスケジュールは下記の通り。

伝兵衛さんの予定:
24日 来ムル
25日 児童青年図書館訪問
    ムルマンスク経済アカデミーと打合
    日本語教室生徒さんとの歓迎会
26日 対日友好団体「オーロラ」との打合
27日 ムルマンスク人文大学と打合、地元文化クラブ訪問
28日 語学学校「リングヴァ」打合、日本語生徒宅訪問
29日 離ムル


日本書籍入荷紹介のプレゼン IN 児童青年図書館

2008-02-23 02:30:57 | 日本語教室・日本文化
初代日本語教師・伝兵衛さんの教え子で、ダーシャさんという若い女性が児童青年図書館で働いています。今は仕事の都合で日本語教室に通えないでいますが、彼女を中心とした提案により、この程同図書館に日本書籍が置かれる運びとなりました。


その日本書籍導入の紹介を含めた新刊入荷のプレゼンテーションが、2月20日(水)正午から同図書館メディア室にて開催されました。このプレゼンは各学校毎に、学校からの要望に応じて随時開催されるそうです。この日は十代半ばくらいの女子学生を中心に20名程参加し、耳を傾けていました。

ロシアで人気を博している日本作家、村上春樹や吉本ばなな、井上靖などの文学作品から、日本コミックの紹介までジャンルを幅広く説明、学生達の興味をそそりました。

露訳されている日本書籍は導入済みですが、図書館側は原文書籍も導入したいとの方針。原文といっても、かな&漢字交じりの文学書をいきなりというのも酷なので、まずはコミックやロシアの童話を和訳&絵本化した本を導入したいとのこと。
 
5年前この町に初めて日本文化の種を蒔きましたが、今度は教え子の方も乗り出して、徐々にその文化交流の華を育て始めました。
ブログ筆者は、図書導入準備や質問応対などで日々を追われています。