ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

新・ムルマンスク市長 誕生!

2009-03-22 03:22:43 | ムルマンスク市・街の表情
このブログを訪れるユーザーさんの大半は、市政、特にムルマンスクの市政にはあまり興味をお持ちでないと思いますが、最近こんなことがありましたので、報告。

任期満了に伴い、3月1日(日)にムルマンスク市長選挙がありました。

この日に開票した結果、
 1位 サフチェンコ氏
 2位 スボーチン氏
 3位 ・・・
となりましたが、1位と2位が僅差だったため、2週間後の3月15日(日)に決選投票が実施されました。

この結果、無所属前副知事のセルゲイ・スボーチン氏(写真左)が、前職のミハイル・サフチェンコ氏(写真右)を大差(26.5%差)で破り、新市長になりました。
サイトによると、今後も統一ロシアに所属する気は無いそうです。



サフチェンコ氏の敗北の原因は、外国人で市政に疎い筆者にはよくわかりませんが、噂によると

○ハイパーマーケット「オケーィ」を建設する際、労働者を休日返上で働かせた。
○商業第一主義者である。
○景気が悪くなった。もううんざりだ。

などなど。本当かどうかわかりませんが、市長を選ぶのは政府ではなく市民なのですから、市民の生活を蔑ろにしてはいけませんね。

一方、スボーチン氏は選挙を睨んで、その以前から地元ケーブルテレビ「アルクチクTV」に専用番組を作り、「Честь, совесть, и закон(名誉と良心と法律)」のキャッチフレーズを掲げ、市民からの質問に回答したり、自身の展望を説明したりなど、ムルマンチャーネのハートを実に巧妙に掴んでいました。

ムルの町とムルマンチャーネのハッピーライフのために、頑張ってください。


p.s.余談ですが、昨日オケーィで買い物をしていたらスボーチンご夫妻に酷似した方々が買い物をされていました。
正にこの顔でしたよ!スボーチン氏の顔って、なんとなく東洋人ぽくないですか?
「居酒屋のカウンター席に座って、熱燗とお通しを堪能している実年サラリーマン」
を髣髴とさせるのですが、いかがでしょう。こんな感じの日本人、見かけたことありませんか?