ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

ムルマンスク市内の様子(2)

2022-03-22 15:54:32 | ムルマンスク市・街の表情
このところウクライナ情勢関連で、弊ブログにも多くのアクセスがあります。
また私の安否を気遣う便りも、数多く寄せられました。
どうもありがとうございます。
世界的に悪いニュースばかりで気が滅入って、やる気も希望も感じずにいますが、
「こんな風に感じているのは、私だけじゃない。日露に関わっている人皆も辛い。」
と、気張って頑張っております。
全てにお答えするのは時間の都合上できませんので、申し訳ありませんが、
この場を借りてお礼と近況をお伝えしていこうと思います。


さて、ここ最近のムルマンスク市の様子です。

3月18日に市中心にあるピャーチウグロフ広場で、クリミア併合8周年行事がありました。
「За Мир, За Россию, За Президента(平和のために、ロシアのために、大統領のために)」
「Своих Не Бросаем(私達は同胞を見捨てない)」
などといったスローガンの下、14時頃には広場を埋めるように市民が集まりました。
しかし私が職場に着く16時にはその数は目算100人前後にまで減っていました。
普通の行事と比べて特異だったのは、いつもの赤い柵に加え、灰色の高い外柵が設けられていたことです。
警官の数もとても多かったです。
  

行事中は周辺道路が通行制限され、酷い渋滞でした。
 

その様子のビデオです。演目の最中打ち上げ花火をするなど、非常に喧騒的でした。
▼2022年3月18日 16時頃 クリミア併合8周年行事@ピャーチウグロフ広場



公共交通機関にイベントトロリーバスが出現。第二次世界大戦時の戦勝シンボルである橙と黒の
ストライプ模様のリボン「ゲオルギースキィリボン」をZ字形に配置し、
「Своих Не Бросаем(私達は同胞を見捨てない)」と書かれています。この
「Своих(同胞)」とは、自称ドネツク人民共和国と自称ルガンスク人民共和国に住むロシア系住民のことです。



更に悪いニュースです。
3月21日に露外務省は「北方領土問題を含む日本との平和条約締結交渉を中断。
北方領土への旧島民の墓参などを目的とした日本とのビザなし交流の停止。
北方領土での日本側との共同経済活動から撤退」と表明しました。
そして更にロシア国内唯一の欧州報道メディアで、国内向けにロシア語放送していた「EURONEWS」が同日、
フェイクニュース法に抵触するとして業務停止に追い込まれました。
TVではもう、露の大本営発表しか見られません。ネットが頼りです。
ですがYOUTUBEも近々ブロックされるのではと言う情報もあります。


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