ソロモンの 衣より青き いぬふぐり 夢詩香
*また春の句です。ぼけてますが、いぬふぐりの写真はこれしかなかったので、使いました。
この句はもちろん、聖書にあるこの言葉からとっています。
野の花を見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。
わたしはこの言葉が好きで。宗教的な意味は別にあるんらしいんだけど、詩的な響きが好きなのです。だからこのブログのタイトルも、最初は「野の花を見なさい」にしようかと思っていました。
ヘクソカズラと同じように、この花の名前も、よく問題視されますね。漢字にすると「犬陰嚢」だし、かわいい花なのにこんな名前はかわいそうだということで。
調べてみると、瑠璃唐草とか天人唐草とか、最近では「ホシノヒトミ」とかいう別名もあるそうです。でもわたしとしてはピンと来ないというか。「星の瞳」なんてちょっと気どり過ぎの感じもするし。
花の名前は難しいですね。でも美しいことには変わりはない。ソロモンがどんな格好をしていたかは知らないけど、絶対にいぬふぐりのほうが美しい。
だっていぬふぐりは、一番自分に似合う服を着ているから。