比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
写真、文章のリンク自由。

フォトアルバム・・・草原の神様・・・コミミズクの・・・冬から春まで

2012-10-02 | 生き物大好き 猛禽
彩の国比企の郷の・・・荒川の・・・広い河川敷。

今年の冬はユーラシア大陸から荒川中流域の吉見町運動公園の堤防法面にコミミズクがやってきました。このあたりを散歩している人に聞きましたら熊谷から下流20数kmにわたって20数羽、目視したそうです。
菜の花の咲く4月上旬「いい日旅立ち」しました。
この地に来年も来るかどうかはあちらの事情です。
また来年も来てくれるといいですね。

そんな「小耳木莵の冬から春まで」を追いかけてフォトアルバムにしました。


草原の神様 小耳木莵


コミミズク・・・フクロウの仲間、頭の上の羽を耳のように立てるのをミミズク、ソウでないのをフクロウといいますが、アオバズクのように耳のないのもあります。長さ40cm弱、カラスを2回り小さくしたくらいの大きさ。北のほうから冬に渡ってくる渡り鳥、どこから来たのかは聞くわけには行かないのでわかりませんが、ユーラシ大陸東部、ロシアのシベリアの凍土地帯からではないかと思います。白夜の国に生まれ育ったせいか昼間も狩を行います。高木のない凍土地帯ですからブッシュ状の低木または少し高い土塁上の上に留まり、餌を絶えず物色しています。肉食系で昆虫、小動物、小鳥を監視台の上から両眼とも前面を向いた目とパラポラアンテナのような平面的な大きな顔の輪郭で音を集めて耳に情報を入れ、羽音のしない翼で飛び立ち狩を行います。荒川中流域の広い堤防の法面は野ネズミ類の格好の繁殖地、コミミズクにとって豊富な御狩場です。

《蛇足》今年の冬、コミミズクの飛ぶフィールドで撮った別の鳥さんたちの写真です。


動物写真の写真集を図書館で借りて読みました。

宮崎 学「<フクロウURAL OWL」(メディアファクトリー2010年刊)※「ふくろう」1977年福音館、「フクロウURAL OWL」1989年平凡社から続く。
宮崎 学「けもの道の四季」」(平凡社1984年刊)

この本を見ていて、唸った。写真家は1949年生まれ。わたしの生まれた村と同じ村の出身です。地元の光学精密機器の会社に就職してカメラに目覚め、生まれ育った伊那の谷の自然に生きる動物の生態を撮っていく、いまのようにデジタルカメラの爛熟期ではありません。一眼レフカメラの草創期です。使用カメラはあとがきなどを見るとニコンFM、ニコンFM2、オリンパスOM-1など、レンズは28mm、50mm、70mm、100mmなどです。
精密器械会社で培ったカメラ改造技術、センサー作成技術、フラッシュシンクロ技術、、遠隔操作機器、すべて自作・改造のようです。
動物を写真の被写体として見るだけでなく動物の生態に目を向けて動物と人間の関わりかたを考察しています。

生き物の写真など下手な写真を撮っているわたしが恥ずかしくなりました。




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