比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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8月6日は「ひろしま忌」・・・8月9日は「ナガサキ忌」

2015-08-09 | 語り継ぐ責任 ひろしま ナガサキ
2015年1月1日の新聞記事から・・・
1月1日、天皇陛下は新年にあたり「来る年が原子爆弾による被災より70年経つを思いて」詠んだ歌を発表した。

爆心地の碑に白菊を供えたり
   忘れざらめや往にし彼の日を


8月6日は「ひろしま忌」。
撮影は2013年3月

8月9日は「ナガサキ忌」。
撮影は2006年3月


忘れざらめや」?・・・「忘れず+あら(有り)+め(推量)+や」・・・(現代語訳)忘れることなんて有るだろうか・・・忘れてはいけないんだ・・・という意味だ。

2015年1月6日の朝日新聞「天声人語」にこの歌が再度紹介されていて、長崎被曝の語り部片岡ツヨさんの訃報が記されていた。片岡ツヨさん、2014年12月20日死去、93歳、「長崎の鐘」(アンジェラスの鐘)で知られる大浦天主堂(教会)の敬虔なカソリックの信者であったという。24歳のとき長崎市の三菱兵器製作所大橋工場で被曝、親族13人は死去、自身は全身に大やけど、顔にケロイド、自殺を考えた絶望を乗り越えて「自分を平和の道具として使ってほしい」と自らの被曝体験を語って来た。
片岡ツヨさんについてのウエブ情報→クリック

事実というものは、年月がたち生き証人がこの世から消えて行けば、歴史となり、歴史というものはその時代の為政者により、都合よく塗り変えられていくということは、定説になっています。
真実を「忘れざらめや」・・・とするように。真実から目を逸らさないように。
そんなことが無いように、文字や資料や情報によって語り継いでいくことが、今の時代に必要ではないでしょうか。


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2 コメント

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天皇陛下の想い (こきおばさん)
2015-08-09 05:39:10
今上天皇の平和に対する強い想いを国民はよく理解していると思われます。
天皇というお立場で、一連のお言葉や行動は、かなりの決断が居ることでしょう。
平和を願うお気持ちが、安倍さんには届かないようですね。
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天皇制の是非論は (こきおばさんへ・・・ヒキノ)
2015-08-12 00:09:21
おいておいて、個人的には平和への思いが強い人だと思います。
明仁、美智子のご夫妻はともに戦中、戦後を生きて、平和の嬉しさを知ってるかたです。
一連の言葉はどれだけ制限があるかわかりませんが、平和を願うわたしたちと気持ちは同じです。
わたしには何か危険を感じてSOSのメッセージを発信してるような気がしてなりません。

天皇が、また時の政府の傀儡になって「神様」になる時代が来ないように。
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