比企の丘

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コロナ禍2年目・・・吉村昭の小説『雪の花」を読んだ

2021-08-14 | 本・テレビ、ドラマ・映画・スポーツ
                                         、
コロナ禍が一向に収まりません、というか最悪の方向に向かっているようです。
わが町のワクチン接種状況は 65歳以上で2回接種が92%、18~64歳の接種が1回71%、2回32%・・・小さな自治体ですのでほぼ全国平均の進捗状況です。
ちなみにこれまでの事例数は54人・・・人口が少なく公共交通機関が電車がなく、バスのみ、飲み屋とか食堂もほとんどない村なので陽性者の累計は少ないが、これからはワカラナイ。ワクチン接種の効果を祈るのみ。

コロナ禍二年目・・・いろいろあった・・・

ここ1~2週間が山場です」・・・といってから2年目に入った。
アベノマスク」・・・あれは何だったのだろう。それにこの非常時に自分の名前を付けるなんで・・・
特別定額給付金」・・・あれは何だったのだろう。国民に迎合するより医療機関の充実を目指す方が・・・
三密は避ける」・・・「ソーシャルディスタンス(人と人との距離)」・・・銀座で会食・・・
不要不急の外出は避ける」・・・バッハIOC会長の銀ブラは不要不急ではない外出だったのだ。

うちで踊ろうぜ」・・・安倍前首相。そうしてもらいたい。この人には家でじっとしていてもらいたい。
GO TO イート」・・・飲めや歌えや・・・飲み屋さんは酒類販売は禁止・・・酒卸し問屋、金融機関が監視せよ・・・西村経産相・・・
GO TO トラベル」・・・そうだ旅に行こう・・・お盆には帰らないでください・・・

尾見会長の提言に」・・・田村厚労相は「専門家の自主的研究」と。

ガースーです」・・・菅首相・・・コロナ禍は世界的な危機状況・・・一国の宰相が「笑い」をとってる場合じゃないだろう・・・

安心安全のオリンピック・・・オリンピックとコロナ陽性者の増大は関係ない(そうかもしれないがそうれを裏付けるエビデンスはない) ・・・

政治家って何だろう?

吉村 昭著「雪の花」(新潮社 1988年刊)・・・より
江戸時代後期.・・・多くの命を奪う天然痘、種痘の研究に命を懸けた越前福井の町医者笠原良策、種痘の入手を何度も藩役人に請願、2年余のあいだ無視され、最後に藩医半井仲庵に直訴、側用人中根雪江、藩主松平春嶽に聞き届けられ、江戸幕府老中安陪正弘に請願、認められて、1849年長崎経由で種痘の種を入手、その接種の普及には人々の抵抗感が強いこと、同業漢方医の誹謗もあって困難を極めたが次第に広まり大阪、京都、越前から全国に広がっていきました。私財をなげうって病魔に立ち向かった町医者、それを認め後ろから背中を押してくれた英邁な君主松平春嶽がいました。
これを遡る1810年蝦夷地でロシアに拉致された五郎次なるものが種痘を持ち帰り松前藩の下で種痘をほどこしたがその技術は伝えられることなく途絶えました。1813年同じくロシアに漂着した安芸国の船乗り久蔵が種痘技術と種痘を持ちかえり広島藩にこの普及を訴えたが藩主、家中の者に無視され実用に至りませんでした。
いずれも為政者の無策、無明・・・


天然痘・・・1980年WHOで根絶宣言されたウイルスによる死亡率20%~50%の感染症、太古より存在するウイルスであるが、最初に記録されているのは紀元前1350年エジプあたり。中東よりヨーロッパに、中国では495年に記録が、朝鮮半島から日本に伝わったのは6世紀。紀元前に人痘による予防法があったと伝えられる。牛痘による予防法は古くからいわれていたが1796年英国のジェンナーが成功した。蝦夷の五郎次がロシアから持ち帰ったのはその15年後のこと。日本では1876年(明治9年)幼児への種痘が規則化され義務付けられ、1976年接種は中止された。
笠原良策(1809~1880年)・・・越前国福井の町医者、漢方医であるが京都の日野鼎哉に蘭方を学ぶ。長崎よりの種痘の入手は日野の尽力が大きい。

※コメント欄オープン。


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2 コメント

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川柳・・・でご挨拶。 (縄文人)
2021-08-15 09:12:36
申し訳ない「雪の花」不勉強にて~コメント失礼・・・・。
駄句を
  ▼デパ地下もクラスターだとコリャいかん
  ▼阿部マスクどこえ行ったか風に舞い

コロナ菌様、
「人間をあまり虐めないで~程々にオネゲエ申しますます」
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コロナ感染爆発 (縄文人さんへ・・・ヒキノ)
2021-08-15 12:59:14
東京も埼玉も凄いことになってます。
老人は出歩かず蟄居してればいいのですが働いてる人はそうもいかず、どうしたらいいでしょう。答えはないようです。
オリンピックのこと、やってもやらなくても・・・答えは不明です。

医療科学者たちは真剣です、頑張ってもらいたい。政府も後押しをしてもらいたい。

種痘。ツぺルクリン・・・今や死語になりましたが.・・・種痘にしてもペニシリンにしても科学者たちの血のにじむような研究結果です。

医療科学者たちにエールを送りたい。」
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