「毎日新聞」11月3日付けに、村上春樹氏の「孤絶」越え理想主義へと題した単独インタビューが掲載されました。
不破哲三さんは「赤旗まつり」で、第二次世界大戦終結七十周年を前に、日本の戦争は侵略戦争であったと、政府・軍の資料で明らかにしました。そして、 世界に例のない無責任体制で進められ、敗戦が明らかになっても、天皇絶対の体制護持でけしか頭になかった、ことも資料によって明らかにしました。この侵略戦争を正義だという主張の中心にいた安倍晋三氏が首相の政治を終わらせることの意味がはっきりしました。
村上氏は、独自の思いとして、インタビューで
「日本の問題は責任回避 ●終戦も原発事故も
僕は日本の抱える問題に、共通して「自己責任の回避」があると感じます。45年の終戦に関しても2011年の福島第1原発事故に関しても、誰も本当には責任を取っていない。そういう気がするんです。
例えば、終戦後は結局、誰も悪くないということになってしまった。悪かったのは軍閥で、天皇もいいように利用され、国民もみんなだまされて、ひどい目に遭ったと。犠牲者に、被害者になってしまっています。それでは中国の人も、韓国・朝鮮の人も怒りますよね。日本人には自分たちが加害者でもあったという発想が基本的に希薄だし、その傾向はますます強くなって
いるように思います。
原発の問題にしても、誰が加害者であるかということが真剣には追及されていない。
もちろん加害者と被害者が入り乱れているということはあるんだけど、このままでいけば「地震と津波が最大の加害者で、あとはみんな被害者だった」みたいなことで収まってしまいかねない。戦争の時と同じように。それが一番心配なことです。」と、述べています。
そして、若い世代に向けて「人は楽観的になろうという姿勢を持たなくてはいけないと思っています」と述べています。
「軸のない世界に『仮設の軸』を提供していくのがフィクションの役目だと信じています」とも語っています。
「理想主義は人と人とをつなぐものですが、それに達するには、本当にぎりぎりのところまで、一人にならないと難しい。」と言っています。
私は、加藤周一氏の「孤立しないためには、個人主義が個人的ではなく、社会的に徹底させられる必要がありましょう」という社会的な連帯へと広がる時代になってきていると思うのですが。
不破哲三さんは「赤旗まつり」で、第二次世界大戦終結七十周年を前に、日本の戦争は侵略戦争であったと、政府・軍の資料で明らかにしました。そして、 世界に例のない無責任体制で進められ、敗戦が明らかになっても、天皇絶対の体制護持でけしか頭になかった、ことも資料によって明らかにしました。この侵略戦争を正義だという主張の中心にいた安倍晋三氏が首相の政治を終わらせることの意味がはっきりしました。
村上氏は、独自の思いとして、インタビューで
「日本の問題は責任回避 ●終戦も原発事故も
僕は日本の抱える問題に、共通して「自己責任の回避」があると感じます。45年の終戦に関しても2011年の福島第1原発事故に関しても、誰も本当には責任を取っていない。そういう気がするんです。
例えば、終戦後は結局、誰も悪くないということになってしまった。悪かったのは軍閥で、天皇もいいように利用され、国民もみんなだまされて、ひどい目に遭ったと。犠牲者に、被害者になってしまっています。それでは中国の人も、韓国・朝鮮の人も怒りますよね。日本人には自分たちが加害者でもあったという発想が基本的に希薄だし、その傾向はますます強くなって
いるように思います。
原発の問題にしても、誰が加害者であるかということが真剣には追及されていない。
もちろん加害者と被害者が入り乱れているということはあるんだけど、このままでいけば「地震と津波が最大の加害者で、あとはみんな被害者だった」みたいなことで収まってしまいかねない。戦争の時と同じように。それが一番心配なことです。」と、述べています。
そして、若い世代に向けて「人は楽観的になろうという姿勢を持たなくてはいけないと思っています」と述べています。
「軸のない世界に『仮設の軸』を提供していくのがフィクションの役目だと信じています」とも語っています。
「理想主義は人と人とをつなぐものですが、それに達するには、本当にぎりぎりのところまで、一人にならないと難しい。」と言っています。
私は、加藤周一氏の「孤立しないためには、個人主義が個人的ではなく、社会的に徹底させられる必要がありましょう」という社会的な連帯へと広がる時代になってきていると思うのですが。