JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

安倍首相追い詰められ、事実を偽って選挙で勝てば、消費税増税

2014年11月19日 | Weblog

安倍首相の昨日の記者会見で、「雇用賃金が良くなっている」と言ってましたが。
今日の「赤旗」に実質賃金15か月連続減など厚生労働省の資料でそのウソがはっきりしました。
 そもそも、消費税10%を18か月延期する判断こそ、経済失政を自ら認めることですし、選挙で勝てば、その後必ず上げるというのですから、事実を偽って多数を握り、なんでもやりたい放題を続けるということでしょう。
 国民の運動と世論に追い詰められた、解散・総選挙ということが鮮明に。


 
 「赤旗」より
 厚生労働省が18日発表した9月の毎月勤労統計調査(確報)によると、物価の変動を反映した賃金水準を示す実質賃金指数(現金給与総額)は前年同月比3・O勿低下しました。前年割れは15ヵ月連続でした。アベノミクス(安倍晋三政権の経済政策)によって物価が押し上げられているため、実質賃金の低下が止まらないなど、貧困と格差が拡大する一方です。
 格差拡大は、非正規労働の拡大にも表れています。
12年7~9月期に3327万人だった正規雇用の労働者数は、14年の7~9月期には、22万人減少。一方、非正規雇用の労働者数は、123万人拡大し、1952万人に達しました。実質の雇用者報酬は、4320億円減少し、61兆8507億円に落ち込みました。
 12年からの1年間で働く貧困層(年収200万円以下のワーキングプア)は、30万人拡大。貯蓄なし世帯の比率は2年間で4・4ポイント増えて14年は30・4%と、3割を超えました。
 庶民の家計の実質収入が減少する中で、実質の個人消費が減少。14年7~9月期は、12年の同期と比べると2兆1186億円減少し、76兆8117億円に落ち込みました。
 一方、大企業(資本金10億円以上)のもうけは拡大。14年4~6月期の大企業の経常利益は12年4~6月期より4兆円以上増え、11兆円を超えました。
 100万丿(約1億円)以上の資産を持つ富裕層は14年に前年より9万人増え、273万人に迫る勢いです。
 17日に発表された7~9月期の実質国内総生産(GDP)は2期連続のマイナスという結果に陥りました。「景気の好循環」を掲げた安倍内閣でしたが、各種の統計資料は、アベノミクスの2年間か大企業や大資産家には巨額のもうけを保証した一方、貧困層が拡大し、物価上昇と消費の冷え込みをもたらし、景気そのものの悪化を招いたことを示しています。
  (金子豊弘、杉本恒如)