重い病に罹っているにも関わらず、作者は、明るいタッチと、フォークローの感覚を醸し出しながら、描いたり、作ったりした作品である。最初は、何かと思ったが、恐らく、トイレット・ペーパーの芯であろうかとおもわれる画材にも、絵を描いて、さりげなく、テーブルの上に、作品が、並べられていた。昔、メキシコや、遠く、チリの南の端の南極にまで、近い所まで、出張で行き、マリアッチの軽快な音楽やギターの弾き語りとともに、唄い、飲み、食べ、人生を、アスタ・マニャーナと楽観的に、エンジョイしていく、アンデスの人達の人生観も、今となっては、この作品を通して、懐かしく、感じられる。文字の筆記体までも、又、何とはなしに、暖かい感じがする。週末には、田植えと重なってしまうので、音楽が、一緒に、愉しめないのが、残念であるが、そんな愉しそうな音楽までも、聞こえてきそうなそんな作品展である。