小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

ワタミの裁判:

2015年12月18日 | 社会戯評

ワタミの裁判:

言わずと知れた『過労死自殺』裁判の判決である。それにしても、『自分が、経営に関わっていたら、こんなことにはならなかった筈である』式のコメントは、一体全体、創業者利益で、儲けた資金を、たんまり、原資にして、どれ程の選挙資金として使用して、当選したのかを考えるとき、実に、空虚な響きしか、聞こえてこないのは、何故であろうか?それにしても、ブラック企業のイメージが、若い働く者を結果的に、敬遠させてしまい、更には、労働力不足とミスマッチにより、企業の経営それ自体すらも、危機に陥れることになろうとは、一体、この創業者は、予想していたのであろうか?誠に、皮肉なことであろう。それでも、失われてしまった若い真面目な一人の若い女性労働者の死は、どれ程の億単位の金を、賠償金として、支払ったとしても、償いきれる代物ではないであろう。一体、いつになれば、こうした悲劇が、繰り返されることが、止むのであろうか?ワーク・バランスなどという言葉で、簡単に、今日、語られるが、現場の働く若者は、一体、制度上、どんな保護政策の下で、働いているのであろうか?労働監督局や上司・管理職・役員は、何をしていたのであろうか?愉しく、酒を酌み交わしながら、一方では、低賃金と長時間労働と残業とに、追われて、肉体だけではなくて、精神も病むのでは、嘗ての3Kの問題ではないが、酒も不味くなってしまう。残念乍ら、酒を楽しむ裏側では、こうしたことが、当たり前の常態化してしまっていたのであろうか?又、金で、一件落着なのであろうか?