小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

監査法人のローテーション化:

2015年12月19日 | 社会戯評

監査法人のローテーション化:

何でも、繰り返し、行われる大企業と会計監査法人との歴史的な癒着と不適切な関係を断絶するためにも、EUで、検討されている会計監査法人のローテーション化が、法的にも、検討され始めていると言うではないか?それ自体は、決して、悪いことでもないし、むしろ、解決対案のひとつとしては、評価されよう、もっとも、会計監査法人にしても、クライアントの会社と云う事で、その会社出身の会計事務会社を買収したり、合併の繰り返しで、巨大化して、大きくなってきたという経緯もあるのは事実である。だからこそ、美味しいクライアントへは、『不都合な真実』は、なかなか、指摘できないものであることも事実であろう。クライアントとの緊張関係を保ちながら、癒着せずに、では、どのように、客観的、且つ、中立的な透明性に富んだ会計・監査システムが、今後、構築しうるのであろうか?果たして、監査法人のローテーション化により、そえが、本当に担保できるのであろうか?これまでも、社外取締役などの仕組みへの取り入れも、こうした観点から行われてきたものの、充分、東芝の件でも、機能していないことが分かった以上、どのような議論が必要なのであろうか?監視する側、される側にも、いずれにも、今日、ある種の『矜恃』が、無くなってしまっているのは、はなはだ、残念ではあるが、そんな悠長な精神論や道徳・倫理観に任せきりや、期待していても、どうすることが出来ない現状がある。本当に、専門家からの厳しい指摘は、反映されているのであろうか?それとも、所詮、クライアントは、やはり、『神様』ということで、終わってしまうのであろうか?