サーキット・ブレーカーと5日連続続落:
上海の証券市場では、年初明けの4日のうち、既に、2日も、サーキット・ブレーカーの自動的な作動に伴って、取引が停止したとされている。もっとも、これに伴い、余りに、効き過ぎたせいなのか、株式市場の混乱を加速させる恐れがあるとかで、結局、当局の判断で、この装置を取りやめる結果になってしまったらしい。一方、東京でも、過去に前例を見ないような年初5日連続の続落で、新年をお祝いするのんびりとしたご祝儀相場どころか、何とも、アベノミックスに、期待していた投資家達が、中国情勢と中近東情勢の不安定性・原油価格の下落と市場先行き不透明性に嫌気がさしたせいなのかは、定かではないが、一挙に、アベノリスクと称されるような展開になりつつある。もっとも、一部の金持ち・資産家は、既に、年末には、しっかりと、売りに廻っていて、利ざやを確定していることは、間違いないであろうし、下がれば下がるほど、様子見で、安値買いの時期を狙っているのかも知れない。所詮、相場なるものは、そんなものである。知らぬは、仏様だけで、一般、素人投資家が、先行き不安ですね的なコメントが、せいぜいのところであろう。新常態などと、何処かの国の為政者が、現状追認を為す術もなく、漢字で表現しえても、庶民は、正直なモノで、一端、新常態どころか、新非常事態と認識し出せば、一斉に、売りに廻るのが、何処かの国の国民のやり方であろう。確かに、夜逃げも、国外逃亡も、公然と増えてしまうのも、頷けようか?それにしても、こんなに、テロの脅威だけでなくて、人々の心理的な不安や、将来への不透明性を暗示させるような出来事が、次々に、生じるものである。一体、そんなことは、既に、織り込み済みなどと、誰が言えるのであろうか?それにしても、物事の様々な事象に潜む両面性というものは、実に、面白いモノである。ついこの間まで、石油相場も、100ドル台で推移し、シェール・ガスなどともてはやされていたのに、今度は、30ドル台に下落し始めると、一転して、不採算、ハイ・リスク投資だとばかりに、影の側面ばかりが、論じられ始め、一体、物事の見方というモノは、どちらが、正しく、正しくないのか?謂わば、物事の真理とは、状況によって、どうにでも、変容しうるモノであって、永遠の真理では決して、ないと云うことなのであろう。石油が高くても、困るし、一転、値下がりしても、実は、決して、喜べないとなると、我々は、どうしたらよいのであろうか?まるで、これまで、バラ色に、もてはやされたアベノミクスも、一転、アベノリスクと称されるようになると、証券会社の営業のキャッチフレーズではないが、やはり、リスクを分散して、バランス良く、短期に騙されずに、しっかり、収益が上がるような長期保有をお薦めします、などという耳ざわりの良い甘言も、ホンマカイナ?と大坂商人ではないが、心の底で、懐疑心が、蠢き始める。それとも、グローバリズに、背を向けて、そんなことは、我関せずとして、超越し、泰然自若として、いられるのであろうか?人々は、一体、どちらなのであろうか?そして、自分は、、、、、、?