小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

『一国二制度と共通の価値観』と『戦略的互恵関係』:

2016年01月15日 | 社会戯評

『一国二制度と共通の価値観』と『戦略的互恵関係』:

いつも、香港や台湾、中国との関係を眺めながら、これらの言葉が、頭の中を駆け巡る。全く、雨傘革命も、一国二制度も、国禁書にも似た、書店への言論の自由と、中国本土での人権派弁護士への政治的な圧迫の中で、一体、『戦略的互恵的な関係』と言う内実は、何処に存在するのであろうか?台湾の総統選挙にしても、これまでの中国と一緒に成長し、一緒に、その恩恵を享受するという夢は、今日、はかなくも、敗れて、一定の距離を、政治的にも、経済的にも置きながら、関係を再検討するという選択が、なされるのであろうか?それとも、北朝鮮並みに、突然、台湾海峡を跨いで、緊張を一時的に高める戦略をとるのであろうか?それにしても、経済の減速と反腐敗キャンペーンと株価の下振れと、いずれにしても、どこもかしこも、頭の痛い問題ばかりであろう。それにしても、アジアの国では、共通する認識を共有する国が、一体、何カ国あるのであろうか、そして、歴史認識の問題に加えて、『戦略的な互恵的な関係』とは、一体全体、どんな状況を指して云えるのであろうか?『moving Goal』も、『不可逆的な解決』と言う言葉も、すべて、こうした関係性の中で、改めて、考えてみると、実に、様々な眼に見えないものが見えてくるものである。