来年退職を迎える市民から年金問題の問い合わせがありました。自宅に届いた「ねんきん定期便」を見ると若い頃の記録が明記されていないので、“年金事務所”(旧社会保険事務所)の窓口に相談に行ったそうです。窓口対応は職員と思っていたら、社会保険労務士の方だったので驚いたそうです。私は、基礎年金番号さえ判ればすぐに履歴が出ると思っているのですが、窓口では「名前と生年月日は?」と聞かれ、バソコン入力を見ていると名前は“カタカナ”で入力していたそうです。偶然なのか“消えた年金”?に該当して「履歴」検索不能となったそうです。「現在のお仕事は・・・」と聞かれ説明すると、奥にある電話で本人紹介を行い、基礎年金番号を確認し、ようやく番号によって履歴が判る、というお粗末な対応と憤慨していました。いまの時代に何故“カタカナ”入力なのか?しかも、会社名と所在地を言って調査依頼をすると「少し、お時間を下さい」との返答。「少しとは1週間後ですか?」と伺うと、返ってきた答えが「・・・半年はかかる」と耳を疑いたくなる対応に呆れたようです。行政用語で「少し」と言うのは「半年なの?じゃ、1年だったら“もう少し”と言われるのかナ?」と皮肉っていました。社会保険庁の名称を今年1月から“国民年金機構”と名称変更し、何か改革が進んだように見えますが、進んだことは職員の合理化であり、事務能力のなさだけ?と思うのは当然の声です。
ミスター年金と言われた方が厚生労働大臣になって、「“消えた年金”は直ちに解消する」と公言しましたが、相談者の話が事実とすれば実態は何も変わっていないようですネ。
そんな会話をしていると、市長選の話題になりました。「9日付けの市長のブログを見ましたか?」と言う話でしたが、あいにく外出先での電話だったことと市長ブログをいつも見ている訳でもないので、帰宅後検索して読むと確かに事前運動?と読みとれる表現がありました。「・・・今年は選挙イヤー・・・どうぞよろしくお願いします。・・・いよいよ決戦に向けてお世話になります。・・・」とのブログでの明記は不特定多数に対するブログとして、読み手にどのように受けとめられるでしょうか?挨拶のなかで表現するのは自由ですが、それを活字にすることは私としては“事前運動”に該当する?と思いますが・・・。
年金問題と選挙運動は別問題ですが、共通したことは“曖昧”な対応です。ルールあっての社会だけにしっかり守ってほしい、と思いました。