ようやく“桜”が開花し、早朝ウォークしていると春の臭いを感じます。我が家の玄関先の狭いところにも元気に花が咲いています。単純ではありませんが「春が待ち遠しい・・・」と言う思いはこうしたところにあるのだ、と感じます。
昨日、夕方母のところに顔を出すと、「いま、リハビリ室にいます」と看護士さんが教えて頂き、その足で“リハビリ室”を覗いて見ると、(リハビリ技師に)支えられながらも座位で“おはじき”を左手に持って、手前に置いてある籠にひとつ、ひとつ投げる練習をしていました。黙って様子を見ていると、Sさんが「今日は調子が悪いネ。いつもなら全部入れられるのに・・・。お父さん(私のこと)が見ているから少し緊張しているのかナ」と励ますと、私の顔を見るなり満面の笑みで「ウッフフ」と声?を出して頑張っていました。その後に5色5輪の輪を棒に掛ける練習。同じ色に掛ける練習は少し頭が使います。この訓練も日によって完全制覇出来る日とバラバラになる日があるようで、その時の身体の状態が大きく左右されるようです。
リハビリを終えて疲れもありましたが、「相撲でも見る?」と声をかけると目がTVの方向に向いたので見せようとしたら、自分からイャホーンを取って耳に入れました。(ビックリさせられます)
雨続きの影響でご無沙汰していた次男が、学校帰りに自転車で駆けつけてくれました。「おばぁちゃん。元気だった!・・・」のかけ声の前に、顔を見るなり“笑顔”で迎えてくれて次男もひと安心。
相撲中継が終わったので私は帰宅しましたが、自転車で帰ってきた次男が「お父さんが帰った後、おばぁちゃんが『何』と喋ったヨ」と教えてくれました。僅か1語であっても言葉にしたのは初めてだけに驚きました。
入院に関わって、これまでも治療費などに関わって様々な市民相談が寄せられています。現実、母が入院生活を送るようになって、高度医療の進歩、医療スタッフの献身的な姿を見てきましたが、国の医療費抑制策によって、入院日数の制限、次の転移先の相談などをめぐって、今後の不安が残ります。介護施設でも600人を超える待機者がいますが、医療機関でも次の転移先の待機待ちが増えています。どこでも誰もが安心して暮らせる社会保障(医療・介護・福祉)の充実は国の責任です。医師不足、病院のベット制限など今日の医療崩壊をつくり出した自民党政治は審判が下りましたが、民主党政権も同じ方向では、国民への裏切り行為です。政治のおおもとを質すことが急がれます。