nabe語録-スペシャルティコーヒー専門ショップ サーカスコーヒー

京都北山にオープンしたスペシャルティコーヒーショップ「サーカスコーヒー」の熱い日常をご案内します!

「フェアトレード」が通じない国

2018年07月08日 22時16分00秒 | サステイナブルコーヒー
今朝のサーカス家のコーヒーは

夏のブレンド~つきのころはさらなり~です。

さっぱりマイルドで暑い朝にぴったりです。




さてさて、

今回の豪雨で沢山の方々に被害出ています。

おそらく報道されないくらい沢山の被害がでていると思います。

一日でも早く普段の日常が戻ることを願っております。

私たも何ができるか考えながら形にしていきたいと思います。









最近、「コンゴ」のイベントがあって

色々とコンゴのことや東ティモールのことをお伝えしていますが

だからといって、

コンゴのコーヒーをただ単に買ってほしいと

思っているわけではありません。

(もちろんコーヒーで食べているのでゼロではないですが)

世界では色々な事情があって

同じ時代に生まれてきて

少しの場所、少しのタイミングで

今の私たちには、実際、理解できないくらい不利な状況で

毎日を過ごしている人たちがいるということを

コーヒーを通じて知ってもらいたいと考えています。


ちょっと自分なりに冷静になってみたときに

どう見られてるかと考えてみて

ちょっと売り込みが強くなっていないか心配になって

書いてみました。





今回のコンゴ民主共和国の話を聞く会は、

私たちに

とってかなり衝撃の強いものでした。



①「フェアトレード」という単純な言葉、

概念がまったく通用しないということ



②紛争の絶えないこの地域の問題は、

まったく他人事ではなく、私たち全員が考えるべき問題であること



③コンゴのコーヒーは素晴らしいということ

と無限の可能性があるということ



アンナさんは

パワフルでエネルギッシュ、かつキュートな韓国の女性です。

年齢はお聞きしていませんが、とてもお若いです。

アメリカの大学に留学されて

国際関係のことを学ばれて

アフリカを南の方から北へ、

バックパッカーとして現状を見る中で

自分でできることをしたい

と思い、資金をためて独立し、

始めはルワンダでコーヒーの仕事を始めて

対岸であるコンゴに行き、事業を始めた

というざっくりとした経緯です。

コンゴの産業は

世界の95%のシェアを占めるレアメタルや

ダイヤなどの鉱物資源をめぐっての利権争いをめぐって

紛争が絶えない国です。

安定している時期があるとしても

私たちの考える、かなり危険度の高いレベルでの

安定という事でした。


採掘といっても、

山を削りとって崩して

焼き畑農業的に堀り尽くしたら終わりという

継続的ではない仕事です。


そして、仕事も安定しないので

民兵として働き、

日銭を稼ぐ生活が普通だそうです。


そんな中で

継続的な仕事ができ

命の危険を冒さないで

比較的生活が安定することができる

コーヒー栽培産業を拡大して

できるだけ、

民兵などの仕事につかなくていいよう

生活が安定するよう、コーヒー産業の雇用の場が

必要だと考えられたそうです。



ただ、アフリカの中でも

かなり厳しい歴史を重ねてきているので

横領、賄賂などが現実的に横行していて

なかなか単純に「フェアトレード」で

公平な商売をしようなんていう

価値感が通じない国だそうです。


ただ、それは、日本人や国外側の見方であって

現地ではそれが当たり前で

「単純にこうして下さいね」

ということではなく

価値観を合わせていかないと

なにもできないという感じです。



「フェアトレード」という考え方は

比較的アジアでは、

成功しやすい価値観があるということでした。

先日私が聞いたタンザニアでも長年かけて

うまくいってきたということもあり

その場所の歴史的社会的な環境でも

違いがあると感じました。 以前の記事はこちら




アンナさんも数々と痛い目を見られてきたそうです。

ただ、コンゴの農家さんたちの気質として

ストレートに感情を表現されるとことが

アンナさんの性格と合うようで

「コンゴでは私は農家に愛されている!」っと言われてました。


そこで、フェアトレードという社会的なアプローチからというより

しっかりとビジネスとして成功することで

現地での雇用がうまれ、

民兵をしなくていい社会ができればいいと

考えておられるようでした。

ですので、

自社でコンゴに精製工場を作っていこう

という事を検討されているという事です。



っということで本日はこれで終わります。

次回につづく



「現在の社会はコンゴ民主共和国で成り立っているということを知る」の巻

2018年07月08日 08時19分46秒 | サステイナブルコーヒー
今朝のサーカス家のコーヒーは
コンゴチェガンダ村2000です。



京都はひとまず雨がやみ、

久々に朝日を感じています。

今朝は、
20年ほど前にお世話になった

愛媛県宇和島周辺が

ものすごい大雨になっているという

ニュースが飛び込んできて

心配になっております。

毎年宇和島周辺にふるさと納税をしているので

丁度この2,3日前に

宇和島の広報誌が届いて

懐かしくみていたところでした。



被害が最小限におさまりますよう
願っております。




昨日は、

アンナさんを迎えてのコンゴ民主共和国についての

交流会を行いました。

雨の中の開催でしたが

参加者の方もきていただき

狭い店内ですが

多い時にはいっぱいになりました。



コンゴ民主共和国という

遠いアフリカの国の現状を少し知ることができ

大変貴重な機会となりました。


詳しい内容はまた

後日まとめますが

遠く離れたアフリカの地で

私たちとは直接関係ないと感じてしまいますが

パソコンやスマホで使われている

レアメタルの95%以上が

コンゴ民主共和国から

発掘されているということで

簡単にいうと

私たちは、

コンゴから来た鉱物を持ち歩いて生活していることですし

現代社会においてこのコンゴからのレアメタルがなかったら

生活が成り立たないというくらい

コンゴは影響がある国であるということです。

ですので

まずは、現代生活を生きる私たちとしては

とても影響がある国であるという事を知ることから

はじめることが大事だと感じました。

正直
私も自分の生活にそんなに関わりがあるなんで知りませんでした。

一番の勉強は、「知らなかった」という事を知ることから始まります。

衝撃と刺激を受けたので

またまとめますね。