nabe語録-スペシャルティコーヒー専門ショップ サーカスコーヒー

京都北山にオープンしたスペシャルティコーヒーショップ「サーカスコーヒー」の熱い日常をご案内します!

「踏みとどまるのも勇気 突き進むのも勇気」の続き

2020年09月05日 10時49分52秒 | サステイナブルコーヒー
おはようございます。

今朝のサーカス家のコーヒーは

ルワンダ キニニ サンプル焙煎です。

美味しい!採用!

今朝の上賀茂神社です!

久々にお供と。
なんか自信満々笑

京都は今日も天気がよく

暑くなりそうです。

九州をはじめ

台風情報には十分気をつけましょうね。

私も停電した時のために

充電池をマックス充電しておきました。


さてさて

昨日のブログのコメントで

お友達(勝手に思っています笑)の

大山崎コーヒーの中村さんから

あの挿絵に

独立すると家族を犠牲にするような印象があって

違和感を感じるという感想をいただきました。


これです。

私にはそういった感覚がなかったので

とっても新鮮でした。

私とは視点が違うので、

彼自身の率直な意見は

いつも刺激になります。

ありがとうございます!


確かに

独立するからといって

家族を犠牲にするわけでも

見捨てるわけでもないです。

現に私は独立してから

家族との時間も増えたし

自分の生活スタイルを

自分で選んで

生活を送れています。



どうして、

私はそういった感覚だったんでしょうね。

自分なりに考えてみました。

私の育ってきた経験から

「自営業はたいへん」ということが

身に染み込んでいるんだと思います。


何度かブログでもお話ししていますが

私は西陣織の機織りの家で生まれました。

私の祖父は早くに他界して

(私の生まれる前)

若くして父が実家の機織り工場を継ぎました。

私が生まれたころ位から

着物業界の景気が

どんどん悪くなる時で

口では言ってなかったですが

経営的にはとっても苦労していました。

ひしひしとは幼い私にも伝わっていました。

結局、私が中学校に上がる前に

商売をやめて、両親は勤めにでました。

それが父40歳ぐらいで

働き始めてずっと自営業でやってきて

初めて会社勤めになりました。

学歴があるわけでもないし

慣れない仕事でとっても

大変そうに見えました。

なんどか転職もしていたと思います。

そんな大変そうな父でしたが

「自分でやっているときより

よっぽど気楽やわ」

と言っていたことがありました。

「自営業」ってどんなけのプレッシャーがあるのか

ちょっと驚きました。

家業を辞めることになったのも

本人が努力していないとか

ギャンブルでお金を使ったわけでもなく

「着物」という商材が

時代に合わないものになってしまったという

自分ではどうしようもない社会の流れで

先細りしてしまった業界だったからだと思います。

(もちろん時代の流れをよんで

変化しながら対応されてる方もおられます)

そんな中でも

父は苦労しながら

自分で勉強して資格を取って勤めて

私は大学まで卒業させてもらいました。

そんな親の姿をみて

自営業の苦労を知っていたので

「自営業」に対して

「覚悟」が必要だと感じていました。

ただ、父が職人としてやってきたことや

資格をとって仕事ができたことで

「手に職」があることの強みも感じていました。

そんな中で

私は

「手に職」をつけることで

「会社に依存しない生き方」、

「自分で選択する生き方」

をしたいとは思っていました。

でも私は

いっぱい失敗もしてきました。

はじめは「真珠」職人を目指しましたが

「一生海外で生活する」覚悟

まではなかったので挫折。

そんな失敗を何度かして

「コーヒー」の世界にたどり着いた感じです。

会社勤めでも

組織の中で続けていくこともできない感じだったので

自分でするしかなかったのかもしれません。

「会社員不適合者」です(笑)

私の若いころの時代と違って

「独立すること」に対する社会の状況も変わっていますし

「自分らしい選択ができる生き方」も

大切なことだと思います。

ただ私は、

定年まで会社や役所でお勤めされる方を本当に尊敬します。

本音を言えば

できれば私もそうしたかった。
半分冗談で半分本気です。

お勤めの方の苦労も知っているつもりです。

自営業の方の苦労も知っています。

どちらもそれぞれ大変です。


まー
自分の努力次第で

「自分で選択できる社会」の日本は

なんだかんだ言って

「いい」社会なんじゃないでしょうか?

世界では、自由に職を選べないところ多いと思います。

最後はシドロモドロですいません。

今日も1日頑張りましょう!

そして台風には十分注意していきましょう!


5年前リニア試乗会に渡邉家3世代男旅の記念の一枚です。








「踏みとどまるのも勇気 突き進むのも勇気」

2020年09月04日 08時52分54秒 | サステイナブルコーヒー
昨日久々に

棚にあった懐かしいコーヒー本を

改めて読みました。



多くの開業本は

「ぜひ開業してください!」

みたいな内容が多いですが

この本の著者「中野弘志」さんは

色々方の成功も失敗も見てこられているようで

シビアに意見も結構、書いておられます。


この挿絵は当時かなり胸を刺しました・・・


もう15年以上も前の本なので

今の状況とはコーヒー業界も

違うところも多くありますが

基本的な「商い」の考え方は同じなんだと

改めて感じました。

自家焙煎店は

いい原料を選んで

いい焙煎をして

好まれる味わいを作り

鮮度の良い状態で

わかりやすく納得してもらう説明をして

販売し続けること。

またコーヒーと一心同体できるぐらいコーヒーが好きなこと

あとは、資金があること。

ということが書かれています。

この本を読んでいると

意外と副業で「ちょっと儲かりそうだから」

「ちょっと場所があるから」

みたいな感覚で出店相談をされる方も

多いみたいに書いてあってちょっと驚きました。

先日、大のコーヒー好きの方が

独立されるということをお伺いして

いいお店になるんだろうなぁ〜

っとオープン前から

「絶対うまく行く」という変な確信は

人柄なんでしょうね。

私も初心に戻って

長く喜んでもらえる

必要とされるお店にしていきたい

感じました。

「踏みとどまるのも勇気

 突き進むのも勇気」

どちらも「覚悟」が必要ですね。

今日も1日「覚悟」を持って頑張りましょう!


アメリカと取り合いをしているコーヒー!

2020年09月03日 08時39分37秒 | コーヒー産地情報
おはようございます!

今朝のサーカス家のコーヒーは

インドネシア マンデリン リントン タノバタックです。




インドネシアは

ブラジル、ベトナム、コロンビアに次ぐ

第4位のコーヒー生産国です。

コーヒー生産量は

量産型のカネフォーラ種(ロブスタ種)が90%で

高品質なアラビカ種はわずか10%です。

20世紀初頭に

コーヒーノキの病気である

葉さび病が流行し

アラビカ種の大半が壊滅してしまいました。

その中でも標高1000m以上の地域でのみ

アラビカ種は栽培されていません。

スマトラ島のアラビカ種は「マンデリン」と呼ばれて

コクのある風味で日本人に人気です。

また、近年、アメリカでも人気が出て

高品質なアラビカ種はアメリカとの取り合いになっている状態です。


メダンの近くです。

スマトラ島のトバ湖南部のリントンニフタ村で

サーカスコーヒーでご紹介しているマンデリンは育っています。



リントン周辺は、キリスト教を進行する

バッタック族が居住し、コーヒーを中心とした農業を営んでおられます。

バッタック族は、

6つの民族(トバ族、シマルングン族、パッパク族、マンデリン族、ニアス族)

から成り立っています。

名称である

「タノバタック」とは「民族の大地」

を意味します。



伝統的なスマトラ式で代々受け継がれた

スマトラ式で精製され

古き良きコクと甘みのあるマンデリンが作られています。



個人的にも好きなアイテムで

紫竹ブレンドのメインのコーヒーとして使っています。

是非お試しくださいね。

今日も一日頑張りましょうね!


 

それぞれの「秋」を思い浮かべて季節ブレンドを楽しんでくださいね。

2020年09月02日 08時36分57秒 | コーヒー豆知識
今朝のサーカス家のコーヒーは

季節のブレンド〜あきはゆうぐれ〜です。


コクとマイルドな風味のバランスが最高です。

さてさて

まだまだ昼間は暑いですが

朝晩は少し秋を感じるようになってきました。

夏の終わりの夕立も連日ですね。

季節が半月か1ヶ月ぐらいは

ずれてきている感じですね。

そんな中ですが

季節限定ブレンドが

秋ブレンドになっています。

〜秋は夕暮れ〜

です。


秋は夕暮れ。

夕日の差して山の端いと近うなりたるに、

からすの寝所へ行くとて、

三つ四つ、二つ三つなど

飛び急ぐさへあはれなり。

まいて雁などの連ねたるが、

いと小さく見ゆるは、いとをかし。

日入りはてて、

風の音、虫のねなど、

はたいふべきにあらず。



先日夕方の上賀茂神社にいったときの写真です。

夕日が沈みます



水遊びしていた子供たちも帰っていました。
静かな夕暮れです。

それぞれの夕暮れの風景を

思い浮かべて秋ブレンドを楽しんでくださいね。


季節限定の
秋ブレンドディップスタイルコーヒーも到着しています!

今日も1日がんばりましょう!


コーヒー豆が硬いです。なぜでしょう?

2020年09月01日 08時42分11秒 | コーヒーなんでも相談室
おはようございます!

今日の賀茂川です。

まだまだ日中は暑いですが
朝はちょっと秋を感じる風が吹いています。


朝の上賀茂神社も気持ちが引き締まります。

さてさて

先日ののブログの質問で

ネット通販の常連さんから
Q
「サーカスブレンドのコーヒー豆でですが

他のお店のコーヒー豆と比較して

特別に硬いのですがどうしてでしょう?」

A
他店さんで購入されたコーヒー豆が

深煎りだったから〜」チコちゃん風


っということで

直接メールでご返信はしているのですが、

手挽きミルで豆を粉にされている方の中には

同じような疑問を感じておられる方もおられると思います。

コーヒー豆は、「焙煎」をしています。

焙煎する前は、生豆といって

水分が約10%ほどあります。

それを焙煎することで

水分がどんどん蒸発していきます。

焙煎していくとおおよそ2%ぐらいまで

水分がなくなります。



浅煎りと深煎りだと

浅煎りの方が水分が残っているので粉にする時に硬く感じます。

深煎りの方が水分がぬけて

細胞の組織も広がるので粉にする時に

浅煎りと比べると力が少なく粉にできます。

この質問されている方は

おそらく

他店さんでは、

少し深煎りのコーヒーを購入されていたので

中煎りのサーカスブレンドを粉にした時に

硬く感じられたんだと推測します。




はじめ「コーヒー豆が硬い」と言われた時に

正直ちょっと「ドキッ」としました。

ただ、「他店さんとくらべて」ということでしたので

おそらく他店さんコーヒー豆が深煎りだったので

中煎りのサーカスブレンドが硬く感じられたのだと思います。


「硬い」ということは

「水分が残ってしまっている」


「コーヒー豆の芯が残ってしまっている」

ということなので

私の焙煎のイメージだと

「良くない」焼き上がりということになります。

一番気を付けている「生焼け」状態です。

これはプロとして一番出してはいけない味だと思っています。


私が今の約70歳のドイツの焙煎機を選んだ理由として

窯の鋳物が作り出す強い遠赤外線効果で

「芯から熱が伝わる」

という熱の伝え方をする焙煎機だからです。

深煎りはもちろん

浅煎りの豆でも芯まで火が入る焙煎方法を

行っているつもりです。

芯まで火がはいっていないと

「青臭い」味わいや

気持ちの悪い酸味が残ったりします。

それに味わいの寿命が短くなるように

私は感じます。

勢い余って

ちょっと関係ない事も書いてしまっていますが

参考までにしてみてください。

今日も1日頑張りましょう!