心の中のBYJと共に!

ようこそ!老年期まっしぐらのハルの韓国旅行時々国内旅行の記録です。最近は旅には出ても、報告アップが滞りがちですが…

語学堂教科書にみる「韓国人の情」

2014-04-26 | 韓国人
*この投稿はしばらく非公開にしていましたが、にもかかわらず
訪問される方が、多からず少なからずコンスタントにありました。
非公開にしたきっかけは、「嫌韓」っぽいサイトに当投稿へ誘導する記載があるの
を知り、困惑したことが原因ですが、訪ねて来られる人が無くなることを期待した
のですが、どうもそうならないようなので〜
かと行って投稿自体を削除するような内容でも無いので、元に戻す事にしました。*




今週丁度勉強した単元に「韓国人の情」について書かれた文章がでてきました。
教科書は課程に合わせた難易度でありつつも、韓国や韓国人について理解が進む
よう工夫されています。
TVで韓国ドラマをみていると嵌まりますが、登場人物の人間関係のあり方に理解を
超える思いを抱くことがあります。
またフェリー沈没事故への韓国全体としての反応の大きさに、驚かれた方もいらっ
しゃるかもしれません。そうした韓国人をありのまま理解するのに、ご参考になるか
と思う文章が教科書にあったので、抜粋してご紹介したいとます。

≪抜粋≫
外国人に韓国人の特徴について聞くと、漏れなく聞かれる単語は「情が多い」だ。
韓国ではほとんどすべての人間関係が情で成り立っている言っても過言ではない。

情とは何か。意味を辞書で調べると「愛とか親近感を感じる心」だと定義されて
いる。だが、これだけでは情の意味をすべて説明することはできない。まず一目で
恋して瞬間的に生じることもある愛とは違い、長い期間一緒に過ごしながら、相手
を知り、理解する過程で生じる感情が情であるからだ。また情には相手に対する
好意的な感情ばかりでなく、憎しみのような否定的な感情までも包含されている。
 
こんな独特な特徴によって情を他の国の言葉に翻訳するのはとても難しい。何故
なら情は韓国的な情緒の中でだけ、理解することが出来る感情だからである。だから
韓国を良く知らない外国人は、情を単純な親切心とか愛情と考えたりもする。
ならばなぜ情が韓国人の独特な情緒なのかもう少し具体的に見てみよう。

特徴
1.情はつらい状況を共にしながら深くなる感情である。
韓国には「結婚式には行かなくても人を亡くした家には必ず行く」という言葉がある。
韓国人は良いことよりもつらいことを共にすることをずっと大切に考えるからだ。

2.情にはコウン(美しい)情のみでなくミウン(憎い)情もある。
韓国人の情には二つの種類がある。相手が可愛く愛らしくて好きだとだけ思う‘美しい情’
と、愛と憎しみが全て含まれた‘ミウン(憎い)情’がそれである。憎く嫌っていた
相手と長い時間を共にしながら、自分でも知らないうちに、その人を大切に考える
ようになる時、ミウン(憎い)情が湧いたという。こうしてミウン(憎い)情は、相手の
憎い所、弱点、短所まで全部受け入れる様になるから、コウン(美しい)情よりずっと
堅くて深い感情となる。「義母が凄く憎くかったけど20年間一緒に暮らしてみると
今は、、いらっしゃらないと会いたくて何か物足りない気持ちになる」という嫁や、
お互い憎くて喧嘩しながらも「愛で暮らすかって、なに情のせいで暮らすんだよ」と
話す老夫婦の言葉に韓国のミウン(憎い)情を感じることが出来る。

3来る情があってこそ行く情がある
情はどちらかの一方的な感情ではなくお互いにやり取りするものだ。情を受ける人は
心から感謝しながら情を与える人を家族のように大切にするようになる。こうして
情を感じる心が行き来することを‘来る情、行く情’という。
情を積もうとするなら相手にどんな方法であれ表現すると良い。行き来する情を
通して情が更に深まるからだ。

結論
情は相手と共に過ごしながら、徐々に積む感情を意味し、互いにやり取りするものだ。
情を表現する方法としては、自分のものを分け合うこと、相手に神経を使って配慮
すること、苦労を共にして助けようとすること、一度もてなしを受けたら次は自分が
もてなすこと等がある。外国人もこのように、温かく親切な心を分け合ってみれば、
自分を家族のように対してくれる韓国人の情を、感じることが出来るだろう。


いかがでしたでしょう?
【良いことよりもつらいことを共にすることをずっと大切に考える】

確かハナヨにも似た文章が出ていましたね。韓国人に一番印象深い時代がいつかを
聞くアンケート調査の結果が、彼の考えとは違いその時代に生まれてもいない若い
世代までも含めて、1960~70年代が一番多かったということ。

だからと言って韓国人が過去だけを見て、生き暮らしているわけでは決してないと
思いますが、根幹につらいことを共にすることを一番大切にして暮らすことがある
のだと思います。