「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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長井健司文春裁判和解についての報告

2010-01-16 22:41:02 | その他
みなさん大変遅くなってすいません。
ようやく弁護士への問い合わせができました。
結論からいいますと、
高裁から「死者の名誉毀損」という
法的なハードルをクリアすることは難しく、
ただこのまま控訴棄却にするのには、
本質的に
長井さんという存在を鑑みた場合、
よくないから、
ぜひ和解せよという強い示唆が
あったということです。
弁護士サイドはこれをうけて、
APFに話した上で、
依頼人であるご遺族の意向を
確認したところ、
ご遺族が和解を受け入れたということです。
12月の出来事です。

法律的に
死者の名誉毀損は、
名誉を傷つけられた本人が現実にいないため
遺族が請け負って訴訟をしていくことが
果たして妥当か否かという
法律的な論点は以前からある話です。
その意味での法的なハードルが
クリアできていないことがまず大きいです。

そして、一審判決が
ほぼ全面敗北になっている現実を
二審で覆すために
依頼人であるご遺族や
重要関係者であるAPFが
いろんな調査し
さらなる色々な外部協力を求める必要があると思われます。
相当なことです。
しかしながら、たぶん現実には
そこまでのことをするという判断するのは
かなり大変だろうとは思います。

さらにもちろん裁判ですから
弁護士の力量も当然判断材料です。
結局民事訴訟は
訴訟をおこす側がパワーも根気も気力もないと
戦い抜くことはできません。
弁護士力量判断なら単純にいえば
高裁の弁護士を変えることも
原告であるご遺族と関係者のAPFの
判断でできることでもあります。
もちろん現実には弁護士はそのままで
今回の和解受け入れとなったようです。

長々書きましたが原告のご遺族と
関係者のAPF意向で
裁判所の和解への申し入れを
早期に受け入れたというのが
今回の説明ということです。

裁判は僕が
原告でも被告でも証人でもありませんから
和解という決着に何か言う意味が
本質的にはないかもしれません。

ただし僕はあのときの文春の
長井さんに対する取材状況をつぶさに知っていて
文春の現編集長や当時の担当デスク、記者との
一連のやり取りを僕なりに思い起こしていても
あのいい加減な話が通用したこの裁判のこの結末を
僕は全く納得できません。
以下の記事で確認下さい。

http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/1c78ecbde683e191d660afb8bef827ae
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b375ff8d3aededeb4e5ca40e0622dc6c
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/9995e3fcd0a5ba12570e4b435be25852

また、嫌がらせのつもりか
僕の勤務先にこのブログに書かれたこれらの記事の
内容についての意味不明な取材を
週刊文春の現編集長がさせたことも
絶対に忘れることはありません。
(取材上の情報を得るために、
何か必要な取材をしているというよりも
勤務先が僕のブログをどう考えるのか
みたいな話だったようです。
僕が僕の勤務先と軋轢をおこさせる目的で
取材がおこなわれている感覚でしょう。)

今回の和解に関するご遺族とAPFの判断に
まず僕自身は全く関係ありません。
また僕は、あの記事の長井さんについて書かれた部分だけの
名誉毀損的な中身の影響を
世間から覆すために僕は今後も戦い続けますし、
ああしたことを厚顔無恥におこなった
現在の文春編集長及び当時の担当デスクと
記者の三人とは
今後も人間として対峙するしかないと考えています。

あのひどい記事に基づいた誤解で
署名活動を罵倒する人に
この数年間僕らは何回か遭遇しています。
そういう人達のなかで
少しは話せそうな人間と話をしてみると
文春の記事のイメージで妄想を膨らませていることが
多く、僕らは大変困惑していました。

こうしたことが長井健司のカメラを取り戻すために
どれだけに本質的な障害になっているのか
週刊文春現編集長は一度でもきちんと考えたことがあるのか
僕はかなりかなり疑問です。

さて長くなりましたが、今回は次の投稿に続く話で終えます。
この文春記事について
裁判で文春は、本意としては
長井さんというよりもAPFの山路社長に対しての
批判する記事なのだという説明を
繰り返していたそうです。
その妥当性はともかく、
誰しも、長井さんを扱う場合には、
まずはAPFとの枠組みでまず把握するのが
所属先ですし、普通当然なのですが、
最近APFでおきた一連の出来事があり、
このことについて次のブログ記事で
まず「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」の
公式見解を述べるつもりです。
僕の個人見解も記事で区分けして述べます。

このところ皆さんにどうお伝えするのかを
迷っていた内に
事態が驚くような展開となり、
公式見解をまとめるために会の関係者と
先ほどまで話していました。

引き続き一時間以内に
投稿いたします。

よろしくご参照下さい。