長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」

三味線の音色にのせて、
主に東経140度北緯36度付近での
来たりし空、去り行く風…etc.を紡ぎます。

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2010年07月10日 00時28分00秒 | お稽古
 「六歳の六月六日にお稽古を始めると上手になる」と、よく言う。
 一歩間違えば『オーメン』だ。あぶない、危ない。
 これが、私には不思議だった。その6月6日は、新暦でなのか、旧暦でなのか。
 新暦だとすると、こんなに土砂降りのしとしとした梅雨のさなかに、稽古を始めてうまくいくものなのか…?

 だいいち、こんなに湿気ってちゃあ、三味線の皮が破けて、鳴りませんでした(成りませんでした、に、掛けましょ)…ということに、なりかねない。

 旧暦でいえば、六月六日、五月雨の季節が終わって、見上げれば一面の青い空。
 ♪さつき、五月雨…農耕民族の重要な務め、五月女の田植えも終わったし、つばくろのヒナは無事飛び立ったし…空はますます青く、海はさらに深さを増し、風がさやさやと蒼い大地を渡っていく。
 そういうときに人は、何かやったろぅか…という意欲が湧くもんじゃぁないかいなぁ。

 そこで、思い立ったが吉日。旧暦の六月六日にお稽古始め運動、というのを始めました。

 今年の旧暦六月六日は、7月17日。
 …うむうむ、推理どおり、梅雨が明けてそうなお日柄ですわぃ。かてて加えて、奇しくも成田屋、市川雷蔵の祥月命日。
 ……祇園祭のさなか、山鉾巡行の日でもありますね。

 ♪京都八坂さんでは山を曳く、東京杵屋では三味を弾く…。

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 ♪昔の写真で、出ています。
コメント (4)
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