古いPCについては、固定したほうがいいと前回書きましたが、やはり、そのためにはマウスもキーボードも外付けが望ましいです。なぜならば入力するために多少ともPC本体を押さえつけますから、使っている間に少しずつ位置がずれてきます。なので、これが接点がずれる原因になって、結局は、接触不良になるのです。
電圧低下のまま、長期間、ノートPCを使い続けると、使えないことはないけれども調子が悪くなって、当然いろんな部分が傷んできます。一番影響を受けやすいのがHDDです。HDDが書き損じを頻繁に繰り返して不連続ファイルが多くなりますから、起動に非常に長く時間がかかったり、よく使うWordやExcelなどの基本的なソフトの起動がとても遅くなります。
一般的に、ノートPCの起動が遅くなった場合の対処法はググッてみると、接触不良のことが一応書いてはありますが、ごく簡単に説明しているだけで、このような個別の機種特有の細かい注意点は書いていません。なぜならば、最近のPCでは一般的な話でないからです。バッテリーの容量が大きくなって長時間持ちますから電源コードを外しているし、誰もがPCに電源コードを挿したまま入力しているわけでもないです。また、電源アダプターがすべて昔の丸型のいかにもこわれやすく錆びやすい形状の製品とは限らないからです。
でも、まあ、古い型のPCでは、バッテリーが使えなくなって、コードを挿しっぱなしです。形状もやはりそういった華奢な丸型の接続端子が多いですし、排熱処理が不十分で熱暴走を起こしやすいので下に鉛筆などをかますことになりますから、常に接点の位置ずれが起こります。また、金メッキなども全く施していませんから錆びやすいのです。現在のPCは改良されていて、電源アダプターの接点は長方形であり経年変化でも接触不良はまず起こりませんし、CPUは省電力型でファンも優秀なため熱がこもりませんので熱暴走で電源が落ちません。
そういうわけで、昔のノートPCの電源管理について、経験的に書いてみました。何かの参考になれば幸いです。