「キャッチアップではなくギブアップだ」。2016年秋、経営会議での岡昌志・ニコン副社長の言葉に、ある役員は会議テーブルの下で椅子を蹴りそうになるのを懸命に抑えた。
「諦める」のは半導体露光装置首位のオランダASMLとのシェア競争のこと。1990年代以前には世界の半導体露光装置市場を寡占していたニコンだが、現在のシェアはASMLの約8割に対しわずか1割程度。“失地回復”は悲願であったが、もはやそれはかなわない、と認めたのだ。
かつての半導体露光装置の寡占企業、そして一眼レフカメラで世界シェアの半分を持つ精密機器業界の雄、ニコンが揺れている。16年11月に中期経営計画の「破棄」を発表し、半導体装置事業部門での希望退職者募集に踏み切った・・・・続きはこちら
「諦める」のは半導体露光装置首位のオランダASMLとのシェア競争のこと。1990年代以前には世界の半導体露光装置市場を寡占していたニコンだが、現在のシェアはASMLの約8割に対しわずか1割程度。“失地回復”は悲願であったが、もはやそれはかなわない、と認めたのだ。
かつての半導体露光装置の寡占企業、そして一眼レフカメラで世界シェアの半分を持つ精密機器業界の雄、ニコンが揺れている。16年11月に中期経営計画の「破棄」を発表し、半導体装置事業部門での希望退職者募集に踏み切った・・・・続きはこちら