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浜松のマレキアーレにおいてのバス歌手大澤建さんとのシューベルト「冬の旅」全曲演奏会がおかげさまで無事終了致しました。
何回弾いても沢山の課題が残る難曲であり、また何回でもそれに向かって曲の奥に迫りたくなる作品です。
まずはオーナーの横田御夫妻、お客様に喜んで頂き感謝致します。
この曲はその通り手放しで演奏を終えて上手くできたと喜べる作品ではないのですが、少なくとも大澤さんとのこの曲に対する解釈が多少なりとも確信を持って演奏することができるようになってきたのではないかという自負は芽生えてまいりました。
この曲を最初に大澤さんと公開演奏してから20年、少なくとも記憶では7回目の全曲演奏ですが、ここまで来るためには20年は必要なのでした。

調律には本当に久しぶりにお会いする、全国の有名なピアニストの調律をつねに手がけてらっしゃる外山さんにお会いできて本当に嬉しく、感謝致します。

このコンサートはそういった皆様が総力を投入してできたコンサートだったのではないかと思います。

ついコンサートの2日前に武生から帰り、リゲティ他現代の高みにある音楽漬けだったところ、私が思うドイツリート最高峰の一つのこの曲の演奏ができるのは、音楽家冥利に尽きます。

本当にこのような機会を頂きました横田御夫妻と、お声をかけていただいた大澤さんに心から御礼申し上げます。
本当にありがとうございました!
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