*ネットより引用しています。
これまでに確認された建物の倒壊件数は全国で6444棟に上るといいます。トルコ災害緊急事態対策庁によると、自宅を失った被災者のために簡易テント約10万張りが設置された。トルコでは10県が被災し、約3万人以上が他県に避難した。避難先での宿泊施設も用意されるとの報道もありました。
阪神・淡路大震災による人的被害は、死者6,432名。東日本大震災では,死者・行方不明者は12都道県でみられ,死者1万5,859人,行方不明者3,021人。と、今回のトルコと隣国シリアを合わせた死者数は、東日本大震災を倍近く上回る数になっており更に増大するとしています。
そして、両国への支援として、各地・各機関で「義援金」を求める声も出て動き始めました。
駐日トルコ共和国大使館は公式Twitterアカウントで義援金の受付を開始ししました。大使館又は総領事館に集められた義援金は政府の災害緊急事態対策庁(AFAD)に届けられます。
今回のトルコ・シリアへの「義援金」に関しては緊急事態発生後すぐのため、またトルコ国内の制度の違いもあるため、どのように使われるのかは分かっていない状況としています。
私は個人的にですが、自衛隊や警視庁・消防庁などの重量車両などを派遣して、国が主導し大掛かりな支援をする必要があるのではないかと思います。地震大国の日本であり多くの経験もありますので、それこそ継続して日本はもっともっと、底力を出して欲しいのです。このようなことに自衛隊を派遣するのは誰も文句は言わないと思います。
物資を送るために政府専用機が使用されました。運べる数も重さも限られているかと思いますが、思い切って自衛隊の輸送機で災害復帰用の重量車両を運んでも良いと思ってるくらいです。
近年では阪神淡路大震災から東日本大震災などや九州地方の豪雨による大災害も発生しています。また西日本を中心とした豪雨による甚大被害も発生いたしました。被災された方や市町村等に対しても寄付文化が高まっています。
さて、標記の国内における「義援金」「支援金」「寄付金」「見舞金」の違いはご存知でしょうか?
国内の支援については、それぞれの違いがありますので何かの参考にしていただければ幸いです。
私もある関係で、阪神淡路大震災・新潟地震・新潟県中越沖地震・熊本地震(宇土市)など近年の震災などや豪雨災害(大分県津久見市・岡山県高梁市など)が発生した場所なども現地に入っています。
熊本益城町
岡山県高梁市
特に、東日本大震災の支援として岩手県遠野市をベースにして、大船渡市・陸前高田市など7回ほど現地に入り込んでいました。
災害は突然発生します。すると現地の関係者はいろいろな対応に迫られます。行政機関では日常の仕事も遂行しなければなりません。災害に対し人命救助から障害物の除去、道路復旧なども早急に行う必要があります。家屋の倒壊などが発生すると、避難所の設置や食料の配布、この時期ですと防寒対策などが緊急を要します。
現地で大事なことで、人命救助はもちろんですが道路の復旧があります。道路を塞ぐようなモノを素早く撤去し開通させることが重要であり、関係車両が被災された場所に入れることも優先としています。
支援する側も今必要なモノは何かと調査する必要もあります。先ずは義援金もよろしいかと思います。現地はただでさえ対応に追われていますので、こちらの気持ち(支援物資など)はこちらで考える必要があります。そのためにはどんな支援が必要であるのかは的確に考えなくてはなりません。
良かれとした気持ちも、市町村当てに送ると余計な手間をかけさせてしまうこともあります。そのために、現状では何が必要なのかなど、被災された市町村などの手間をかけない情報を収集する必要があります。
現地ではボランティア活動で罹災したものの片付けや、各地から来る支援の品々のより分けも必要です。食料、おむつ、生理用品、防寒着、電池などが送られてきますが、その中身が何であるかを確かめ、必要とする方々への届けるなど、刻々と変わることからタイムリーな品々を知ることも必要です。
その情報を知ることは大変難しいかと思います。お気持ちのある方はお住いの市町村に聞くのも一つだと思います。
特に衣類などいらないモノでなく洗濯済みで今着れるもので、サイズなども箱に明記して送るなどの配慮が必要です。とりあえず気持ちをお送りするには、義援金などのお金が有意義だと思います。しかし・・・。
■「義援金」とは:一般的に日本国内の義援金の場合は、行政や日本赤十字社などが主導して行い、配分委員会によって義援金の100%が公平に被災者に分配・配分されるものです。そのため基本的には被災地での救命・復旧活動には使われず、被災者数などを把握し均等に分配するために被災者に届くまで時間が掛かる特徴があります。誰に渡したか何に使われたかは、募金した方には分かりません。
■「支援金」とは:被災地での救命・復旧活動などに速やかに役立てられるお金を「支援金」と呼び、支援団体を通して被災者へ届けられます。今回のように緊急性の高い災害では、被害状況が完全には把握できないなかでも、すばやく動ける民間団体の救助活動や物資支援によって救われる命があります。被災地で活動を行う団体や機関(NPO/NGO)に対しての支援です。何に使うかは団体等の自由です。
■「寄付金」とは:被災者支援活動をする団体(主にNPOや自治体)への支援です。このお金は公共道路や湾岸の復旧支援事業のために使われることが多いかと思います。
こんな場所(住宅地)まで、船が流されたのです。逆言うとここまで津波が来たのです。
このブログをご紹介するために、過去の画像を探してみました。あの時の思いがまだ残っています。大船渡のある団体の事務所ですが、ここの半数の職員が海に流されたとか・・・。また、親など親族もまだ見つかっていないとのことでした。
■「見舞金」とは:直接その被災した市町村や団体等へ支援するお金になります。誰がどなたに、何の目的で支援したかが分かります。
見舞金としていただいたものは、何に使うかはその市町村や団体等の裁量になります。
したがって、赤い羽根共同募金のような義援金は誰にも公平に分けられますが、時間も要して誰から誰に渡したのかもわかりません。したがって被災された自分たちの故郷やいつもお世話になっている団体に直接送るには、「義援金」以外の方法が良いかと思います。
災害はいつ、どこで、誰に、どの規模で発生するかは分かりません。
そのためにも、どこかで誰かが困っていることを、自分の生活と照らし合わせて考える必要があるのでしょう。
今に感謝です!
Hiro